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家電製品をネットで一番買っている都道府県は?

 公益社団法人 日本通信販売協会(JADMA:ジャドマ)は、全国47都道府県ごとの、通販利用の実態を把握することを目的としたインターネット調査「ジャドマ県民通販大調査」を行なった。対象は、直近1年で通販を利用したことのある20代~30代の男女10,000人で、各県200人ずつ、一部人口が多い都道府県は300人。家電ネット通販、書籍ネット通販、通販ポイント買いなどについて調査している。

家電ネット通販県は長野が1位で49.4%

 ネット通販で家電を購入する人が多い「家電ネット通販県」は1位が長野県で49.4%、2位が青森県45.5%という結果になった。一方、実際の店舗で買う人が多い「家電リアル店舗購入県」は徳島県が1位で52.3%で半数以上がリアル店舗派という結果になった。

ネット通販で家電を購入する人が多い「家電ネット通販県」は長野県が1位だった。逆に、リアル店舗で買うのは徳島県が一番多いという結果になった

 全体では、41.2%にあたる4,156人が、通販で家電を購入したことがあると回答。その家電購入経験者に「家電の購入においてネット通販とリアル店舗のどちらを利用することが多いか」を聞いたところ、ネット通販は34.9%、リアル店舗は36.8%という結果になった。

「家電の購入においてネット通販とリアル店舗のどちらを利用することが多いか」を聞いたところ、ネット通販は34.9%、リアル店舗は36.8%という結果になった

 県民性研究の第一人者である矢野新一氏は、この結果について「長野は戦時中、精密機器の工場が疎開してきたこともあって、理数系タイプで家電好きが多い県。また、県の面積が広く、県内にリアル店舗が少ないため、家電はネット通販で購入することを好んでいるのだと考えられます」とコメント。

 リアル店舗派が多い徳島県については「徳島は全国でも有数の、人口あたりの家電量販店の数が多い県。また、阿波商人のDNA を継承する徳島県民は、『ムダなお金を使いたくない』といつも心がけているため、店員と値切り交渉がしやすいリアル店舗を好むのでしょう」とした。

ネットで本を買うことが多いのは京都

 一方、書籍ネット通販に関しては、56.6%の人が「通販で書籍を購入したことがある」と回答。「ネット通販とリアル店舗どちらを利用するか」との設問には、ネット通販は43.1%、リアル店舗は31.5%でネット通販派に軍配があがる結果となった。

 都道府県別では、ネット通販で書籍を購入する人が最も多かったのは京都で57.6%、2位が宮崎56.3%という結果になった。リアル店舗派の1位は滋賀県で41.4%、次いで鹿児島39.7%と隣県にも関わらず、書籍の購入スタイルがはっきり異なる形となった。

通販を利用するときについついやってしまうのは……

 「通販を利用するときの行動で経験のあることはなんですか」との問いには、送料を無料にするために目的の商品以外も買い足す「送料無料買い」が46.1%で最も高く、ポイントやクーポンに惹かれて買ってしまう「ポイント買い」が40.4%、「衝動買い」が17.1%という結果になった。

 都道府県別では、ポイント買いと答えた人が最も多かったのは兵庫県50%、衝動買いは新潟県24.5%、送料無料買いは徳島で53.3%だった。