家電トレンドチェッカー
ただのジューサーより低速ジューサーが優れている5つのポイント
(2015/6/26 07:00)
健康意識の高まりから、定番化しているジューサーやミキサーなどのキッチン家電。野菜や果物だけを使い、100%フレッシュジュースが作れるのが人気のポイントだ。
その中でも、近年注目を集めているのが「低速ジューサー」。刃を使わず、スクリューがゆっくり回転して、食材を圧縮しながらすりつぶしてジュースにするというものだ。低速ジューサーで作ったコールドプレスジュースは都内で専門店が増えており、このジュースだけで1日過ごしてプチ断食をする“ジュースクレンズダイエット”なども流行っている。
なぜ、低速ジューサーが人気なのか。一般的な高速ジューサーよりも、低速ジューサーが優れている5つのポイントを紹介しよう。
1.栄養豊富なジュースが作れる
一般的なジューサーは、刃が1分間に約8,000~15,000回転するが、低速ジューサーは石臼のようなスクリューが1分間に30~45回と、かなりゆっくり回転する。そのため、空気の混入が少なく、食材が酸化しづらいので栄養を豊富に残せるのだ。また、摩擦熱が発生しないので、野菜や果物の酵素を壊さずに摂取できる。
ジュースを作る過程で搾りかすは分離されるため、ニンジンやリンゴなどは皮をむかなくても、ジュースに野菜の繊維質が入ることはない。サラッとしていて、飲みやすいのも特徴だ。
2.葉野菜もジュースにできる
2つめのポイントは、葉野菜もジュースにでき、さまざまな食材に対応すること。一般的なジューサーは刃が高速で回転すると、葉野菜は上部で浮いてしまう。
しかし低速ジューサーは石臼のようなスクリューですりつぶすため、ほうれん草や小松菜など浮きがちな葉野菜も搾汁できる。
4.運転音が静か
スクリューがゆっくり回り運転音が静かなため、朝、家族が寝ているときでも使いやすい。シャリシャリ……ガリガリ……と、スクリューが野菜や果物をすりつぶす音は聞こえてくるがうるさく感じることはない。
5.フローズンスイーツも作れる
最後のポイントは、アタッチメントが豊富という点。シャープの「ジュースプレッソ EJ-CF10A」や、パナソニック「ビタミンサーバー MJ-L500」は、フローズンアタッチメントが付属する。冷凍した果物や野菜を入れることでフローズンスイーツが作れるのだ。特に凍らせた野菜は苦味を抑えられ食べやすくなるという。冷凍した豆乳を使えば、豆乳アイスも作れる。
ヒューロムの最新機種「H2H スーペリア」は、柑橘類用のスクイーザーが付属。グレープフルーツやオレンジなどを生搾りでき、果肉入りのジュースが作れる。ほかにもスムージー用アタッチメントがあり、ジュースよりもとろみのあるスムージー作りもできる。
ポイントを5つ紹介したが、低速ジューサーには時間や手間がかかるといった側面もある。
低速回転ということで、調理をするのに時間が掛かると思われるだろうが、食材を投入してから1杯のジュースを作るまでの時間は5分ほど。このほかに食材をカットしたり。洗い物をする時間は掛かるが慣れればスムーズにできる。
各メーカーともに機能は似ているが、アタッチメントや使い勝手、値段などに違いはある。下記レビュー記事なども併せてご覧いただきたい。
・パナソニック「ビタミンサーバー MJ-L500」
・シャープ「ジュースプレッソ EJ-CF10A」
・ヒューロム「H2H スーペリア」
・オークセール「siroca SSJ-110」
・アイリスオーヤマ「スロージューサー SJC-75-W」
・ぷーこの家電日記「第78回:美味しく健康にスロージューサー」