やじうまミニレビュー

YANTOUCH「Jelly Fish」

~指1本でLEDの光や色を調節できるインテリアライト
by 藤原 大蔵


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


部屋の雰囲気を変えるにはまず照明から

YANTOUCH「JellyFish」
 部屋の雰囲気を手軽に変えるのに、最も手っ取り早い手段は「照明器具」。部屋の模様替えなどせずとも、部屋にライトを置いてスイッチを入れれば良いからだ。

 そんな用途にもってこいの照明器具が、Jelly Fish(ジェリーフィッシュ)だ。日本語に訳すと「クラゲ」。海中でその色彩を変えながらにフワリと漂う神秘的な生物をモチーフにした、LEDを用いたインテリアライトだ。

 ジェリーフィッシュの特徴は、室内の雰囲気やその日の気分に合わせて、光の色、色の濃さ、明るさなど、光を細かく操作できるところだ。しかも、操作は指1本だけでできる。スイスイと軽快で、まるで光や色と戯れるような楽しさがある。今回はこの製品を取り上げてみよう。

メーカーYANTOUCH
製品名JellyFish
価格14,800円
購入店舗東急ハンズ


2種類の光が、やさしく深みのある輝きを生み出す

 Jellyfishは、上半分が黒、下半分が白という、円盤状をしている。この時点では、クラゲというよりは「UFO」のように見える。この白い部分の中には高輝度のLEDが収められており、ここで点灯した光が、「ディスプレイ」と呼ばれる黒い部分から映る仕組みになっている。本体の底には、少し斜めに傾けて置くように透明な脚が付いている。ちなみにサイズは230×135mm(直径×高さ)、重さは600gだ。

ジェリーフィッシュを正面から見る。点灯していないと、ディスプレイ部は真っ黒で、はっきりいって照明器具には見えない左側面。本体左側にはACアダプターを接続する窪みがある
底面。本体中央にはLEDが8つ搭載されている付属のACアダプターは小型。コードの長さは1.6m

ジェリーフィッシュを最初に点灯した時、ディスプレイは虹色に輝き、背面は赤い光に囲まれる
 ACアダプターをコンセントに差し込むと、ジェリーフィッシュの初期設定として、LEDが虹色に輝く。かなり明るいが、光は柔らかく、LEDにありがちのグレア(嫌な眩しさ)が感じられない。というのもジェリーフィッシュは、質の違う柔らかな「2種類の光」を放つ仕組みがあり、LEDが直接目に触れない工夫が施されているのだ。

 その「2種類の光」の1つ目は、黒いディスプレイを透過して届く光。本体の内側にある半透明のプラスチックがLEDの強い光を拡散し、ディスプレイの黒く透明なプラスチックを通って光が放たれている。つまり、光を一度拡散させ、それをサングラスを通して見ている、ということになる。

 もう1つは、ジェリーフィッシュの設置面だけを照らし出す、本体底部のLEDだ。透明な脚を通って設置面だけを照らしているため、目に届くのはその反射光(間接光)のみ。柔らかに輝く様子は、その製品名の通り暗闇の海で妖しく光りを放つクラゲのよう。鮮やかでいてかつ、深みのある輝きになるというわけだ。

ジェリーフィッシュを横から見たところ。真っ黒なディスプレイは、光を通す透明なプラスチックで、中身は空洞となっている。光はその奥の白い台座部から放たれるディスプレイの反対側――本体の底にも高輝度のLEDが備わっており、設置面を照らし出す

まるでiPhone!? 指一本で色も光もコントロールできるタッチパネル


ディスプレイ表面にある32mm角のタッチパネル。ここを指でなぞったり、軽く叩いたり、長く触れたり、すべての操作を行なう
 冒頭でも述べたが、光の色が指一本で自由自在に選べるのも特徴だ。本体電源の入/切、ディスプレイだけの入/切、色相やその濃さの調整を、本体表面に施された32mm角の「タッチパネル」を、iPhoneのように指一本でタップすることで、すべて行なえるのだ。操作についての詳しい説明は、下の段落にて動画で詳しく紹介する。

 筆者もはじめのうちは操作に戸惑ってしまったが、10分もいじっていれば慣れた。思うように色や明るさが変えられるのは非常に楽しく、気がつくと、かなりの時間が過ぎてしまっていた。ちなみに、電源をコンセントから抜かなければ、最後の設定の色が記憶されているので、点灯するたびに調整をする必要はない。



●電源のON/OFF、ディスプレイ面を消灯する
消灯するには、まずタッチパネルの中心部を3秒以上軽く触れて、ディスプレイだけを消灯する。さらに3秒以上軽く触れると、底面のLEDも完全に消灯する。点灯は、タッチパネルの中心部をポンと軽く触れるだけだ
●特定の色の選択
タッチパネルを横に撫でると、その方向、長さに順応して色相がくるくると変わる。気に入った色になったら、タッチパネルを縦に撫でると単色表示になる。新たに色を選びたい時は、タッチパネルを横に撫でると色選択(虹色)に戻る

●色の濃さ、明るさの調整
色を選んだ後、タッチパネルを上から下に撫でると、選択色が暗く(濃く)なる。反対に、下から上へ撫でると選択色が明るく(薄く)なる。指を動かす長さに応じて、変化する幅が変わる
●色が徐々に変化するフルカラーモード
タッチパネルの中央を軽く2回触れると、単色が徐々に変化するフルカラーモードになる。色の変化のスピードは、タッチパネルを下から上へ撫でれば早くなり、上から下へ撫でれば遅くなる。タッチパネルを横に撫でると色選択(虹色)に戻る

フルカラーモードを利用している様子。たまにはこんな光でリラックスするのも悪くないだろうフルカラーモードは、ディスプレイを消して本体底部のLEDだけでもできる。より間接光の効果が強くなる印象だ

 もしかすると、上記の写真や動画から「いやいや、そんな派手な色の照明、ウチには似合わない!」とお考えになる方もおられるかもしれない。しかし、色合い、明るさが簡単に行なえるので、日常にも馴染みやすい電球色のような色合いの光も作り出せる。

 また、先ほど「眩しさを抑えている」と言ったが、消して暗くはなく、むしろしっかりとした明るさがある。夜だけでなく昼間だって楽しめるのも面白い。

嫌なまぶしさを感じない割には、かなり明るい。日中でも楽しめる明るさが得られる青系の色を選んで色を薄くすると、白色の光色も再現できる黄色とオレンジ色の間ぐらいの色を選び、色を少し薄くすると、電球色の様な色合いが得られる。普段使いの光色として、インテリアに馴染みやすいだろう

LEDならではの省エネ性も。エコな時代のインテリアライト

 ここまで明るいと電気代が気になるところだが、光源にはLEDを使用しているので、消費電力は少ない。最大に明るくしてもその消費電力は11W、明るさを絞り込んだ時は、たったの1Wしか電力を消費しない。明るさを最大にして(11W)、起きている間(16時間)ずっと点けっぱなしにしたとして、一日の電気代は3.8円程度。その輝きも優しいが、「お財布にも優しい」といったところか。

 1台15,000円という価格は決して安くはないが、指一本で、楽しく光の色や表情が変えられるというギミックは、他の製品にはない面白さがある。昼夜問わず、日常のインテリアに馴染ませた落ち着いた使い方もできるし、時には思い切って幻想的な極彩色の光と戯れ、7色に変化する光に身を委ねるなんてこともできる。効果的なアクセントにもなるインテリアライトとして、お気に入りの空間に更なる彩りを添えてみてはいかがだろうか。

 最後に注意していただきたいのが、販売店舗。メーカーに確認したが、ネット通販での取扱いは皆無で、取り扱っている店舗は東急ハンズとLOFTの一部店頭のみ。購入を希望される方は、在庫があるかどうかを確認してから店舗に向かうことをお勧めする。



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2009年 12月 21日   00:00