やじうまミニレビュー

「フルベジ ピコ」で野菜や果物のヘタ取り作業がラックラク!

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです

軽く押すだけで自然にすぼまる先端がミソ

下村工業「フルベジ ピコ(ヘタ取り)」

 ちまたにあふれるキッチングッズ。「お、これは便利そう!」と飛びついてみたけれど、実際に使ってみるとちょっと期待外れだった……なんてことは少なくありません。この商品を見た時もちらりとそう思ったのですが、そんな心配は無用で、結果、大当たりでした!

 というわけで今回は、野菜やフルーツのヘタを簡単に取ることができるグッズ、下村工業「フルベジ ピコ(ヘタ取り)」を紹介します。

メーカー名下村工業
製品名フルベジ ピコ(ヘタ取り)
購入場所Amazon.co.jp
購入価格798円

 赤という色もあって、カニのハサミのような印象。とてもシンプルな作りで、片手で握ったら「押し込んで→抜き取る」これだけ。しかもこの一連の流れがなかなかスムーズで、その取れ具合にも大満足なのです。

 それは、先端の爪の部分の形に工夫があるようです。内側に回り込むような独特の形と握った時の力の入り具合ですんなり刺さり、いとも簡単にスポッとヘタが取れちゃいます。

手の平で包むように持つ形。赤い部分は樹脂、先端は金属の爪になっています。全長は約10cm
シンプルなデザインですが、赤い部分を握って力を入れても、しっかり元に戻る反発力を感じます
先端の爪の形が独特で、微妙なカーブで内側に丸まっています。日本製、しかも金属加工で有名な燕三条市なので、品質への安心感があります!

 まず取りたいヘタの幅に合わせて爪先を当て、そのまま押し込みます。すると、自然に先端がすぼまる構造なので、自分で力を入れなくても、軽く握りながら押し込むだけで適度に先が刺さっていきます。最後はそのまま抜き取るだけ。ヘタはきれいに取り除かれ、小さな逆円錐形のくぼみが残るのみ! おぉ、お見事!

 ヘタが少し大きい場合は、押し込んだままちょっと回せば、同じようにすっきり取れます。

早速使ってみます。このように持って……
プチトマトのヘタに爪先を当てます。ヘタぎりぎりの幅でスタートしたほうが仕上がりはきれい
軽く握ったまま押し込めば、自然にすぼまって刺さっていきます。この感覚、ちょっと不思議! 力をいれて押し込む必要はありません
先端が合わさると押し込み終了。そのまま抜き取れば、ヘタは残らずきれいになくなっています

 もっとも使いがいがあるのは、プチトマト。切らずにそのまま使えるミニサイズのトマトは料理での出番も多いけれど、その分、使う数も多くなるから、いちいちヘタを取るのも結構面倒ですよね。

 でも、この「ピコ」を使えば、そのストレスともさよならです。プチッ、プチッと簡単に取れて、見た目もきれい。ヘタの跡もなくスッキリ仕上がります。

見てください、この仕上がり! きれいな逆円錐状に掘られていますね
手でヘタを引っ張ったもの(向かって右)とピコを使ったもの(左)。ピコのほうが、気になる芯部分もまったくなくなって気持ちがいい!

苺にじゃがいも。下ごしらえに大活躍

 それから苺。ヘタがない状態でパクパクと食べられたらどんなにいいか……と何度思ったことか! 今までは指でつまんでヘタを引きちぎっていましたが、緑の芯の部分がちょっと残ったり、必要以上に掘れてしまったり。でもピコを使えば、スイスイと楽に取れるのです。

苺のヘタ取りも同様にやってみましょう。まずヘタの根元に先端を当てて……
そのまま押し込めばスムーズに入っていきます
このような仕上がりです。う~ん、満足!
左は手でヘタを引っ張って取ったもの。苺の場合、どうしても一部分が残りがちですが、ピコを使えば、右のようにすっきり取れます

 そしてじゃがいもの芽。これ、なんで出ちゃってるかな……もう! って、いつもイラッとしませんか? でも、芽が出るのも生きている証拠、しかたありません。料理する時には取らなくちゃいけませんが、これがまた面倒で……。

 でも、ご安心を! ピコを使えば、本当に簡単。当てる、押し込む、抜き取る、とリズミカルに進むから、その作業自体が好きになっちゃうほどです。

じゃがいもの芽取りにも大活躍。じゃがいもは固いので少し力が要りますが、それは押し込むためだけで、すぼめるための力は必要ありません
当てて押す、抜き取る、と作業はスイスイ進みます。表面がでこぼこでもまったく問題なく、芽の部分だけ狙ってスポッと取れます
あんなに面倒だったじゃがいもの芽取りもあっという間。包丁のへりを使っていた時より数倍早く、数段きれい!

 パッケージ内の使用上の注意として、「トマトや柿のヘタは大きすぎて使えない」とありますが、普通サイズのトマトで試してみたら、問題ありませんでした。押し込んだ後で少し回せば同じように取れました。ただ、ヘタと実が接している面積が大きいものや、ヘタが大きくて硬いものだとうまく使えないことが想像できます。

 とにもかくにも、トマトに苺にじゃがいも、これらにばっちり使えるだけでもかなりいい仕事をするヤツと言えそう。何より、面倒だった作業が楽しくなるっていうのはうれしい! ヘタがきれいに取り除けることで、料理の自由度もちょっぴり広がります。

 我が家では、“使える”キッチングッズとして、しっかり居場所を確保したピコでした。

プチサイズではなく、こちらは普通のトマト。ヘタの根元はそれほど大きくないので、同じようにトライ
こちらもすっきり! 気持ちのいい仕上がりです。くし形に切り分けてからひとつひとつヘタを切り落としていたことを思えば、夢のようなラクチン具合
ヘタがきれいに取り除かれることで、切り方にもバリエーションが増えます。このように横にスライスしても、残ったヘタにあたってしまう“ハズレ”のピースがありません
くし型、横スライス、縦スライス、といろいろな切り方のプチトマトを使ったサラダ。ヘタを気にせず料理できるからうれしい! ピコさまさまです!

座間 佳子

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