やじうまミニレビュー

旅行に最適! 首、背中、お尻に使えるエアークッション「快適三昧」

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
gowell「3WAY エアークッション 快適三昧」

 長時間のフライトや、長距離バスの移動に欠かせないのがネックピロー(首枕)だ。

 座席でそのまま眠ると、首を寝違えてしまうことがあるが、ネックピローを付ければ、寝起きに「いたたた……」と痛い思いをする確立がグッと下がる。

 最近、愛用しているのが、gowell(ゴーウェル)という京都の旅行用品メーカーの「3WAY エアークッション 快適三昧(以下、快適三昧)」。折りたたみ式で普通のネックピローとして使えるだけでなく、広げて背中やお尻に敷くクッションとしても使える点が特徴だ。

メーカーgowell
製品名3WAY エアークッション 快適三昧
購入場所Amazon.co.jp
購入価格1,100円

 快適三昧は、折りたたんでコンパクトに持ち歩けるエアークッションだ。畳んだサイズはパスポートよりもひと回り大きく、厚さは3cmほど。重さは約120gと軽い。

パッケージ
パスポートよりもひと回り小さい
折りたたんでコンパクトに持ち運べる

 素材は塩化ビニールだが、表面はフロッキー加工が施されている。果物に例えると桃の表皮に似て、頬ずりしたくなる優しい手触りなのだ。

広げた状態。内部は2室に分かれている
空気弁が2つ付いている。素材はフロッキー加工が施されていて、すべすべとした手触りだ

 使い方は、一般的な旅行用のネックピローと同じように、空気弁から息を吹き込んで、膨らませる。ここで注目したいのは、空気弁が2カ所ある点だ。ネックピロー内が2室に分かれていて、それぞれに空気を吹き込む。こうすることで、真ん中で2つ折りしやすくなっている。

 実際に膨らませてみたところ、結構固く、強く息を吹き込まないと、膨らまない。だいたい、2、3息をフルで吹き込むと、ちょうど良い厚さに膨らんだ。飛行機で使う際は、高度が上がると気圧差でさらに膨らむので、空気は8割程度の柔らかめに入れておくのがポイントだ。

膨らませたところ。意外とあまりボリュームがでないように感じるが……
2つ折りにすると、ほど良い高さになる
空気弁は内側に押し込める
首回りにフィットする

 空気を入れたら、使ってみよう。まずは2つ折りしたネックピローを、首の後ろから装着する。2つ折りしたサイズは220×300×160mm(幅×奥行き×高さ)。適度な柔らかさと、高さがあり、首元にフィットする。

 飛行機や長距離バス、自家用車のドライブなどで使用したが、たとえ長時間のフライトでぐっすり眠れても、首を支えているから起きた時の寝違えたような嫌な感じがしない。また、これを付けていると、起きた時に眠る前と同じ姿勢をキープできていることが多い。恥ずかしい話だが、これまで寝ているうちに隣の人のほうへ寄り掛かりそうになることがあったのに、このアイテムを付けるとそういう迷惑は減ってきた。

 広げて使えば、背中やお尻に敷くクッションになる。たとえ、背もたれを倒しにくい長距離バスでも、これを背中と背もたれの間に挟むだけで、背骨への負担が軽くなり、快適さがアップしたと感じる。

 また、自動車で長距離を走る際にお尻の下に敷けば、姿勢を支えてくれて、長時間同じ姿勢でも楽チンだ。ちなみに、オフィスのイスにもフィットした。

 クッションとしては薄型だが、意外とクッション性が高いと感じる。狭い車内でも、これくらい薄型なら座高が高くなりにくく、天井に頭をぶつけないので使いやすかった。

広げた状態で背もたれに置く
適度に背骨周りを支えてくれるので、長時間同じ姿勢で座っていても、背中が痛くなりにくかった
広げて座面に敷けば、座布団代わりになる
クッションとしての高さはあまりないが、弾力があり、姿勢をサポートする。高さが抑えめなので、天井に頭をぶつけないので嬉しい

 1つ気になったのは、畳むのが面倒ということ。かなりしっかり作られているので、空気を抜く時に、空気弁を強くつままなければならない。これが結構疲れる。

 また、コンパクトに畳めるのは良いが、収納用のポーチがないので、別途用意する必要がある。

 とはいえ、首に、背中に、お尻に、長時間の移動を快適にしてくれる心強い味方であるのは間違いない。旅とは移動を含めて旅と言える。移動を快適にすれば、旅はワンランク上質になる。長時間の移動で首や腰が辛いという方は、一度この快適三昧を試してみてはいかがだろうか。

小林 樹