やじうまミニレビュー

コジット「腰すっぽり座れる毛布」

~会社のイスをモッフモフのソファ風に変える!

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
コジット「腰すっぽり座れる毛布」

 これからの季節、オフィスでは足腰が冷える。空調をビル全体で管理しているから、足元や腰周りの冷えには個人で対処するよりほかない。

 というわけで、オフィスのイスのクッションを、冬仕様に衣替えした。これまで使っていたクッションは、座ると骨盤が矯正されるというドーナツ型のタイプだったが、今回のコジット「腰すっぽり座れる毛布」は、その名の通り、背もたれまで覆うほど大きく広がったクッションで、表面はヒツジの毛のようにモフモフした触感。座椅子というか、毛布というか、クッションという言葉ではくくれない防寒グッズだ。

メーカーコジット
製品名腰すっぽり座れる毛布
購入場所Amazon.co.jp
購入価格3,990円

 「腰すっぽり座れる毛布」は、付属の紐に縛られて、丸い筒状で届いた。開くと二枚貝のような形になり、座布団の部分と背もたれの部分に分かれ、全体サイズは幅58×奥行39×高さ39cm(幅×奥行き×高さ)。本体重量は915gだ。

羊の毛のような起毛生地はボリュームがある
届いた状態。付属の紐で、筒状に縛られていた
背面はスエードのような手触りの素材で、イスや床に置いても滑りにくい

 表側の起毛素材はポリエステルだが、羊の毛のようにモフモフと柔らかい。裏側はスエードのような起毛素材で、イスや床に置いた時に、滑りにくい仕様になっている。

 イスに設置する際は、そのまま置いても良いが、本体背面に付属する2つのループに付属の紐を通してイスにくくり付ければしっかり固定でき、滑り落ちるのを防ぐ。

長さ約1mの紐が付属
紐を本体のループに引っ掛けて、イスなどに固定できる
開く角度は約110度で、それ以上開かないようになっている

フカフカに包まれる

サイドにも厚みがあり、肘を置ける

 会社のイスに設置してみると、想像以上に座り心地が良かった。まさに、モッフモフの触感。体を背もたれに倒さなくても、背中と背もたれの間を自然と支えてくれて、クッション効果は抜群だ。

 しばらく座っていると、温かさも感じた。柔らかい素材が、座面と背もたれの左右から包み込むような形のため、腰周りの温かさが続く。

 製品情報によれば、中綿には特殊生地「シンサレート」を採用しているという。「シンサレート」は、ダウンジャケットなどに使われている羽毛先に似た、極細の繊維が入り組んだ構造になっている。この構造により、多くの空気を封じ込んでおけるため、断熱性が高いのだそうだ。

会社のイスに設置したところ
シープ調ボア生地、シンサレート、アルミコーティングの3層構造を採用している(製品情報ページより)

コンパクトに収納できる

 温かさはもちろんだが、使い勝手の上で便利だったのは、付属の紐で縛って収納したり、持ち運べる点だ。こうしたあったかグッズは、使わない時期に保管場所を取るのがネックなのだが、これなら夏場も押入れに入れて保管しやすいと思った。普段は自動車のトランクに入れておいて、寒いと感じた時に出して使うのも良いだろう。

 気になったのは静電気。「腰すっぽり座れる毛布」を使うようになってから、パチパチッと静電気が気になる瞬間が増えた。素材がポリエステルだから、帯電しているんだろうか。これは今のところ防ぎようが無く、静電気防止スプレーを買って来ようと思っている。

暖房が効いた室内では、背中が汗ばむほど温かさを得られた

 しかしこの点を除けば、防寒という本来の目的と、座り心地には満足している。暖房の効いた室内では背中が汗ばむほど、しっかりと温かい。弾力がある素材なので、背もたれにどっしりと寄りかかると、ソファに近い感覚が味わえる。今回はオフィスで使用したが、自宅のイスや座椅子、冷える自動車の車内にもピッタリだろう。

 このところめっきり寒くなったが、寒さはまだこれから先、数カ月続く。体を冷やさず、風邪を引かないためにも、あったかグッズで防寒対策をしてみてはいかがだろう。

小林 樹