やじうまミニレビュー

タイガー魔法瓶「nooma MCA-A025」

~女性が持ちやすいサイズの携帯用ステンレスカップ
by すずまり


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


保温保冷性能も確かで、置いてヨシ、携帯してヨシな絶妙なサイズ

タイガー魔法瓶「nooma MCA-A025」

 世間にはさまざまなステンレスのボトルやカップが存在する。いずれも保温保冷に優れているという点では共通しているが、容量、高さ、太さ、重さ、飲み口の形状、全体の色やデザインが違う。

 たとえば、スポーツをしていて、冷たいドリンクをすぐ飲みたい人は、サイズも大きく、キャップの開閉が不要なワンタッチオープンで、すぐ飲める飲み口を持つタイプを選ぶだろう。車の移動が多く、長時間持ち歩きしないなら、カップ付きを選ぶかもしれない。すぐ飲みきってしまうのは困るというなら、それなりに容量のあるものを選ぶだろう。もうちょっと大きければ、でも、バッグに入れるには大きすぎる、持ち歩きたいけど重いかも……などと考えながら、自分のニーズや好みにあう製品を選んでいるわけだ。

 そんな製品群の中で、今回ご紹介する「nooma(ヌーマ)」はとりわけコンパクトで、女性にぴったりなステンレスカップだ。パッキンつきのフタ、飲み口、本体という構成で、サイズは75×75×109(幅×奥行き×高さ)だ。


メーカータイガー魔法瓶
製品名nooma MCA-A025
希望小売価格2,625円
購入場所ロフト
購入価格2,625円


 フタと飲み口のついたシンプルなステンレス容器だが、実際に使ってみると、各所に色々な工夫が施されている。
製品本体フタを開けたところ大きめのマグカップとのサイズ比較。カップの中の水は250ml

 まず、最初に手に取ったときに感じたのは「軽い!」ということ。しかも持ちやすい。次に、温かいコーヒーを入れて飲んでみたところ、大変飲みやすいのである。口径は5.1cmで、イメージ的には湯のみのようだ。熱い飲み物がいきなりでてきて驚くこともなく、口径が広すぎて早く冷めることもなさそうだ。

 容量は250mlとやや少なめだ。確かに真夏に冷たいドリンクを入れて持ち歩くには物足りないだろう。しかし、コーヒーや紅茶など温かいドリンクを入れて持ち歩くにはちょうどよいのである。

 しかも、その保温保冷性能は確かだ。普段マグカップでホットコーヒーを飲んでいると、最後まで飲む前にコーヒーが冷め切ってしまうことがよくあるのだが、noomaでは最後まで熱々だった。

 試しに熱湯を入れて時間の経過とともに温度を測ってみたところ、92℃だったお湯が、1時間後でも83℃を保っており、飲むには熱いくらいであった。6時間後でも温かさを感じられる60℃を保っていた。逆に氷水を入れてみたところ、開始時は3℃だったのが、1時間後には0℃になり、そのまま氷を保ち続けて、6時間後もなんと0℃。半日経過しても、中で氷がカラカラと音を立てるくらいだった。小さいのに、保温保冷性能は抜群なのだ。

沸かし立てのお湯を入れてみた。最初は92℃1時間後は83℃6時間後は60℃
氷入りのドリンクは、長時間冷たさが持続ホットコーヒーを入れておくと、最後まで熱いまま飲める

 また、粉末のカップスープを使ってポタージュスープの温度も測ってみたところ、作りたてでは85℃だったスープが、6時間たっても50℃を示していた。お弁当のお供として、スープを入れて持ち歩くという用途にも向く。

カップスープの素を規定量のお湯で溶いたできたては85℃だった6時間後のカップスープは50℃だった

 バッグに入れてみると、これがまたいい具合に収まってくれる。高さが10.9cmと低いため、特別なものを持ち歩いているという感覚はないし、他の荷物に対して突出して目立つこともない。

 しっかり蓋を閉めれば、バッグの中に入れておいても、周りに中の飲み物が垂れてしまうということもなかった。ただ、いったん口をつけた場合、飲み口に残った水分が液だれの原因になる場合があるので、しまう前にティッシュやハンカチでぬぐっておくことをお勧めしたい。

 手入れの際には、本体から飲み口をとりはずし、フタからはパッキンを取り外して洗浄する。いずれも扱いやすい形状なのも嬉しい。

バッグの中に入れたところコンパクトなので収納しやすい洗う際には、4つのパーツに分離するが、いずれも洗いやすい

一度使い始めたら手放せなくなる

お味噌汁を入れて持参すれば、ランチタイムが充実すること間違いなし!

 「nooma」は、サイズと量のバランスが女性にぴったりなのだが、そのサイズゆえに、仕事場のデスク横に置いても、全く邪魔にならないというのもいいところだ。普段使っていた陶器のマグカップの代わりに「nooma」に変えたところ、いかなる飲み物も、最適な温度で飲み続けられるようになった。

 背の高いステンレスマグでは「水筒を持っています」という感じが出てしまうが、「nooma」はごく自然。デスク用のカップはこれでキマリ! と言いたいくらいである。

 実は男性にもぴったりな利用シーンがある。それはお弁当だ。お昼にお弁当を持参している方なら、お味噌汁やスープを入れてくるにはちょうどよいからだ。

 見つけたら即買いをお勧めしたい、イチオシの一品だ。




2011年 12月 20日   00:00