やじうまミニレビュー
パール金属「シリコーン シャカシャカチップスセット」
■食べたい!と思ったときに、手早く適量のノンフライチップスが作れる
シリコーン シャカシャカチップスセット C-807 |
突然、無性にポテトチップスなどのスナック菓子が食べたくなることがある。最寄りのコンビニまでひとっ走りすれば、簡単にスナック菓子が手に入る。ポテトチップス袋を手にとって、裏のカロリー表示を見て葛藤するものの、結局「ええい! 」と買ってしまう。
それが、最近はもっぱらスナックを手作りするようになった。今回取り上げるパール金属「シリコーン シャカシャカチップスセット」は、電子レンジでノンフライチップスが作れるチップスメーカーだ。しかも、チップスに味を付けることができ、ファーストフード店の味付きフライドポテトのような感覚で作れるのである。
メーカー | パール金属 |
製品名 | シリコーンシャカシャカ チップス セット C-807 |
希望小売価格 | 3,150円 |
購入場所 | amazon.co.jp |
購入価格 | 2,854円 |
シャカシャカチップスセットは、スライスした野菜を挟むチップスメーカーのほか、レンジ対応の容器、ドーム型のふた、野菜用のスライサ-、スライサー・ホルダーで構成されている。
セット一式は、このような形で収納できる | 上から、滑り止めとハンドルがついた容器、野菜を薄くスライスするスライサー、ドーム型のふた、チップスメーカー、スライス時に直接野菜を持たずに済むスライサー・ホルダー | チップスメーカーはシリコンゴム製。1度に24枚セットできる |
シリコンゴム製なので柔らかい | かなり鋭利なスライサー | スライサー・ホルダー |
スライスをつくるときはこのようなスタイルに | 味をつけるときは、容器にふたをしてふる | 容器の底には滑り止めがついている |
使い方は簡単だ。洗った野菜を適当なサイズにカットしたら、スライサーで野菜を均一な厚みにスライスする。
スライスした野菜は、チップスメーカーの隙間に1枚ずつセットして電子レンジに入れる。付属の加熱目安時間表の時間どおりに加熱が終われば、サクサクと歯ごたえのよいチップスが完成するのだ。対応する野菜は、しゃがいも、れんこん、かぼちゃ、さつまいもの4種類となっている。
ここまでは他のチップスメーカーと同じなのだが、本品のポイントは、好きな調味料でチップスに味付けできる点だ。やり方は簡単。できたてのチップスが入った容器に、塩コショウなどの好みの調味料を加えてふたをし、ハンドルを持ってシャカシャカと混ぜるだけ。ほどよく混ざったら、ふたをはずしてそのままテーブルに出してもいいし、別の皿に盛りつけてもよい。
また、チップスメーカーはシリコン製で柔らかいため、レンジで加熱後、変形したチップスが取り出しやすいのも魅力だ。過去に使用したチップメーカーでは、本体が固く、変形したチップスが取りにくいことがあった。せっかくできた大ぶりのチップスも、割らなければ取れないのでは意味がない。些細なことかもしれないが、本体の柔らかさは使用感を左右するポイントなのだ。
■定番のじゃがいものチップス
それでは実際に作った例をご紹介しよう。
まず、よく洗ったじゃがいもを半分にカットし、スライサーでスライスする。チップスメーカーにセットできるスライスは1度に24枚まで。24枚分の重さによって加熱時間の目安が違ってくる。たとえば、約100gなら、500Wで約9分、600Wで約8分。60gなら、500Wで約5分、600Wで約4分といった具合だ。毎回計測するのは面倒という場合は、最初だけ調べて、おおむねの時間を覚えておけばいいだろう。
じゃがいもをスライスしている様子。1.5mm厚くらいにスライスされる。意外と早くスライスできるので、スライサー・ホルダーを使用しないと怪我をしやすい |
スライスしたじゃがいもを、チップスメーカーにセット | 電子レンジの中でへ |
完成したじゃがいものノンフライチップス | できたての熱いチップスを容器に移すときは、チップスメーカーを逆さまにすれば簡単に取れる |
今回は600Wで8分間加熱してみた。加熱後に取り出してみると、いい具合にこんがりと焦げ目のついたチップスが完成していた。食べてみると、歯ごたえが良く、ザクザクと音も耳に心地よい。
肝心の味つけだが、ノンフライなので塩や胡椒が全くといっていいほど絡まない。そこで、オリーブオイルを少量加え、塩、胡椒、ガーリックパウダーを適量ふりかけてシャカシャカしてみた。するとこれが猛烈においしい! まさに“やめられない、とまらないおいしさ”。ちょっと試食するつもりが、あっという間に食べきってしまった。ケチャップやマヨネーズなどいろいろなソースを用意して、プレーンなチップスをつけて食べても美味だろう。
容器に移して、塩、胡椒、オリーブオイルをいれてシャカシャカしてみた | 小ぶりのじゃがいも2個分全部チップスにしたらこの通り。この焦げ具合がお気に入り |
シャカシャカしている様子。ノンオイルでもおいしいが、味を絡めるなら、多少オイルはあったほうがいいようだ |
気軽に作れるのはいいのだが、あっという間にスライスできてしまうので、うっかり手を切らないよう十分注意していただきたい。実は、洗っている時に、 うっかり触れて指先を切ってしまった。スライサーは想像以上に鋭利なので、スライスする際は、必ずスライサー・ホルダーを使おう。
■さつまいものチップス
さつまいものチップスを作るときは、ひと手間必要だ。さつまいもを一度スライスしたら、アク抜きするのだ。スライスしたさつまいもが入った容器に水200mlを加え、そのまま電子レンジの中へ。さつまいも80gに対して、600Wで約2分30秒ほど加熱する。少し黄色く色がつくくらいになったら、取り出して水気を切り、チップスメーカーに並べる。あとは、600Wで約6分加熱した。
できたさつまいもチップスは、再び容器に移し、取扱説明書に書かれたレシピを参考に、ハチミツときな粉でシャカシャカしてみた。これが素朴な甘さでおいしい! さつまいもには甘い味が合うと書かれているが、まさにその通り。いろんな栄養が取れて、おいしいとはありがたい。
スライスしたさつまいもは200mlの水とともに電子レンジで加熱し、アクを取る | アク抜きしたさつまいもをチップスメーカーに並べる | 完成したさつまいものチップス。断面が大きいので、隣にくっついてしまいがち。また、サイズによっては、様子をみながら30秒ずつ延長する必要もあるかもしれない |
軽く焦げるくらいがお気に入り | ハチミツときな粉でシャカシャカしてみた | 素朴な甘さでおいしい |
■れんこんのチップス
れんこんは特に下ごしらえは必要なかった。スライスしたら、チップスメーカーに並べ、電子レンジで約6分加熱した。完成直後のれんこんチップスは、チップスメーカーにガッシリと絡みついていたが、チップスメーカーが柔らかいことが功を奏して、比較的簡単に分離できた。
そのまま食べても素材の甘さがじわりと味わえて美味だったが、マヨネーズを直接付けて食べてもおいしかった。砕いて、和風サラダなど別のおかずに混ぜても歯ごたえを楽しめそうだ。
ちなみに、興味本位でお醤油で下味をつけてみたところ、必要以上に焦げてしまい、失敗した。個人的にはディップが好きだ。
スライス直後のれんこん | 加熱したところ、縮んで複雑な状態になった | れんこんも、パリパリとした歯ごたえが楽しめる。左側はさつまいものチップス |
マヨネーズを付けて食べてみたらおいしかった。お酒のおつまみになりそう | 試しに醤油をまぶしてみた | 醤油をつけたら、真っ黒になってしまった。味はストレートな焦がし醤油なので、あまりおすすめできない |
■かぼちゃのチップス
かぼちゃのチップスは、製造過程で漂ってくる甘い香りがたまらない。下ごしらえは不要で、スライスしたかぼちゃをチップスメーカーに並べるだけだ。かぼちゃは皮が固いので、包丁でスライスするのは難しいが、スライサーならなんなくクリアできる。全体が完全にぱりぱりになるまで、30秒ずつ3回ほど加熱時間を延長したが、仕上がりは上々。そのまま食べても、かぼちゃの甘さを堪能できる一品になった。
勢いでマヨネーズをあえてみたら、おつまみにピッタリだった。ほかにも甘い味付けにしてもおいしそうだし、唐辛子をピリッと効かせたソースをつけてもおいしそうだ。中途半端に余ったかぼちゃがあったら、アレンジし甲斐のあるチップスにすることをおすすめしたい。
かぼちゃのスライス24枚分 | かぼちゃをチップスメーカーに並べる | 600Wで約6分加熱した状態。かぼちゃはあまり絡みつかないようだ |
このままでも甘くて十分おいしい | ほんの少しマヨネーズであえてみた | 十分おつまみとして通用するだろう |
■おつまみに、子供のおやつに、小腹が空いたときの救世主
シャカシャカチップスセットは、アレンジ次第でおつまみにも、子供のおやつにも、小腹が空いた時のお菓子にもなる。特にじゃがいもチップスのザクザクした仕上がりは気に入っており、仕事の合間に、気分転換もかねて作ることが多い。1度に24枚しかできないことがもどかしいくらいだ。ノンフライなので、夜食にスナック菓子が食べたくなった時も助かっている。さっぱりしているからか、結局食べ過ぎてしまうのが悩みかもしれないが……。
2011年 5月 17日 00:00
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