ダイアン・サービス「AIR WING SLIM」

　すっかりエアコンの季節。筆者宅の場合は、デスク回りに熱源体が集中するあまり、4月からエアコンシーズンだったりするのだが、気になるのが、エアコンの風が身体に直接当たること。そのため、体温調整がうまくいかず、すぐに体がだるくなってしまう。当分、休みがないスケジュールなので体調が崩れると大変。そこで、エアコンの直接的な送風を防ぐべく購入したのがダイアン・サービスの「AIR WING SLIM(エアーウイングスリム)」だ。

　AIR WING SLIMは、エアコンの下部に粘着テープで取り付けるタイプ。サイズは、120×540～700mm（高さ×幅）で、ほとんどのエアコンの送風口をカバーするサイズとなっている。

　横幅が変更可能なウィングプレートには、アームが2本用意されており、これをエアコン下部に取り付けるといった具合で、エアコン側とウィングプレート側に可動ポイントがあり、180度の角度調整が可能なのだ。

幅は540mm～700mmまで。だいたいのエアコンの送風口に対応	アームは2カ所の可動部分があり、角度と距離の調整自由度が高い	ジョイント部の裏にある粘着テープ。けっこう強力なタイプだ

　風の直撃を受けないことで、体温調節が楽になるというだけでなく、室内全体を効率よく冷やすことができるため省エネにもつながる。もちろん、夏場だけでなく冬場も使用可能なのでお手軽な割りに便利なアイテムだ。また一般家庭用のエアコンだけでなく、オフィスなどで見かける天井埋め込み式のエアコンでも使用可能となっている。

　取り付けは、まずウィングプレートにある調整つまみをゆるめ、送風口に合わせて横幅を調整していく。粘着テープは相当強力で、失敗したからといって剥がそうとすると、エアコン側が壊れそうなくらいなので、ちょっとだけ慎重にアプローチする必要がある。

　なお設置する場所は、事前にゴミやホコリをきれいに取り除いておくこと。注意事項として、フッ素加工された面や塗装の弱い面への取り付けはNGとなっている。

　エアコン下部への設置が終わったら、ウィングプレートの端などをもって角度を調整するだけ。我が家ののエアコンはすっかり老朽化しており、風向きを真下にしようとしても、そこまでフィンが動かなかったり、真横にフィンを向けていても力尽きで斜め45度くらいで停止したりという状況なので、ちょっと強めにアームのネジを締めておいても楽に動かせて助かっている。

　これまで作業中は、パソコンやらオーディオ機器やらミキサーからの排熱で、エアコンの温度は常に20℃設定だった。しかし、AIR WING SLIMを真下や天井方向に向けてみたところ、エアコンの設定を26℃にしても、十分快適に感じるようになった。シンプルだけどすごく便利なアイテムである。

　不安な点を上げるとすれば、風をまともにウィングプレートに当てる場合だろう。強力な粘着テープなので問題ないと思うのだが、強風時のプレートのたわみ具合がちょっと怖い。もし不安であればジョイント部周辺をさらにテーピングして補強するのもアリだろう。

送風口からの風をモロに受ける状況だと、ウィングプレートがたわんでちょっと不安になるが、いまのところ風に負けて本体が落下する事態には至っていない	設置以前も風向きは真下だったが右半身だけに風が当たって気持ち悪かったが、写真のようにしてみたところ、足下がほどよく冷える状況が生み出されるようになった。パソコンやオーディオ機器だけでなく、自分も冷えてうれしい限り

　夏の大敵は、暑さだけでなく、エアコン稼働によりスゴイことになる電気代だ。AIR WING SLIMがあれば、部屋全体に冷気を循環させることができ、体感温度を下げることができる。体調管理や電気代節約にお手軽で便利なグッズだ。