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家電製品ミニレビュー

コクヨ「RELISH KPS-X80」

〜シャッター付きで安全性の高い家庭用シュレッダー
by 小山 安博
RELISH KPS-X80。カラーはナイトブラック

 文具・オフィス用品メーカーのコクヨS&Tから、紙専用のシュレッダー「RELISH(リリッシュ) KPS-X80」が登場した。家庭での利用も想定した機能を備えており、コンパクトサイズに3色のカラーバリエーションを用意している。

 同社のシュレッダー製品では、コンパクトな「S-tray」シリーズのデスクトップタイプがこれまで家庭用シュレッダーとして位置づけられていたが、今回、これに加えて「RELISH」ブランドとしてKPS-X80を製品化。オフィスのデスクサイドだけでなく家庭のリビングや書斎にも最適な製品だとしている。



メーカー コクヨ
製品名 RELISH KPS-X80
希望小売価格 オープンプライス
購入場所 Amazon.co.jp
購入価格 7,337円

 本体のサイズは170×335×306mm(幅×奥行き×高さ)、重量は4.7kgで、A6用紙まで対応する従来機種の「KPS-X30」などと比べると大きめで、さすがにデスクの上に置くのは難しそうだが、全体的に丸みを帯びた優しいフォルム、省スペースな縦型のデザインなので、設置場所は比較的簡単に見つけられそうだ。

 業務用品のシュレッダーだと、ホワイト系の色で地味だが、今回のKPS-X80の場合、本体カラーにナイトブラック、アッシュラテ、スノーホワイトの3色を用意。ダークトーンの部屋ならブラック、明るめならスノーホワイト、ナチュラルテイストならアッシュラテ、といった具合に、部屋のインテリアに合わせて選択できるのも特徴。全体的に落ち着いたトーンなので、極端に浮くことはないような印象だ。

シャッターを開ける場合はこのように両手を使う。片手でも開けられなくはないが、小さい子どもにはちょっと難しいだろう

 機能としての特徴は、本体上部の投入口に設けられた「シャッター」だ。シャッターのそばにはボタンがあり、これを押しながらでないとシャッターが開けられない仕組みになっている。押しながらシャッターを横にスライドさせるのだが、構造的に片手で開けるのは難しく、両手を使う必要がある。

 実際のところ、使う度に開けるのは面倒な作業ではある。もうちょっとなめらかな動きだとまだ良かったが、ちょっと引っかかりもあって、いちいち開け閉めをするのは手間がかかる。

 しかし、このシャッターは重要な役割を担っている。それが、「小さい子どもの事故を防ぐ」というものだ。シュレッダーによる事故はこれまでも起きており、2006年9月の業界による統計では36件の事故があり、そのうち20件は子どもが被害に遭っている。多くは保護者が目を離したすきに発生したもので、特に幼児が誤って指を挟み、シュレッダーでけがをしてしまうことが多かったようだ。


ガイドラインに従って本体上部に書かれた注意書き。本体に直接プリントされている。デザイン的にはちょっとうるさいぐらいで、シール式ではがせても良かったかもしれないが、仕方のない部分ではある スイッチは3段階切り替え。カットするには「細断」にスライドさせる。紙が詰まった場合は「逆転」にセットする

 こうした事故を受けて電気用品安全法が改正されたほか、業界ではガイドラインを出して安全性の向上に努めている。

 KPS-X80もこれらにもとづいて安全性に配慮しており、幼児には開けるのが難しいシャッターを装備することで、さらに安全性を向上させている。大人だけの家庭であれば開けっ放しでもいいだろうが、子どもがいる場合は、使うたびにきちんと閉める癖を付けておきたい。閉めるときは片手でできるので簡単だ。

 肝心のシュレッダー機能は、A4コピー用紙で最大約5枚までを一度に細断できる。連続使用時間は約10分で、そのあとはいったん30分程度休ませると、再び裁断できるようになる。

 本体上部のスイッチは逆転、停止、細断の3段階。日本語なので機能は一目瞭然だ。スイッチは簡単に操作できるが、シャッターを閉めていれば、誤ってスイッチを入れっぱなしにしても安心感がある。

 運転音は公称で約53dB。決して無音という値ではないが、特に気にならないぐらい。実際に紙を投入したときもシュレッダーとしては比較的静かな部類に入り、モーター音は低音で細断時の音も決してうるさいというほどではなく、うるさくて家庭での利用がしにくいというレベルではない。隣の部屋で寝ている場合、人によっては起きてしまうかもしれないが、そうでなければ夜間でも利用を躊躇するほどではない。

裁断している様子
 

 5枚のA4用紙を細断する際の時間は約7秒ほどで十分な速度。細断方式はクロスタイプで、4×40mmのサイズに細断される。このサイズだとカットした紙の文字は読み取ることができ、つなぎ合わせれば内容が読めないわけではない。このあたりは業務で重要な書類を細断する場合に注意を要するかもしれない。

 細断された紙を受けるゴミ箱は容量が8L。家庭の利用なら必要十分な量で、ゴミ箱が外れた状態では動作しないインターロックスイッチを装備。そのほか、モーターが加熱すると停止状態になるオートオフ機能も備えている。

 細断できるのは紙だけで、クレジットカード類やCDなどのメディアを細断することはできないのが残念な部分ではある。

容量8Lと十分な容量のゴミ箱。一部がシースルーになっているほかは、本体カラーに合わせたカラーリングになっている カットした紙はA4用紙に横書きのもの。これだと内容の読み取りは難しいかもしれないが、縦書きだとまるまる読めそうだ

 とはいえ、単に指が入りづらいというだけでなく、シャッターを用意して安心感が増しているのが大きなポイントだ。基本的なスペックやカラーバリエーションなど、家庭利用を考えて作られた製品だが、特に小さい子どもがいるような家庭で安心して使えるメリットは大きそうだ。






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2009年4月23日 00:00

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