ぷーこの家電日記

第88回:私のアレルギー防止対策に。ダイソン「DC74」で根こそぎキレイに

 私が20代の頃から飼っていた愛犬が、1年近くの寝たきりの介護生活を経て、この春に天国へと旅立った。10年以上連れ添ってきた私は、自分の半分がもぎ取られたような辛さと寂しさを感じている。俗に言うペットロスだ。今でも不意に涙が出たりもするのだが、それでも介護生活の中でできる限りのことはやってあげられたし、お別れを言うには十分な濃い時間を過ごせたと思う。

 長い闘病・介護生活で、非常にお世話になった動物病院は献身的で良心的。本当によい病院だった。亡くなった後挨拶に行って、たくさんお話をして帰った。毎週、多いときは毎日のように通っていたので、もうお会いすることもなくなるのかと、ちょっと寂しさを感じた。

 1カ月程経って、動物病院から電話がかかってきた。私が愛犬に買った車椅子についての問い合わせだった。生前寝たきりの愛犬をもう1度歩かせてあげたいと、結構安価で作ってくださる方を探して作ったのだが、その話を覚えていて、歩けない犬の飼い主さんが教えて欲しいとの事だった。久々に病院へ行き、車椅子を作ってくださる方の連絡先を書いた紙と、もう使わなくなった車椅子を見本にと置いて帰った。

 さらに1カ月程経った時に、また先生からの着信があった。残された留守電には「ご相談があります」という事だったので、車椅子の次はペットカートの問い合わせかな? なぁんて思って電話をかけてみた。

 相談と言うのは、カートの話では無く、なんと猫ちゃんだった(笑)。

 公園で倒れていた猫を、小学生5人くらいが保護して病院に連れてきたそうだ。その子が猫エイズのキャリアで、てんかん発作持ちで歯が1本も無いという、たいそうな持病持ちの猫だったのだ。その子を我が家で保護できないかという話だった。

 即答は控えたが、私たち夫婦が試行錯誤しながら、手探りで頑張ってきた介護生活は、病院からも凄く評価され信頼されていたということなんだなぁと純粋に嬉しかった。涙がほろり。

 普通に里親を探すのには難しいだろう厳しい条件の猫。これも私の大好きだった愛犬が連れてきた縁だと思い、我が家でお預かりすることになった(と1行で書いているが、数日悩みに悩んで悩み抜いたのだが 笑)。

 心は決まったが大きな問題が。実は私は猫アレルギーなのだ(笑)。

 とは言え、個体差があって100%出るわけではない。一言で猫アレルギーと言ってもフケだったり毛だったり唾液だったり、色々あるらしい……。相性があるのだ。

 毎日目を腫らして掻きむしり、鼻水を垂れ流しながらは流石に一緒に暮らしてはいけないので、出戻りの可能性も十分あるという前提で我が家へやってきた。まず週末2日を共に過ごしてみると、アレルギー反応は皆無だった!

 くしゃみひとつ出なくて予想外で逆に驚いている。すごい相性! すごい奇跡!! 初日に目が腫れた気がしたけれど、ただの飲み過ぎでむくんでいたようだ(笑)。我が家での永年の居候が決まった。

 持病の話を聞いただけではもうボロボロのようだが、「本当に病気なのあなた?」と思うほど元気でやんちゃでそして人懐っこい猫。夫は1日でメロメロの骨抜き状態だ(笑)。

 とりあえずアレルギーが出なかったとは言え、油断はできない。私は毎朝掃除機をかけるようになった。

 掃除機を買った時はこんな日が来るなんて想像もしていなかったけれど、ダイソンのDC74を買って本当によかった(買った経緯はテキトーすぎるが)。ミニモーターヘッドでベッドのほこりやアレルゲンを吸い取ってくれるし、ケージに蹴散らした猫砂もばっちり吸い込んでくれる強力さもある。もう根こそぎごっそりだ。ネコなだけにネコそぎ(笑)。

 あぁ、きっとこの日のためにDC74を買ったんだなぁ~。なぁんて勝手に納得してしまう程、DC74は一気に威力を発揮し始めた! このまま、猫も私も健やかに穏やかに共同生活を楽しんでいけたらと思う。

 今ちょっと気になっているのは猫の匂いだ。今の我が家の空気清浄機だけでは追いつかないように感じる。そもそも効いていないのか!? 空気清浄機の買い替えタイミングってどれくらいなんだろう……。まだまだ試行錯誤の生活は続くのであーる。

徳王 美智子