ぷーこの家電日記

第157回

週末は居酒屋ごっこ。スキレットで家飲みは美味しすぎて飲みすぎる!

 スキレット鍋という鉄鍋が流行り始めたのは去年ぐらいだろうか。InstagramなどのSNSがきっかけと言われている。そして数百円で買えるニトリのスキレット鍋、通称「ニトスキ」が大人気となって、売り切れ続出でなかなか買えないほどだった。

 私がスキレット鍋を買ったのは、その爆発的人気からしばらく経って落ち着いた後。LODGEのスキレット鍋が欲しいなぁと思ったけれど、どこまで使うか分からないし、とりあえず安いニトスキから。

 ニトリのスキレットは15cmで498円(税込)、19cmで799円(同)というお手ごろ価格! この半年ちょっと使っているけれど、使えば使うほど、本当に魔法の鍋だ! と、とりこなのであります。

・熱々のまま食べられる
・作ったまま出せるので洗い物も減る
・コンロでも使えるけどそのままオーブンにも放り込める
・どんな料理でも豪華に見える。それがただのもやし炒めでもね!

 という感じで、とにかく重宝。スキレット鍋でジャガイモをちょびっと炒めて、横でソーセージでも炒めて、その横に卵を落として目玉焼きにでもすると、モーニングプレートの出来上がり。

 「朝ごはん豪華ー!」と喜ばれたりするけれど、完全見た目マジックだからね(笑)。スキレット鍋“様様”です。

 ハンバーグとかは、ガスコンロで表面を強火で焼いて美味しさを閉じ込めてからオーブンに入れると、ふっくらジューシーで「お店なの?」というような絶品に仕上がる。自分の料理の腕が上がったような錯覚にさえ陥る、本当に魔法の鍋。かなりお気に入りだ。

 普通のフライパンなどと比べてちょっと面倒なのはお手入れ。鉄鍋なので、食べた後に、水につけたまま放置しておいたり、洗ってそのまま乾かしておくとすぐに錆びちゃう。食べた後は、洗ってから火にかけてしっかり水分を蒸発させて乾かしてから、熱いうちに油を塗る。全然難しいことではないけれど、地味にちょっと面倒ではある。

 ある日、食器を洗おうと思って、前日の食器を片付けるために食洗機を開けて「ぎゃーーー!!!」と叫ぶ私。なんと、食洗機の中にスキレット鍋が入ってて、全体が完全に茶色に錆びているのだ(笑)。前日夫が食器を洗ってくれて、スキレット鍋も食洗機に入れて一緒に洗って、そのまま放置されていたのだ。

 片付けてもらっている以上あまり強くは言えない立場。「これは食洗機入れないでね」くらいしか言えないけれど、夫を見ると、鍋を錆びさせてしまったショックなのか、私の「はぁ!?」という表情を見てしまったからなのか、ものっすごく凹んでいる。

 「し、知らなかったんだもんね!」と私なりのフォローも通じない。まぁ安かったしいいかと思い捨てようかなとも思いつつ、それではさすがに申し訳ないと復活させることに。

 まずはコンロの上でスキレット鍋を素焼きして、焼いて焼いてサビを炭化させる。それから、重曹を水で少し溶いたものを付けてタワシでゴシゴシゴシ! これで本当に復活するからすごい! その後はまた火にかけてから油を引いて保管。

 そんなこんなで、ちょびっと面倒な事もあるけれど、もうかなりのヘビーユースで大好きなスキレット鍋。

 ただ、我が家の場合、流行るきっかけになったInstagramの写真の様なおしゃれな感じとは程遠い。完璧居酒屋スタイルに傾いた使い方してる(笑)。

 それは「本日、居酒屋ぷーこ開店します」みたいなLINEから始まる。今から帰るよと連絡あっても「まだ開店していません」なぁんて返信して、すでに居酒屋ごっこが始まっているのだ。「人気店だから、開店前から並ばなきゃ!」なんて夫もまたこの「ごっこ遊び」にノリノリで乗ってくれる(笑)。

 最初はビールとお通しから。あとはスキレット鍋料理が結構続く。餃子もスキレット鍋で焼くだけで文字通り「鉄焼き餃子」になるし、もやし&鶏皮のピリ辛炒めは超簡単だけど、どこかの居酒屋で是非出して欲しい美味しさだ。あさりのバター醤油は、残りの出汁バターにご飯を入れて〆のリゾット風雑炊のために取っておく。

 スキレット鍋で居酒屋メニューを作るときに、美味しそうなレベルをグッと上げる小道具は「小ねぎ」だ。ねぎを散らすとさらに美味しそうに豪華な居酒屋メニューを醸し出せる。

 この頃作ったおつまみの中で、夫の中で一番のヒットは、はんぺん入り山芋鉄板チーズ焼きである。


【作り方】
1.山芋と豆腐と卵に醤油を入れてフードプロセッサーで泡立つ位にふわふわに混ぜる。
2.スキレット鍋にバターをちょっと多めに入れて1口大に切ったはんぺんを入れて表面を焼く
3.1の山芋たちを流し込む。
4.上にナチュラルチーズ(溶けるチーズ)を乗せてオーブンへ。
5.200度で10分程焼く

 テキトーレシピだけれどこんな感じ。ふわっふわのスフレみたいな山芋鉄板が美味しいのであーる!

 野球をテレビで観戦しながら、居酒屋気分を満喫できる家飲みは、かなりオススメでございます。野球観戦しながら飲める店が近所にないので、日本シリーズ観戦のときは、友達も一緒に家居酒屋でかなり盛り上がった! その野球シーズンも終わってしまって寂しいよぉー。

 野球ロスに苦しんでいるわたくし、ちょっと元気を出すために、本日の晩御飯は、スキレット鍋ですき焼きという、豪華にそれなりに手抜き料理なのであります。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まない30代後半。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。