老師オグチの家電カンフー
第20回
炊飯器の水位線がわかりにくい問題を解決しよう
2016年10月19日 07:00
最近の子供は生意気です。いや、小6の息子の話ですが、「50円あげるから、ごはん炊いて」とお願いしても、拒否しやがるの。まぁ、今から拒否癖を付けておくと、将来ブラック企業の就労を避けられて良いかもしれません。
というわけで、先ほど家人からの「ごはん炊いて」LINEメッセージを受けて、炊飯セットしたところです。
炊飯器のセット時に、少しイラっとするのが、水の量の調節です。ちょっと老眼が入っていることもあり、釜に刻まれている目盛りと水位が合っているか見にくいのです。しかも、最近の炊飯器はお米の種類やメニューにより細かく水位が指定されています。
その目盛りが混み入っていてややこしい。古い人しかわからないと思いますが、「計算尺かよ!」とツッコみたくなります。爆買いで持ち帰った中国人は使いこなせているんでしょうか。
また、たまに玄米を炊くのですが、うちの象印は玄米の目盛が片側にしかありません(もう片側は「おかゆ」)。玄米の文字が見当たらなくて、ぐるっと半回転させることがよくあって、「ろくろを回す陶芸家かよ!」とイラっとします。
有名ブロガーの「ちきりん」さんも、認知症を患っている高齢者の人が、炊飯器の水位目盛りの使いにくさを指摘していました。とはいえ、文句を言うだけではつまらないので、勝手に解決策を考えてみました。
まず、大多数の人が炊くのは白米でしょうから、もっと白米の目盛りをわかりやすくしたらいいんじゃないと。そして、目盛りを横に長くすれば、視認性も高まり水位を調整しやすくなるはずです。360度あるスペースをもっと有効に使おうよ。以上の仮説に則って作成したのが下の案です。
ポイントは、階段状に水位の目盛りを配置したこと。白米は実線で、その他のメニューは破線で表示しています。横幅を取っているので、視力に問題がある人でも水位を調整しやすいのではないでしょうか(自画自賛)。
さらにビジュアライズした案はこちら。水位を山に見立ててみました。お手伝いをしてくれる子供に「富士山の3合目まで水入れて」なんて指示も可能ですが、頂上が5合なのは気持ち悪いかもしれません。