財団法人日本電機工業会(JEMA)は、2007年1月の家電製品の出荷額統計を発表した。出荷額は合計で939億円と、前年同月と同じ金額となった。
製品別では、クッキングヒーターが同19.6%増、ジャー炊飯器が同10.6%増と、2カ月連続の2ケタ伸長となった。同協会はこの結果について「高付加価値商品を中心に全体を下支え」したとしている。
そのほか、電子レンジが同6.3%増と、4カ月ぶりにプラスに転じた。また、冷蔵庫・掃除機も2カ月連続で前年を上回った。
分野別の台数ベースでは、冷蔵庫が22万3千台で同2.5%増。サイズ別では、容積が351~400Lのタイプで前年比でマイナスとなったものの、全体の約4割を占める401L以上の大型タイプに限れば、7万1千台で同7.3%増となった。さらに、451L以上では同30.1%増と、3カ月連続で2ケタ伸長を記録した。
金額ベースでプラスとなった掃除機、電子レンジ、クッキングヒーターは、台数でもプラスとなっており、それぞれ35万3千台(同3.7%増)、29万3千台(同8.5%増)、6万台(同6.9%増)となっている。
ジャー炊飯器は、53万1千台で同3.3%減となっているが、金額ベースでは増加となっている。同協会では、「高付加価値による単価アップが続いている」とコメントしている。IH式炊飯器に限ると、31万5千台で同8.5%増だった。
洗濯機は、31万5千台で同5.9%減と、2カ月連続でマイナスを記録した。しかし、洗濯乾燥機に限れば、8万6千台で同5.9%増と、2002年10月以来増加しつづけている。洗濯乾燥機のうち、容量が8kg以上の大型タイプが8割弱を占めている。またドラム式の割合は、洗濯機全体の約6割となっている。
■URL
財団法人日本電機工業会(JEMA)
http://www.jema-net.or.jp/
民生用電気機器 2007年1月 国内出荷実績
http://www.jema-net.or.jp/Japanese/data/2007/07.01/0701ka-koku.htm
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( 本誌:正藤 慶一 )
2007/02/21 15:55
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