財団法人日本電機工業会(JEMA)は、2006年8月の生産統計を発表した。空気清浄機が前年金額比で182.7%と高い伸びを見せたほか、エアコン、洗濯機などが堅調。一方、冷蔵庫は前年金額比89%、掃除機が同98.3%と振るわなかった。
この統計は、国内製造業を中心とした約280社が参加する業界団体、JEMAによるもの。家庭用電気機器のほか、電子、電気機器、重電機器の生産統計、出荷統計をとりまとめている。家庭用電気機器のジャンルでは、エアコンや洗濯機、掃除機、冷蔵庫、炊飯器、IHクッキングヒーター、CO2給湯器など20品目が統計対象となっている。
8月の家庭用電気機器全体の生産実績は、1,270億6,900万円で前年比101.1%と、ほぼ横ばい。分野別に見ると、空気清浄機が前年金額比で182.7%、電子レンジが同113.1%、エアコンが同108.1%、洗濯機が同111.8%と好調だった。
一方、冷蔵庫は台数ベースでは98.6%とほぼ前年並みとなったが、金額ベースでは89%と落ち込んだ。また、掃除機(前年金額比98.3%)や食器洗い乾燥機(同82%)も不振だった。ジャーポット(同38.4%)、除湿機(同39.4%)は、台数、金額ともに前年の3~4割で、市場の縮小傾向が著しい。
全体を見ると、CO2給湯器や食器洗い乾燥機など、一部の普及率の低い品目を除き、ほとんどの品目が台数ベースよりも金額ベースが上回っており、高価格・高付加価値の製品が市場を牽引していることが伺われる。
■URL
財団法人日本電機工業界(JEMA)
http://www.jema-net.or.jp/
生産統計実績について
http://www.jema-net.or.jp/Japanese/data/ka01.htm
( 本誌:伊藤 大地 )
2006/10/13 16:36
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