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家電製品ミニレビュー シマノ「Cyclink」
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~心拍計付きでPC連携対応のサイクルコンピューター
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Reported by
湯野 康隆
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シマノ「Cyclink」
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最近、自転車がそこはかとなくブームになっているようだ。エコや脱メタボというキーワードに支えられている感じがする自転車ブームだが、少なくとも後者の脱メタボに関して言えば、日々きちんと運動をこなせば、それなりに効果が出るはず。今回ご紹介するのは、自転車に乗って脱メタボを目指す方向けのアイテムだ。
● 世界のシマノが作ったサイクルコンピューター
昨年末、世界的な自転車パーツメーカーのシマノからサイクルコンピューター「Cyclink」(サイクリンク)が発売された。サイクルコンピューターとしては、スポークに取り付けたマグネットで車速と走行距離を把握できる「速度計」と、胸にベルトを巻くことで心拍数を計測できる「心拍計」の2つの機能を搭載している。さらに、USBケーブルでパソコンにつなぐことで、それらのデータを管理できるようになっている。
メーカー | シマノ |
製品名 | Cyclink |
希望小売価格 | 11,800円 |
購入場所 | 楽天市場 |
購入価格 | 9,552円 |
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同梱品
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心拍数を計測するベルト
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ベルトの電池は交換式
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ベルトを胸に巻いたところ
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自転車への取り付けは、プラスドライバー1本でできる。ワイヤレスタイプと比較すると、ワイヤー部分の取り回しがあるぶんだけ難易度が高い。どうしても自分で取り付けるのは不安というのであれば、自転車屋さんにお願いすれば1,000円程度の工賃で取り付けてくれる。Cyclink本体を自転車屋さんで購入すれば、サービスとして無料で取り付けてくれる場合もあるだろう。
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車載キット
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自転車に取り付けたところ。ケーブルはハンドルに巻き付けるなどして長さを調整する
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フロントフォークにセンサー、スポークに磁石を固定する
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次にCyclink本体の設定だ。Cyclinkでは、PCを使って各種設定が行なう。この手の多機能サイクルコンピューターの場合、時計のほか、タイヤの外周や安静時の心拍数などを事前に設定しておく必要があるのだが、それらの作業を本体の小さい画面と少ないボタンでチマチマするのは非常に骨が折れる。もちろん、Cyclinkでも本体のみでそれらの設定を行なうことはできるが、PCを利用した方が断然楽なので、PCでの設定をオススメしたい。ちなみに、PC連携ソフト「Cyclinkアプリケーション」の対応OSは、Windows Vista/XP SP2以上となっている。
● 心臓はウソをつかない

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パッケージの背面に運動強度についての説明がある
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さて、脱メタボを目指す上で、なぜ心拍数が重要になってくるのだろうか。そこには有酸素運動と無酸素運動という概念がある。筆者はそちら方面の専門家ではないので、詳しい解説は省略させていただくが、効率よく脂肪を燃焼させるには有酸素運動の継続が重要になってくる。要するに、運動強度は弱すぎてもダメ、強すぎてもダメなのだ。
その運動強度を測る上で目安となるのが、心拍数である。大抵の心拍計もそうだが、Cyclinkでも同様に、事前に自分の年齢や体重、安静時の心拍数などを入力しておくことで有酸素運動に最適な心拍数ゾーンが自動計算される。Cyclinkでは、4段階のメーターでこれが表示されており、2段目と3段目のキープを目指して運動すればいい。有酸素運動ゾーンに出入りしたタイミングでビープ音で知らせてくれるので、画面を注視する必要もない。
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数字は上から時刻、心拍数、スピード。文字の大きさからも分かるように、心拍数中心の画面作り。左側には運動強度を表す4段階のメーターがある
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モードを「C-Tim」(Cyclink-Time:適切な運動強度で走行した時間)に切り替えたところ
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モードを「Kcal」(消費カロリー)に切り替えたところ。このほか、「T-Tim」(走行時間)、「DST」(走行距離)も表示できる
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実際にCyclinkを使って走行してみると、普段いかに無駄な走り方をしているか分かる。例えば、上り坂で軽めのギアに変速すればいいのに、そのまま走っていたりすると、瞬く間に心拍数が上がっている。反対に下り坂でペダルをこぐのをサボっていると、必要以上に心拍数が下がってしまう。心臓はウソをつかないのだ。
● 快適に利用できる付属ソフト
そして、Cyclinkのもう1つの魅力となるのが、PC連携である。前述の「Cyclinkアプリケーション」を使うことで、走行データをグラフィカルに確認できる。
同ソフトでは、速度や心拍数の推移をグラフで確認できるほか、週・月・年単位で走行距離や走行時間などのデータを確認できる。ユーザーが項目を自由に設定できるテーブルが用意されており、体重や体脂肪率などのデータを記録しておける。目標値も設定できるようになっているので、モチベーションを維持するのに役立つだろう。
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「Cyclinkアプリケーション」のログイン画面。5人までのユーザーを管理できる
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その日の走行データを表示したところ。心拍数と速度の推移がグラフ化されるほか、目標達成率やアドバイスなども表示される
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走行時間を月別で表示したところ。運動強度ごとに色分けしてグラフ化される
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体重と体脂肪率の記入用テーブル。当然、体組成計は付属しないので、別途用意する必要がある
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体重と体脂肪率の推移
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ユーザー設定画面。本体の時計をPCの時計と同期してくれるので楽
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走行距離を割り出すためにはタイヤの周長を設定する必要があるが、こちらも自分の自転車に合ったサイズを選ぶだけでよい
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目標値の設定画面。走破目標では「日本縦断」や「地球1周」などを設定できる
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ただ、ログデータは、バックアップ可能だが、独自のバイナリ形式のため汎用性に欠ける。できればXMLやCSVなどに変換して出力する機能も提供してほしい。
● 驚きのコストパフォーマンス
そんなCyclinkだが、自転車好きにとってはケイデンス(ペダルの回転数)計測に対応していないところが少し気になるかもしれない。しかし、それよりも注目したいのは、心拍計+PC連携という機能を備えていて約1万円というコストパフォーマンスだろう。通常、心拍計単体でも1万円程度するものなので、この値段設定は非常に魅力的だ。
暦の上では季節はもう春。冬の間に蓄えた脂肪を燃焼させるために、自転車にまたがってみてはいかがだろう。
■URL
シマノ
http://cycle.shimano.co.jp/
製品情報
http://cycle.shimano.co.jp/publish/content/global_cycle/ja/jp/index/09newproduct/gear/cyclink.html
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