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家電製品ロングレビュー
ソニーの短波ラジオとアンテナを試す

〜短波ラジオとアンテナを使って海外のラジオ放送を受信
Reported by スタパ齋藤

 家電Watch編集部から「チミは受信野郎だからコレを使って短波放送とかを聴いたりしなはれ」的なメールとともに、ソニーの「ICF-SW35」と「AN-102」が送られてきた。むむ!! コレは短波ラジオ!! そしてアンテナ!! すなわちBCLな受信機一式っ!!


ソニー「FMステレオ/LW/MW/SW PLLシンセサイザーレシーバー ICF-SW35」
ソニー「LW/MW/SWアクティブアンテナ AN-102」
メーカーソニー
製品名ICF-SW35AN-102
希望小売価格20,790円10,290円
購入場所楽天市場
購入価格15,330円8,400円


 短波放送? ラジオ? BCL? ネット全盛の現在ではビミョーに聞き慣れない言葉かもしれない。がッ!! 今もなお非常に興味深いしオモシロいしハマれる行為がBCL───短波放送を中心とした国際放送を聴くことなのだ。

 現在(も)、世界の多くの放送局が“短波によるラジオ放送”を行なっている。短波放送に使われている電波帯域は、文字通り短波(SWやHFとも言う)で、周波数帯としては3MHz〜30MHzと定義されている。

 って細かい話は置いといて、短波は他の周波数帯よりもずーっと遠くへ届く電波である。ので、アジア各国からの短波放送はもちろん、ハワイとかオーストラリアとかアメリカとかヨーロッパの放送が、この日本にまで届いている=実際に海外からのラジオ番組を聴くことができる。

 こういった“世界のラジオ放送”を聴くためには、短波受信に対応したラジオが要る。例えば上の写真のラジオは、短波帯では2.250MHz〜26.100MHzまでの受信に対応しているので、世界各国の短波放送を聴くことができる。


ICF-SW35の表示パネル部。SWはShort Wave=短波を示している。短波ラジオ放送を受信できるラジオなんですな。短波の他、長波、中波、FMの受信にも対応している
ICF-SW35の背面にある時差表。UTC(Coordinated Universal Time/協定世界時)とJST(Japan Standard Time/日本標準時)などの換算に使う。このパネルを開くと、本体を傾けて置くときの脚にもなる
電源は単三形乾電池×3本、本体サイズは168×106×35mm(幅×奥行き×高さ)、本体重量は電池込みで405g。ポータブルなラジオだ

 さて、世界中で様々な目的で広域の短波ラジオ放送が行なわれているんですけど、中には“遠い異国から日本に向けて日本語の放送”を流している放送局もある。具体的には、韓国、中国、ロシア、モンゴル、台湾、タイ、ベトナム、インドネシア等々の国が日本向けに日本語で放送している。

 番組内容は局によって様々だが、例えば韓国、中国、台湾あたりだと、わりと日本のラジオ番組に近い雰囲気。その国の国内のニュースや日本絡みの話題、音楽、エンタテイメントなど、気楽に聴ける放送なのだ。

 ……じゃあ、わざわざ海外の放送聴かなくても日本の放送でいいんじゃね? とか一瞬思いがちだが、しかし、海外放送ならではのオモシロミが多々ある。

 海外の日本語短波放送、コンテンツ的には音楽とかニュースとか時々の話題なんだが、その捉え方や伝え方が“その国の視点”だったりする。「日本のお正月は○○○ですが、ロシアでは云々」とか「日本の朝食は△△△が多いですが、インドネシアではこういった食べ物が」とかネ。

 日本人リスナーを意識しつつも、その国の常識や観点でコンテンツが成り立っている点が興味深い。話題の間に入る音楽も、その国の伝統音楽だったり流行歌だったりする。ニュースなんかも、各国の立場/視点で語られるので非常に興味深い。

 となると、ちょっと聴いてみたくなりません? 実は、放送局によっては短波放送の内容をウェブラジオでも流していたりする。ので、そういう放送局の番組なら短波ラジオ不要で聴けちゃう。例えば、韓国のKBS WORLD Radio、中国のChina Radio International、ロシアのThe Voice of Russiaあたり。

 だがしかし!! 敢えて電波を受信して聴いていきたい!! なぜならば!! 受信という行為自体が非常に楽しいからだ───何千kmも離れた場所から電波に乗ってやってくる情報を得るという達成感があったり、受信するまでの試行錯誤(実は遠くの国の放送を受信するのは案外難しい)に趣味性があったりして、放送内容以前に受信行為がオモシロいんですよマジで。


 また、日本語短波放送を行なっている局によっては、ネットなんかまだまだ、ウェブラジオ放送なんて先の話……という状況も。そんな国の日本語放送に限って愉快であり妙味があったりする。つまり、短波ラジオでないと楽しめないコンテンツが存在しているのだ。

 ただ、イキナリ短波ラジオ……というのも抵抗があるかもしれない。そこでまず、AMすなわち中波で海外放送を受信してみよう。

 例えば、韓国のKBS WORLD Radioでは、日本時間21:00〜22:00に周波数1170kHzの日本語AM放送を行なっている。

 中国のChina Radio Internationalなら、日本時間20:00〜24:00および翌01:00〜02:00に周波数1044kHzで日本語AM放送がある。

 ロシアのThe Voice of Russiaだと、日本時間21:00〜23:00に周波数630kHzと720kHzで日本語AM放送を流している。

 てコトで、手持ちのAMラジオ(中波ラジオ)を、上記時間帯に上記周波数に合わせると、韓国や中国やロシアから飛んでくる日本語放送を聴けるかも!! 「かも!!」というのは、受信する場所や、あるいは放送局側の状況で聴けないケースもあるからだ。

 まず受信する場所。室内だと明瞭に受信できなかったりノイズが多かったりするケースがあるかもしれない。蛍光灯やパソコンといった電気製品をオフにするのもノイズ対策として有効ですな。

 単純に、窓際や屋外で受信するのもナイス。それだけで電波がより強く受信できるケースが多い。思い切って高台に移動して受信するとウソみたいにシッカリ受信できることがありますヨ。それから、ラジオの向きを水平方向に回転させたりすると(内蔵のバーアンテナの向きを変えたりすると)受信感度が変わる(AM放送の場合のみ)。

 あと、放送局側が放送スケジュールを変えたり、周波数を変えたりすることもある。中波帯ではわりとまれだが、短波帯ではと時々起きることなので、そのあたりも頭に入れていくといいだろう。

 さておき、恐らく上記の3局なら、多くのケースで受信できるハズだ。すなわち遠い異国からの電波をキャッチ!! アナタのAMラジオにこれまでとは違う新しいコンテンツが出現!! ちょっと楽しげでしょ?

 AM放送の場合、電波状況などによっては、ちょいと遠くからの電波を受信できる。例えば東京に居て名古屋〜大阪あたりのAM放送を聴くこともできたりする。AMの遠距離受信ですな。コレはコレとしておもしろいし、日本各地のAM放送が聴ける(可能性がある)という点に萌えた方は、ゼヒそちら方面も攻略してみて欲しい。

 さあ、AMラジオで海外からの日本語放送が受信できて、「む、オモシロいかも!!」と思ったら、次に短波放送を受信してみよう。電波としては中波(AM)より短波(SW/HF)のほうがず〜っと遠くに飛ぶ。ので、短波ラジオを使えば、上記アジア各国の放送をより良好に受信できることがある。また、アメリカやヨーロッパ、あるいはオーストラリアの放送を受信できる可能性も十分にある。


 なお、短波の日本語放送の周波数や放送時間帯を知るにはググるのが手っ取り早い。熱心なBCLの方が海外日本語放送の番組表を作っていてくれたりするので、感謝の念とともに有り難く使わせてもらおう。また、ICF-SW35などに付属するWAVE HANDBOOKから世界の短波放送局を調べることもできる。


ICF-SW35にはWAVE HANDBOOKが付属する。世界の短波等放送局/周波数/放送時間帯/放送言語を網羅した小冊子だ
放送言語で整理されたインデックスもある。日本語放送だけを見つけていくことも容易だ
アルゼンチンRadiodifusion Argentina al Exterior(RAE)のページ。“J”は日本語による放送を示す。時間はUTCなので日本時間への換算が必要ですな

 さて、試しに前述の短波受信対応ラジオことソニーICF-SW35を拙宅室内で使ってみたところ、内蔵ロッドアンテナだけで韓国KBS WORLD Radio、中国China Radio International、ロシアThe Voice of Russiaのほか、台湾Radio Taiwan Inernational、それから北朝鮮チョソンの声を受信できた。台湾Radio Taiwan Inernationalは受信状況が悪くて聴きにくいが、他はまずまずの感度であった。

 受信感度や音声の明瞭性は、ラジオ本体の性能にもよるが、アンテナによるところがスゲく大きかったりする。アンテナを一工夫すると、短波放送の受信しやすさがググッと高まるのだ。

 手軽なアンテナの工夫としては、ベランダなどに電線(被覆の導線)を張って、その一端をラジオのロッドアンテナに巻いたりつないだりする方法がある。それだけで急に受信感度が高まることがあるが、逆に急にノイズが増えちゃうこともあったりする。受信場所、周囲の状況(ノイズ源や遮蔽物)にも大きく関わるので、一筋縄ではいかないアンテナ工夫だが、それだけに深掘りしがいのある部分とも言える。


ICF-SW35にはHow to Catc the WAVEという小冊子が付属する。前述のWAVE HANDBOOKの使い方、電波の基礎知識など受信の基本がわかりやすく書かれている
導線を使った簡易アンテナの張り方も紹介されている
電波の基礎知識や、なぜ海外の短波放送が日本で聞こえるのかといったことも解説している

 アンテナに関して、わりとお手軽な受信感度UP方法は、市販の外部アンテナを使うことだろう。凝り性の人(俺とか)は屋根の上にアンテナ立てちゃったりするが、そこまでしなくても手軽に受信感度を高められる汎用の外部アンテナも多々ある。

 例えばICF-SW35に付属する短波用のコンパクトアンテナ。長さ約5mのアンテナで、片側をクリップでカーテンなどに留め、もう片側をICF-SW35のロッドアンテナにつなぐ。窓際やベランダに張ったりすれば短波の受信感度をさらに高められる。


ICF-SW35に付属する短波用のコンパクトアンテナ。ステレイヤホンケースのような部分からアンテナを引き出して使う
片側がクリップに、もう片側がロッドアンテナへの接続金具になっている。アンテナ部分の長さは約5m
ICF-SW35のロッドアンテナにはこのように接続する。もう片側はカーテンにクリップで留めたり、ヒモの部分を工夫してどこかに引っ掛けたりして、アンテナを空中に張るのだ

 もう少し気張るゼ!! てな場合、例えばソニーのをはじめとする様々な外部アンテナもある。

 どのアンテナがオススメなのかってコトは、受信する場所や使うラジオや周囲のノイズ等々様々な要素があるので一概には言えない。が、外部アンテナを使うと受信感度が高まるケースは非常に多い。短波放送がより明瞭に聞こえる可能性があるので、内蔵ロッドアンテナに満足できないなら、いろいろな外部アンテナを試してみるといいだろう。


別売の外部アンテナAN-102。長波/中波/短波に対応したアクティブアンテナで、専用のハードケースが付属する
ICF-SW35とはこんな感じで接続する。AN-102のロッドアンテナ部とアダプタ部を接続するコード長は約3.5mある
アダプタ部には電源スイッチ、アッテネータ、受信バンド切り替えスイッチがある。電源は単三形乾電池×4本で、AN-102のロッドアンテナ台座部に入れる

 ちなみに、拙宅にてAN-102を使った場合、ロッドアンテナ部を窓際に置いて受信したら、微妙に受信感度がイマイチだった台湾Radio Taiwan Inernationalが十分聞き取れるようになった。それまでは受信できなかったモンゴルVoice of Mongoliaもギリギリ受信/聴取できるくらいになった。ただ、周波数によりノイズが増えたりもした。

 とまあ、話が細かくなっとりますが、海外の日本語放送を受信することは、いろいろな側面で非常に楽しい。異文化の視点で日本人へ語ってくる新鮮味、遙か彼方からの電波を受信することの……ロマンとか、ラジオやアンテナといった機材の深さ、おもしろさ。単にラジオを聴くというだけではない様々な醍醐味が多々あるので、興味のある方はゼヒ!! 今からBCLにチャレンジを!!





URL
  ソニー株式会社
  http://www.sony.jp/
  「ICF-SW35」製品情報
  http://www.ecat.sony.co.jp/audio/radio/products/index.cfm?PD=272
  「AN-102」製品情報
  http://www.ecat.sony.co.jp/avacc/avacc/acc/index.cfm?PD=1719&KM=AN-102

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2009/01/13 00:01

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