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タカラトミー「Hi-kara(ハイ・カラ)」

~自宅で“ひとりカラオケ”が楽しめる
Reported by 本誌:正藤 慶一

タカラトミー「Hi-kara(ハイ・カラ)」
 最近はひとりだけでカラオケを楽しむ、通称「ヒトカラ」を好む人が増えているらしい。カラオケは基本的にみんなでワイワイと遊ぶものとして親しまれてきたが、ヒトカラの場合は他人を気にせず気楽に歌えたり、またみんなで行ったときにキチンと歌えるよう練習できるというメリットがある。かくいう私もヒトカラ愛好者。近所のカラオケボックスに一人で突撃し、友人と行くと確実に盛り下がるような暗い歌、誰も知らない歌などを自由に歌ったりする。暗い奴と笑うかもしれないが、これはこれでカラオケの醍醐味のひとつなのだ。

 とはいえ、ヒトカラには難点がある。まず“後ろめたさ”だ。カップルや家族連れが集まるカラオケボックスに一人で向かうのは、初心者にはなかなか難しい。さらに、中には一人では利用できない店舗もあったりする。一度カラオケボックスの室内に入ってしまえば気楽だが、そこへ行くまでに気を使ってしまうのがヒトカラの課題だ。

 そういったことからか、最近では一人でカラオケを楽しめる製品やサービスなどが増えている。今回取り上げる「Hi-kara(ハイ・カラ)」も、手軽にヒトカラを楽しむためのツールだ。家電Watchでは6月のニュース記事にて取り上げているが、ヒトカラ愛好者としては一度試してみたいと思い、購入した。

メーカータカラトミー
製品名Hi-kara
希望小売価格10,500円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格7,452円


基本セットは、本体、マイクとイヤホンを兼ねたヘッドセットの2つ
 基本セットは、本体とマイクとイヤホンを兼ねたヘッドセットの2つ。本体は手のひらサイズのコンパクトなキューブ形で、同社によると“業界最小”とのこと。本体自体にカラオケの曲データは入っておらず、別売りの専用カートリッジを差し込む必要がある。つまり、本体と併せてカートリッジを購入しないとカラオケが再生できないことになる。

 カートリッジは全6種類が用意され、それぞれにJ-POPやアニメソングが10曲入っている。曲目は同社サイトから確認できるが、悲しいかな、どれもここ最近のラインナップばかりで、新しい音楽やアニメにめっきり疎くなった私には、どれも歌えないものばかりだった。


本体は手のひらサイズととても小さい。“業界最小”とのこと 電源は単三アルカリ乾電池が4本。別売りのACアダプターも使用できる

カートリッジは本体側面から挿入する カートリッジに既に曲データが入った「ベストヒットコレクション」の曲目。新しすぎてオジサンの私には歌えないものばかり。「銀河鉄道999」もEXILEバージョンだった

 というわけで、カートリッジには「プリペイドカートリッジ」というものを購入した。これは、歌いたい曲をHi-karaの専用サイトで選び、PC経由でダウンロードできるというものだ。PCとの接続にはこれまた別売りの「ダウンローダー」をUSB経由で接続する必要がある。ダウンロードは個人情報を登録する必要はなく、本体のシリアル番号を入力するだけなのは簡単。合計で10曲、または20曲ダウンロードできる2タイプが用意される。ただし、上書きや消去はできないため、自分の希望とは異なる曲を間違って落とさないようにしよう。


曲が自由にダウンロードできる「プリペイドカートリッジ」を購入した。なお、データのダウンロードには別途ダウンローダー(写真の白い機器)が必要になる 曲のダウンロードは「Hi-kara Web(http://www.hi-kara.jp/main.php3)」からできる ダウンローダーのシリアルナンバーを入力して曲をダウンロードする。個人情報を入力したりメンバー登録する手間が要らないのは簡単

メニュー画面。曲名の左側に付いている音符マークが、採点機能が搭載されている曲
 あとは、カートリッジを本体にセットし、ヘッドセットを装着して本体の電源を入れればスタート。音質はカラオケボックスと同じような感じだ。さっそく歌ってみると、自分の声がヘッドセットのマイクを伝って、ダイレクトに耳に入ってくる。カラオケボックスの中に居るような臨場感だ。また、自分の声にエコーやエフェクトもかけたり、テンポやキーも変えられるなど、カラオケでお馴染みの機能があるのもうれしい。

 また、一部の曲によっては採点機能も用意されている。画面右上にはリアルタイムで得点が表示されるが、歌詞が途切れたり音を外したりすると、容赦なく得点が落ちるので、なかなかスリリングだ。自分の声はヘッドセットでしっかりと聞こえているため、ボイストレーニングとしても活用できそうだ。

 基本的にはヒトカラ用の製品ではあるが、二人以上でも楽しむことは可能だ。別売りの「パーティーマイク&AVケーブル」を使えば、テレビに歌詞を表示し、手持ちのマイクで歌う、というまさに“カラオケボックス”スタイルで歌えるのだ。さらに、ヘッドセットを別売りでもう1点購入すれば、二人だけでカラオケボックス気分を味わう“フタカラ”もできる。拡張性も十分に備えている。


本体の画面には、これぞカラオケといった字幕が表示される。右上のアイコンは、左側がエコーの種類、右側が自分の声を高く/低く変えるエフェクトの種類を表わす 本体上面の顔のように見えるスイッチでキーやテンポがコントロールできる 「マイク&AVケーブル」を購入すれば、テレビ画面に歌詞を映し、マイクで歌うという、まさにカラオケといった環境が味わえる

プレイ中、右上に表示される数字が採点機能。演奏中、上がったり下がったりするのでとても面白い 採点結果は、何と48点……とはいえ、下手に歌って誰にも迷惑を掛けないのがヒトカラの良いところ。練習にはちょうど良い ヘッドセットを2つつなげばデュエットも可能。お互いの声がイヤフォンを通じて届くので、二人のだけの時間が作り出せる。できれば相手は異性が望ましかったが……

 しかし、この拡張性の高さは、逆に面倒でもある。本体を購入した後に、カートリッジを用意して、さらにはダウンローダーも用意して、おまけに皆で楽しむのにはマイクも購入……と、別途購入するものが多い。ちなみに、カートリッジは1個2,100円(10曲入り)、ダウンローダーは3,150円、マイク&AVケーブルは3,150円、ヘッドセットは2,625円。10,500円の本体と合わせて、これらをすべて購入するとなると、軽く2万円を越えてしまう(いずれも希望小売価格)。カラオケボックスのフリータイムなら、5時間くらい唄っても千円程度で収まってしまうケースがある。それを考えるとかなり割高な感は否めない。購入する場合は、本体とダウンローダー、カートリッジがセットになった「ダウンローダーパック」(希望小売価格12,600円)をチョイスするなどで、安く抑えたいところだ。

 もう1点は、ダウンロードできる曲が少ないところだ。ヒトカラの魅力は、マイナーな曲を気兼ねなく歌えるというのも魅力のひとつであるのに、ダウンロードできるのはメジャーなヒット曲ばかり。ダウンロードサイトで検索したところ、12月19日時点で全3,462曲あるようだが、カラオケボックスにある業務用機器なら10万曲以上が再生できるものもある。これはさすがに貧弱だ。通好みの曲を歌いたい人には、はっきり言って向かなそうだ。


「Hi-kara Web」で、1980年代から現在も活動を続ける「チャゲ&飛鳥」の曲を検索したところ。ヒット曲はひと通り入っている 1990年代に活躍したミュージシャン「小沢健二」で検索したところ、1曲もヒットしなかった。マイナーな曲を歌いたい人には、はっきり言って向かない(検索結果はいずれも2008年12月18日のもの)

 用途としては、カラオケを練習するためのサポート機器として使うのが良いだろう。何しろ、ヘッドセットが自分の発する声を拾って耳まで伝えてくれるので、“聞く側”の立場に立ちながら歌うことができる。採点機能も利用すれば、ある程度のトレーニングにはなりそうだ。これから年末~年明けに掛けて、忘年会や新年会でカラオケに行く機会も多くなる人もいるだろうが、ちゃんと歌えるか不安のある人は、本製品で馴らしておけば安心だろう。

 繰り返しになるが、カラオケとしてはやはり曲数の少なさがネックなので、購入前にはHi-karaのサイトを見て、お気に入りの曲があるかどうかをチェックすることをオススメする。その点さえクリアできれば、手軽なカラオケ機器として問題なく使用できる。“ヒトカラ”愛好家にはもちろん、いまいち“ヒトカラ”に踏み出せない人、カラオケが苦手という人にこそ使ってほしい一品だ。





URL
  タカラトミー株式会社
  http://www.takaratomy.co.jp/
  Hi-kara
  http://www.takaratomy.co.jp/products/hi-kara/
  Hi-kara Web(曲の検索、ダウンロード)
  http://www.hi-kara.jp/main.php3



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2008/12/22 00:08

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