会場でもひときわ大きなスペースで展示を行なっていたタカラトミー。膨大な数の展示品の中から、ここでは、おもちゃショーならではのユニークな製品をご紹介したい。
● eneloopのデザインチームによる、20年ぶりの「フラワーロック」
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フラワーロック2.0。ノースボールタイプ(左)とコスモスタイプ(右)の2つの形状が用意される
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「FLOWER ROCK(フラワーロック)」と聴いて、懐かしさを感じる人も多いだろう。念のため説明すると、本体内に搭載したマイクが、話し声などの音を拾うと、花をかたどった本体が踊り出すというおもちゃだ。1988年に同社が発売した製品で(当時の社名は「タカラ」)、全世界で累計850万個を売り上げた大ヒット商品だ。
同社では、そのフラワーロックを20年ぶりに復活。踊りに加えて光る機能を搭載した「FLOWER ROCK 2.0」として、10月下旬より発売する。希望小売価格は6,090円。
初代フラワーロックのようにマイクを備え、音を拾うと花が踊り出す点は同じだが、今回は新たにフルカラーLEDを採用することで、30~50色の光がランダムに点灯する姿が楽しめる。5段階の輝度調節も可能。
さらに、ライン入力端子とスピーカーも追加。音楽プレーヤーを接続することで、音と花のダンスを同時に楽しむことができる。
本体のデザインを務めたのは、ニッケル水素充電池「eneloop」で知られる三洋電機のアドバンスド・デザイン・センター。電源は別売の単三アルカリ乾電池4本だが、タカラトミーではeneloopの使用を奨めている。別売りのACアダプターも使用できる。
会場では約90体のフラワーロック2.0が展示され、花の色がいっせいに切り替わるのを、多くの見学者が足を止めて見入っていた。
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「Designed by SANYO」と書かれているように、三洋電機のアドバンスド・デザイン・センターが本体デザインを務める
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会場では約90体のフラワーロック2.0が展示された
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本体の「植木鉢」部分に操作パネルがある。右端が電源スイッチで、中央が光り方、左がライン入力とマイクの切り替えボタンとなる
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● 7cmの立方体ボックスでカラオケが楽しめる
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一人で楽しめるカラオケ「Hi-kara(ハイカラ)」
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1人でカラオケに行く人が増加傾向にあるという背景をもとに開発されたというこの「Hi-kara(ハイカラ)」。Hi-karaは従来のカラオケセットに比べずっと手軽な印象ながら、カラオケボックスにいったような“気分”がしっかり味わえる製品だ。
本体は7cm四方の立方体。ヘッドフォンとマイクがセットになったヘッドセットを接続して使用する。まるで小型のブラウン管テレビのような本体は正面に画面が配置されており、選曲後、スタートボタンを押すと、映像と共に、歌詞が画面に表示される。本体にはあらかじめ20曲が内蔵されているほか、別売りのカートリッジで曲を増やすことや、パソコンに接続して専用サイトから曲をダウンロードすることもできるという。
操作は画面を確認しながら本体上部の操作部で行なう。操作部のボタン配置は人間の顔の形を模していて、見た目はいかにもおもちゃといった雰囲気だ。電源は単三アルカリ乾電池4本。
実際にヘッドセットを装着して、体験してみたところ想像以上にしっかりとした音だ。混雑を極める会場でもしっかりと伴奏と自分の声が確認できる。本体とヘッドセットをつなぐコードの途中にはマイクの音量を調節するツマミが配置されていて、周りの状況や、曲によってマイクの音量を変更することも可能になっている。曲選択や、再生中の画面の様子はまさにカラオケボックスのそれで、カラオケ気分をしっかり満喫できる。
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本体は7cm四方の立方体。片手に載ってしまうコンパクトサイズだ
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選曲してスタートボタンを押すと画面には映像と歌詞が表示される。曲の進行と共に文字の色が変わるのもカラオケと一緒だ
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コードの途中にはマイクの音量を調節するツマミがついている
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同行した記者が使用している様子。音質のよさに思わず笑みがこぼれる
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本体につなげるヘッドセットは2本までで、2人でカラオケを楽しむこともできるほか、本体をスピーカーやテレビなどにつなぐことで大人数でカラオケを楽しむこともできるという。
会場には本体と同じサイズの専用スピーカーを始め、お風呂用のスピーカーなど関連商品も多く展示されていた。
10月18日発売予定で、希望小売価格は10,500円。曲を追加するカートリッジにはあらかじめ複数の曲が内蔵されている「すぐうたカートリッジ」と、専用サイトから好きな歌をダウンロードできる「プリペイドカートリッジ」がある。希望小売価格はいずれも2,100円。
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会場には参考出品として専用のドッグや、トランスミッターなども展示されていた
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本体にセットして使用する専用のカートリッジ。曲があらかじめ入っているものと、ダウンロードするタイプのもの、2種類が用意されている
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別売りのヘッドセットを追加購入すれば2人でカラオケを楽しむことも可能だ
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● テレビ番組をそのまま録音できる女子向け携帯ビデオプレイヤー
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携帯用ビデオプレイヤー「Video Clip L(ビデオクリップ エル)」
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「Video Clip L(ビデオクリップ エル)」は本体とテレビを直接つないで、テレビ番組をそのまま録音できるデジタルビデオプレイヤー。本体サイズは220×160×50mm(幅×奥行き×高さ)のコンパクトな本体で、小中学生の女児を対象とした携帯用プレーヤーだ。本体に1GBのSDカードを差し込んで使用し、映像8時間、音楽60時間を本体に保存することができる。
パソコンなど外部機器を通すことなく本体に直接録画することができるので、誰でも簡単に操作できるのが特徴。
また、ワンタッチタイマー録画機能も搭載されている。これは5分刻みで5分~90分まで設定可能で、あらかじめ本体とテレビを接続して、録画ボタンを押した状態でも設定時間には自動的に録画機能が止まるというもの。
本体カラーはブルーとピンクが用意されているほか、本体には着せ替えシート6枚が付属し、自分の好きなデザインが楽しめる。発売予定は10月で、希望小売価格は15,750円。
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本体サイズは220×160×50mm(幅×奥行き×高さ)。iPodなどに比べると本体の厚みがある
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本体には本体に貼って本体デザインを変えられる着せ替えシートが6枚付属する
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操作ボタンも少なく、ローティーンでも簡単に操作できるように配慮されている
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● 謎の飛行物体!? QFO
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ガラスケースにものものしく展示されていた「QFO(キューフォー)」
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ブース内でもひときわ観客を集めていたのが「QFO(キューフォー)」だ。全長65mmというコンパクトな本体が、上空を飛び回っていた。本体は円盤形で、回転しながらフワフワとした飛行をする。会場の混雑のため今回残念ながら飛行時の映像を押さえられなかったのだが、飛行してる姿は「虫? ゴミ? でもあの飛び方は……」とおもわず疑ってしまうような物体だ。
操作は付属のリモコンで赤外線を飛ばして行なう。スロットルを上下に動かすだけで、簡単に飛行させることができるという。本体は中央のモーター部分の周りに発泡スチロールでできた4つの羽根が配置されており、底部に小さなプロペラが配置されていた。もっとも、担当者によるとこのプロペラは謎の重力物体ということになるらしいが……。
リモコンは本体の充電器としても使用し、1回にかかる充電時間は約30分ほど。充電満了時で飛行時間は7~8分だという。リモコンの電源は単三乾電池6本で、風や状況によっては7~8mの高さまで本体が舞い上がる。
本体は9月27日発売予定で、希望小売価格は4,200円。
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本体は小型のモーターの周りに発泡スチロールの羽根が配置されてるシンプルな作り
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本体の充電と、操作を行なうリモコン。赤外線で操作する
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本体カラーはゴールド、シルバー、ブルーメタリック、レッドメタリックの4種類が展示されていた
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■URL
株式会社タカラトミー
http://www.takaratomy.co.jp/
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( 本誌:正藤 慶一、阿部 夏子 )
2008/06/19 17:08
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