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家電製品ミニレビュー
ナショナル「電気圧力なべ SR-P32A」

〜コンロを使わない、安全で便利な電気圧力鍋
Reported by 西村 敦子

ナショナル「電気圧力なべ SR-P32A」
 ここ数カ月、圧力鍋がかなり気になっていました。CMや広告での露出も多くて気になります。また、ネットで公開されている料理のレシピでも、「圧力鍋で作る」と指定されているものも意外に多くて、持っている方が多いことに驚きます。

 欲しいと思いながらも、鍋自体が重くて出し入れが面倒だとか、安全性が高いといわれているものは高価だとか、便利ながらも賛否両論あるのがひっかかってなかなか買えずにいました。

 そんなときに、このナショナル「電気圧力なべ(マイコンタイプ) SR-P32A」を知りました。高級圧力鍋より買いやすい価格で、電気なので調理中にもコンロを占領しません。火力調整などが必要なく、操作が簡単そうなのに惹かれてやっと購入の決断がつきました。

 購入はAmazon.co.jpで、購入価格は28,230円でした。実際使ってみると、圧力鍋の実力に驚くことの連続で、我が家の調理器具として1カ月ですっかり定着しています。


電気式の本体と鍋のほかにフタとおもり、付属品として計量カップと電源コードがついてきます 本体の内側。鍋をここに乗せて調理します。通常の利用ではこの部分は汚れないので拭き掃除で十分 本体底面。足が大きくしっかり安定しています

 電気圧力鍋のいちばんの利点は、なんといってもその手軽さだと思います。この電気圧力鍋の場合、鍋に材料を入れ、フタを閉めたら圧力を選択し、時間を分数で設定したら「調理スタート」ボタンを押すだけです。

 試した範囲では、調理をスタートしてから7〜8分で圧力が上がり(取扱説明書には10〜15分と表記)、「圧力表示ピン」が上がります。圧力表示ピンが上がるとそこから設定した圧力で自動的に調理がはじまり、設定した分数で終了。ガスコンロで使う一般的な圧力鍋で必要な、火加減や分数調整が必要なく、本当にセットしたら待つだけ、という感覚で使えます。

 設定した調理時間が終わるとアラームが鳴りますが、そこから15分弱(取扱説明書には10〜20分と表記)で圧力表示ピンが自然に「カタン」と音がして下がります。おもりを傾けて蒸気が出ないことを確認し、おもりを取ってからフタを回して開けます。ちなみに、白米の炊飯など圧力調理の後、むらしが必要な料理以外なら、アラームが鳴ったあと15分間待たずに、フタをしたまま鍋を水に浸して冷やせば、圧力表示ピンはすぐ下がり、約2分でフタが開けられるようになります。

 調理にかかる時間については、レシピなどで「高圧5分」と書いてあるときは、「加圧10分+圧力調理5分+減圧(蒸らし)15分」でトータルでは30分ほど時間がかかることになります。ただし、減圧で保温しているときの消費電力は、一時間あたり0.9円とごくわずか。加圧までにかかる時間などは分量によっても左右されますが、圧力調理する時間プラス20〜30分かかると覚えておくといいでしょう。


電源プラグは差し込み式。マグネット式ではなく深く差し込むタイプなので使用中に少々動かしても簡単にははずれません 赤い部分が圧力表示ピンの裏側、メッシュの部分がおもりの裏のノズルキャップ。小さなねじは万が一のときのための安全弁です

フタの上にあるおもりは、内部の圧力を調整するためのしくみ。フタを上げる前にここを傾けて、蒸気がでないかどうか確認します 急いでいるときは、鍋ごと水にひたして急冷すると、2分ほどでフタが開けられます

「高圧」「低圧」「玄米」モードのほか、仕上げの「煮込み」調理もできる

 使い始めのときは、高圧になるのがちょっと怖くて、恐る恐る使っていたのですが、フタのセットも押してしっかり回す感じで、閉まっていることが目で見てわかりやすく簡単ですし、圧力表示ピンで状況がわかるので、使って2〜3回で怖さもすっかりなくなりました。

 そもそも、圧力鍋は、鍋の内部を密封した状態で加熱し、蒸気で圧力を上げて沸騰点を上げるしくみです。沸騰点が上がると材料への火の通りがよくなり、短時間で調理できるようになります。フタの上の「おもり」で、鍋の内部の圧力が上がりすぎないように、蒸気を適度に逃がして、圧力を調整しています。


「圧力選択」でモードを選び、「時間設定」で分数を設定。最後に「調理スタート」を押すだけでOK。あとはアラームが鳴ってしばらくして圧力表示ピンが下がるのを待つだけ フタを開けるときは、フタを回し、鍋とってのしるしに「あける」の矢印を合わせて上に引き上げます フタをしめるときは、フタ全体を下に押してパッキンに密着させてから回し、鍋とってのしるしに「しめる」の矢印を合わせます

圧力調理が終わったあとも、「煮込み」に設定して水気を飛ばしたり、照りを出す調理ができます。火力も「強」「中」「弱」から選べます
 この電気圧力鍋の場合、「高圧」で約2気圧・約120℃、「低圧」の場合で約1.6気圧・約113℃。肉や大豆、魚などは高圧で、白米や野菜、卵などは低圧で調理します。圧力鍋としての調理が終わったあと、水分を飛ばしたり照りを出すときなどには、フタを外したあとそのまま「煮込み(強、中、弱)」ボタンを押して普通の鍋のように煮込みに切り替えることもできます。「煮込み」の場合は「強」で一時間あたり17.6円ほどの電気代です。

 調理できるレシピには、「風呂ふき大根」のように、大根を切って調味料と水を入れてセットすれば、取り出すだけで食べられる料理もありますし、逆にシチューやカレーは、具材をフライパンで軽く炒めてから圧力鍋に移して調理。肉じゃがは最後に「煮込み」でひと煮立ちさせて水分を飛ばすものなどさまざま。

 圧力鍋では基本的に「煮る」「ゆでる・蒸す」調理が専門で、ぐつぐつと長時間煮込む調理やじっくり熱を通す作業を短時間で行ない、トータルでの調理時間が圧倒的に節約できるのが特長です。


風呂吹き大根のように具材1つ1つが大きいときは、具の全体が浸っていなくても十分調理できます 長時間煮込んだように、しっかり味がしみこんだやわらかな風呂吹き大根になりました

レシピブックにあった、「豚バラ肉、ひよこ豆とキャベツの蒸し煮」をつくりました。キャベツやトマト、ひよこ豆、炒めた豚バラ肉などをすべて鍋に入れて「高圧 13分」で調理 さらに「煮込み 弱」で軽く煮詰めてできあがりです 豚バラ肉はやわらか。たくさん入れたキャベツもよく煮えて野菜がたっぷりとれます

手入れが簡単!吹きこぼれがないのでキッチンをきれいに使える

 想定していなかった便利さの1つに、「キッチンが汚れない」点もありました。圧力鍋なら吹きこぼれがないですし、白米の炊飯のときのように比較的水蒸気が多めに出るものでも、フタの圧力表示ピンの近くに一瞬水が貯まるぐらいです。電気式でガス台を使わないので、コンロの手入れも必要ありません。

 鍋自体もアルミ製で軽く、使い終わったあとの手入れも想像以上に簡単です。いろいろな料理を作ってみましたが、フタの内側は毎回ほとんど汚れず、水洗いでも十分なぐらい。内鍋は、パッキンが簡単に外れるので、それぞれスポンジで洗うだけと、炊飯器の内鍋を洗っているのと同じ感覚です。


圧力調理中は「圧力表示ピン」が上がって赤い部分が見えた状態になります 鍋のパッキンは簡単に外せるので洗うときに便利です

 また、よほど「煮込み」機能を長時間使うなどしなければ、ほとんど焦げ付きません。普通の鍋でカレーを煮込むときのように、煮込みすぎて鍋の底が焦げ付くような心配もなく、洗うのも簡単。ショウガで煮付けをするなど臭いの強い料理を作ると、洗ったあとも鍋にうっすら臭いが残ることがありますが、白米の炊飯などよほど臭いが目立つものでなければ、次の料理に臭いがつくほどではありません。おかげでついつい面倒で避けていた煮込み料理が楽になり、食卓に上がる回数が増えました。

 意外に便利だったのは、圧力鍋はIHや電子レンジなどと違って、もともとある器具を調理に使える点。圧力鍋は蒸し料理にも便利なのですが、このときも蒸し板がそのまま使え、プリン容器にアルミホイルでフタもできますし、ガーゼやキッチンペーパーを落としぶたとしても使えます。ただし、ガラス製品だけは圧力で破損する可能があるので避ける必要があるそうです。

 付属のレシピには、魚を煮くずれしないよう取り出すのには、圧力鍋の底に4カ所穴を開けたアルミホイルを敷くと便利と書かれていますし、蒸し板がなければ割り箸2〜3本を鍋底に置いてその上に材料を乗せれば蒸せると書かれていました。使い方が難しそうで、制約が多いのではないかと思っていた圧力鍋ですが、案外自由度が高くて驚きました。


蒸し料理も作ることができます 肉まん以外にも、茶碗蒸しなど、色々な蒸し料理に活躍してくれそうです

短時間でたくさんの量が作れるので、土日の作り置き調理におすすめ

 圧力鍋の特長の1つに、調理の時間が、「材料の量でなく、食材一切れの大きさで決まる」という点があります。たとえば「かぼちゃ」なら、まるごと調理するときは20分、乱切りなら同じ1個分でも3分で調理できます。逆に大豆なら、1カップのときも、2カップのときも調理時間は同じです。

 この電気圧力鍋の場合、白米で6合まで炊ける約2.4Lの調理容量があるので、実際一度にかなり量が作れます。食べる量が多いファミリーでの利用や、パーティ料理作りにも便利なのではないでしょうか。もちろん、1人分、2人分など少量も作れるのですが調理時間は多いときと変わりません。


内鍋。調理容量は2.4Lです 炊飯器のような大きさで、「調理MAX」まで材料を入れると一度にかなりたくさん作れます

 平日、仕事で忙しい方の場合、土日に作り置きをして平日は小分けにしたものを解凍調理する、ということも多いと思いますが、この電気圧力鍋なら短時間で量が作れるので、そんな「作り置き」の用途にもぴったりです。調理をセットしたらある程度放っておけるので、ほかの作業に集中できてとても楽。火を使わないので安心です。ほかの調理をするのはもちろんですが、洗濯や掃除をしたりと、限られた休日の時間を有効活用できます。

 ただ、さすがに普通の料理とは違って、水分量や設定時間には慣れが必要。どのくらい煮えたか、途中で様子が見られないこともあって、使い慣れるまではレシピが必須です。本体には、レシピが2冊付いてきて、合計で100種類の料理が掲載されているので、これを参考にいくつか作っていくうちにコツがつかめてくるでしょう。


辻調グループ校の先生が監修したレシピも! 慣れるまではレシピを参考に調理

左から、「取扱説明書」、基本料理のレシピが豊富な「かんたん圧力クッキング」、辻調グループ校の先生方が監修したごちそうレシピ「おいしい食卓BOOK」。レシピは100種類以上
 2冊のレシピのうち、「かんたん圧力クッキング」では、一般家庭で作られるスタンダードな料理が多く、「シチュー」「ポトフ」「ロールキャベツ」などの肉料理、「いわしのしょうが煮」「おでん」などの魚料理、「筑前煮」「黒豆」などの野菜料理、「赤飯」「玄米炊き込みご飯」などの米・玄米料理、「おはぎ」「プリン」「ジャム」などのデザートまで50種類が掲載されています。

 もう1つの辻調グループ校の先生方が監修した「おししい食卓BOOK」は、さすがにひと手間かかった上品な料理や、おもてなし料理にもできるごちそうレシピが並びます。「鶏もも肉のローマ風」「牛肉の赤ワイン煮」などの西洋料理、「豚角煮プラム風味」「風呂ふき大根」などの日本料理、「牛バラ肉煮込み拉麺」「台湾風豚バラ飯」などの中華料理、そして、「洋なしのコンポート」や「スチームチーズケーキ」などのお菓子もあり、全部で50種類のレシピが収められています。

 また、ナショナルのホームページ内にあるお料理スタジオでは毎月季節に合わせたレシピが公開されていますし、レシピ検索で調理家電に電気圧力鍋を指定して検索することもできます。

 実際に、レシピを参考にいろいろ作ってみたのですが、いちばん気に入ったのは「豚の角煮」と、「秋刀魚甘露煮」。普通なら弱火で数時間かけて煮る「豚の角煮」は、「高圧」で20分調理したあと、圧力表示ピンが下がるのを待ってフタを開け、「煮込み(強)」で15分煮詰めてできあがり。数時間煮込んだときと同じように、筋までやわらかいトロトロの角煮ができました。「秋刀魚の甘露煮」は、今年、とても安いサンマを買い込んで、「高圧」20分、「煮込み(強)」10分で調理終了。塩焼きだと骨が面倒ですが、この甘露煮は骨までやわらかく煮え、骨を気にせずまるごと食べられてカルシウムも満点。早くも、我が家の定番メニューになりました。


「秋刀魚の甘露煮」は、内臓を処理したサンマを5等分して高圧調理します 煮くずれせずに骨までしっかり熱が通ります 骨までやわらかくなるのでまるごと食べられます

角煮は、まず豚バラ肉を高圧で調理 圧力調理が終わったら、タマネギを加えてそのまま「煮込み」で煮詰めます 長時間かけて煮込んだようなトロトロの角煮ができあがります

 また、この電気圧力鍋では玄米や白米を炊くこともできるのですが、お米の量は必ず添付されている計量カップで量ります。普通の1カップは180ccですが、この添付の計量カップは200cc。内鍋にある目盛もこの計量カップでの量を基準にしているので、一般的なお米の1合とは違います。

 我が家の場合は「3分づき」の白米なのですが、この3分づきだと目盛通りに白米と同じように「低圧5分」で炊いてちょうどいい炊きあがりです。玄米の場合は専用の「玄米」コースで30分調理、15分むらせばOKと簡単。白米の場合も玄米の場合も、専用の炊飯器と違って基本的に保温に向いていないので、その日に食べる分だけを直前に炊くか、残った分はすぐ冷凍するといった使い方になります。


計量カップは200ccのもの。炊飯のときも1合単位でなくこのカップ単位になります 鍋の内側には「白米」「玄米」の水量目盛と、「調理MAX」「豆ここまで」の材料の目安があります

「煮込み料理」が手軽に

圧力表示ピンが下がったあと、フタとってを回してフタを開きます。少し熱め
 使っていて気になったのが、アラームの鳴るタイミングと、圧力表示ピンが下がってフタが開けられるタイミングの差。あまりにまかせっぱなしで調理できるのでその場を離れることが多いのですが、アラームが鳴っても圧力表示ピンが下がるまではフタを開けられないので、放っておくと、そのまま忘れてしまいがちです。その場を離れるときは、キッチンタイマーやケータイでもう一度アラームを鳴らすこともあります。

 ちなみに、圧力表示ピンが下がってフタを外すとき、大型の「フタとって」を持って回しますが、それほど力はいらないものの、この取っ手が少し熱くなることがあるので、注意が必要です。


いつでも調理できるところに置いておくと、便利なコンロが1つ増えた感覚で使えます
 味がしっかりしみこんだ煮込み料理は、家庭で作るとなると面倒で躊躇しがちでしたが、電気圧力鍋の手軽さで、よく作るようになりました。この電気圧力鍋の場合は、炊飯器のように常にキッチンに据え置きすることも影響しているかもしれませんが、一般的な圧力鍋のように棚の奥にしまいこむこともないので宝の持ち腐れになることもありません。

 「手間をかけてじっくり作った料理はおいしい」と言われますが、電気圧力鍋を使って短時間で仕上げた料理も、時間をかけたものと変わらないおいしさがあります。

 圧力鍋に興味がある料理好きの方にも、土日の作り置きをもっと楽にしたい方にも、おすすめできる製品です。





URL
  ナショナル(松下電器産業株式会社)
  http://national.jp/
  製品情報
  http://national.jp/product/cooking/el_pressc/

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2007/10/03 00:01

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