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家電製品ミニレビュー
イワタニ「あっとスライス通 IFP-60A」

~野菜の「薄切り」「千切り」「おろし」があっという間にできる
Reported by 安部 陽子

 お刺身と同じくらい大根のツマが好きである。歯ごたえと、みずみずしい感じがいい。刺身のパックを買った時にしかついてこないものなので、自宅で食べようとするとなかなか貴重なモノだ。かといって自分で作ろうとすると、まず包丁で大根をかつら剥きにして、細かく千切りにするという熟練の技がいるので、私には到底できそうにない。

 ツマに限らず、お店で食べるサラダのようにきれいに野菜を細かく切るのはなかなか難しく、時間のかかる作業だ。そこで、今回は野菜スライスを電動できれいに、かつ素早くできるというイワタニの「電動ベジタブルスライサー あっとスライス通 IFP-60A」を購入した。

メーカーイワタニ
製品名あっとスライス通 IFP-60A
希望小売価格13,125円
購入場所Amzon.co.jp
購入価格7,614円


 あっとスライス通は、野菜を「薄切り」や「千切り」など色々な切り方にできる、電動スライサーだ。調理器具のスライサーは、板状のプレートに刃のついており、その上に野菜を滑らせて切る。あっとスライス通はそれとは逆で、野菜を固定しておき、その下で刃が行き来して、野菜をカットしていくというものだ。


イワタニ「電動ベジタブルスライサー あっとスライス通 IFP-60A 」
部品類、これらを組み立てて本体を作る
プレートが6種類付属する

「薄切り」「千切り」「みじん切り」「おろし」など、さまざまな切り方ができる

 大きさは、120×350×210mm(幅×奥行き×高さ)で重さは約1.8kg。野菜をカットするプレートが左右に動くだけのゆとりが必要なので、全体のサイズは大きい。形は違うものの、ジューサーや、湯沸かし魔法瓶を横に倒した位の大きさがある。

 対応している切り方は、「輪切り」「銀杏切り」「短冊切り」「千切り」「みじん切り」それに、大根やリンゴの「おろし」だ。スライサーに装着されているのは野菜専用の刃なので、本体で使えるのは野菜だけだ。また、その中でもピーマンやトマトなど、中が空洞のものや柔らかいものには使えない。

 本体には6種類のプレートが付属する。

 平らな刃がついているのがカッタープレートで、厚さ5.5mmに野菜をスライスする。カッタープレートはスライスプレートと組み合わせて使うこともでき、その場合は厚さ1mmの薄切りができる。そのほか、串状の刃がついている大・小の千切りプレート、おろしプレートと、氷を切る時に使う氷プレートがついてくる。

 千切りプレートと薄切り用のスライスプレートは、カッタープレートと組み合わせて使うもので、スライドのように差し込んで装着する。このスライド式の装着は、セットする時も外す時もやりやすい。


カッタープレート。このままで使うと厚さ5.5mmにスライスができる
スライスプレートの装着はスライド式
カッタープレートにスライスプレートを組み合わせて、厚さ1mmの薄切りをする

千切りプレート(小)
千切りプレート(大)
おろしプレート

 ほかに特徴的なのは、野菜の大きさに合わせて、投入口が3パターンに変わることだ。投入口の「小」「中」は円形で、それぞれ直径が4cmと6cm。「大」は直径8cmの円と5×7cmの四角が組合わさった形だ。投入口に余裕がありすぎると、中で野菜が動いてしまうので、できるだけ野菜と同じ大きさを選ぶ。また、野菜を投入口に押し込む押し込み棒も、投入口に合わせて、大きさが変わる。

 使い方は、刃がついているプレートをプレート枠に装着して、容器の上にのせ、その上にカバーをおく。モーターを取り付け、カバーの投入口に押込棒を差し込めば、準備完了だ。あとは、野菜を投入口に入れて、押込棒で軽く押しながら電源スイッチを押す。電源は、スイッチを押している間だけ作動し、スイッチから指を離すと止まる。


組み立てる時は、まずプレートをプレート枠にセットする
容器の上にのせる
容器のカバーをおく

モーターを取り付け
投入口に3種類の押し込み棒を差し込む
準備のできあがり

3種類の投入口で、どんな野菜もしっかり固定する

 まずは、きゅうりの薄切りから始めよう。

 薄切りにしたい場合はカッタープレートにスライスプレートを装着して、本体にセットする。きゅうりの直径は約3cmなので、投入口(小)にきゅうりを投入し、手で支えながら、スイッチを押した。電動ミルやジューサーのように目で見えないほど刃が高速回転するのではなく、きゅうりの一枚一枚を丁寧にカットしていく感じで、プレートの動きは目で追える。きゅうりが短くなったら、押込棒を使って、軽く上から押さえながら、切り続けた。きゅうり1本が切り終わるまでにかかったのは60秒ほどだ。


野菜を投入口において、押し込み棒をのせる
野菜を支えながら、電源を押して切り始める
少し待ってから押し込み棒で軽く押しこむようにする

きゅうりの薄切りの様子

 切り終わったきゅうりは、光に透かすと、向こう側が少し透けて見えるほど薄い。嬉しいのは薄さが全部揃っていること。

 続いて人参やレンコン、大根なども輪切りにしてみよう。野菜の直径に合わせて投入口は中、大を使い分ける。どの野菜も問題なくカットできた。特に蓮根は、手が滑るし硬いので包丁では切りづらいのだが、スライサーではほかの野菜と同じように均一に簡単にカットできた。また、大根のように直径が大きな野菜でも、薄さを均一に薄切りができるのは電動スライサーならではだろう。


きゅうりは投入口(小)がちょうどよい
人参は投入口(中)
大根は投入口(大)

人参の薄切り
大根の薄切り
包丁では切りにくい、蓮根も薄切りにできる

 では、次に千切りプレートを使って念願のツマを作ってみよう。

 千切りスライサーの(小)をセットし、大根を投入口に入れ、スイッチを押した。みるみるうちに容器に大根のツマが溜まっていく。一本一本がしっかり切り離れた千切りで、切り残している箇所は無い。山盛りのツマに、醤油をかけ食べると、これが大根とはおもえないほど、ふんわりと軽い。シャキシャキとしてみずみずしい食感はパックの付け合わせに入っているツマと同じものだとは思えないほどだ。


大根を千切りプレート(小)で千切りにする
大根1/3で、これだけのツマができた
ス-パーのパックに入っているツマよりも、みずみずしい

包丁をほとんど使わずに、料理ができた
 ツマを堪能したところで、他の野菜の千切りにも挑戦。ゴボウや人参、きゅうりといった小さな野菜を千切りにする時は、投入口(大)に、横たえるようにして投入する。そのため、千切りの長さは、投入口(大)の長さまでとなる。また、この千切りスライサーは玉ねぎのみじん切りや、きゃべつの千切りにも対応しているという。


ゴボウなど、小さな野菜を千切りにするときは、投入口に横たえる
できあがったゴボウの千切り
人参の千切り

 今度はおろしプレートで、大根おろしを作ってみよう。

 おろしプレートをセットして、投入口に大根を入れ、スイッチをいれる。投入口のそばに電源スイッチがあるので、スイッチを押しながら、両手を使って投入口全体を押さえるようにする。千切りや輪切りの時に比べるとスピードは遅く、投入口に押し込む時も少し力をいれる。とはいえ、手でおろすよりもずっと短時間ですりおわった。できあがった大根おろしは、手でおろした時のと比べると若干粗めで、時々、繊維を感じることもあったが、このスピードと楽さを考えれば合格ラインの出来映えだ。


おろしプレートで大根おろしをする。少し、抵抗があるので、両手で支えた
できあがった大根おろし
大根おろしが楽にたっぷりおろせるのでので、雪鍋ができた

5mmほどはカットしきれない野菜が投入口に残る
 大量の大根おろしで雪鍋をする。2~3人用の土鍋にたっぷり、約半分の大根おろしをたっぷり使った。食べる途中で、大根おろしを継ぎ足したくなったら、電動なのですぐにおろせるのも便利でいい。

 少しややこしかったのは、切り方によって刃や野菜の置き方を変えることだ。道具が多い分、選択肢も多いことだ。野菜を投入してしまうと、やり直しがあまり効かないので、慣れるまで、調理の途中で手を止め、説明書を見て確認する必要があった。

 お手入れ方法は、モーター以外の部品はすべて水洗いできるが、自動食洗機や、食器乾燥機には対応していない。モーター部分は直接、食品に触れないので、ほとんど汚れることはなかった。気になったのは、細かい野菜が容器などの部品の隙間に入り込んでしまっていて、洗うのにかなり手間がかかること。食洗機にも対応していないので、これは毎日使うのは大変そうだ。使いやすくするための改良点はいくつかありそうだ。


大量の薄切りや、包丁では切りづらい野菜を切りたい時に便利

 あっとスライス通の良さを特に感じられたのは、ポテトチップスを作った時だった。スライサーで、ジャガイモを薄く切ろうとすると、皮をむいたジャガイモが持ちにくいのと、ジャガイモの成分が刃にくっつき、途中で刃の切れ味が悪くなるので、大量に切るのは難しい。でも、あっとスライス通は電動なので、きゅうりと同じように、難なく、ジャガイモ1個分のスライスできる。

 このスライスしたジャガイモは、油で30秒ずつ2度揚げして、ポテトチップスにすると、かすかなイモっぽさとサクっとした食感がいい。塩を振りかけると、このまま袋に詰めて出荷できそうな、ポテトチップス塩味になった。


楕円形のジャガイモの形に合わせて、押込棒がせり上がっている
上から押すだけで、投入口が狭まり、ちゃんとジャガイモを固定している
できあがった、ジャガイモの薄切り

油で揚げて、できあがったポテトチップス塩味
パリッと仕上がった

 包丁では難しいプロの職人のような薄切りや、形を揃えて大量に切りたい時、それに、包丁では切りづらい野菜を切りたい時にの良さが光る。特に一度に大量の料理を作るときや家族が多い人にとっては便利に使えるだろう。





URL
  岩谷産業株式会社
  http://www.iwatani.co.jp/jpn/
  製品情報
  http://www.i-cg.jp/slicer/ifp-60a/index.html

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2008/09/29 00:00

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