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やじうまミニレビュー
京セラ「CSN-550」

~セラミック刃で切れ味の良い野菜スライサー
Reported by 安部 陽子

京セラ「調理器 5点セット CSN-550」
 包丁に代わる道具は、ピーラーをはじめさまざまな道具がある。野菜スライサーも、包丁に代わる道具としては、知名度は高いだろう。野菜を同じ薄さで切ったり、同じ幅にせん切りすることが、簡単にできる製品で、実演販売や、テレビショッピングで扱われることも多く、興味はあったものの今まで使う機会がなく気になっていた。

 実演ほどのスピードで次々にスライスできなくても、これなら、料理の腕に関係なく、かっこいい野菜の薄切りができるのではないか……というわけで今回紹介するのは京セラの「調理器 5点セット CSN-550」だ。メーカー希望小売価格は5,775円、Amazon.co.jpでの購入価格は4,764円だった。

 本体は板状のプレートに刃がついており、このプレートの上に野菜を滑らせるようにして、スライスする。CSN-550の一番の特徴は刃がセラミック製だということ。付属するプレートは、セラミックスライサー、せん切りスライサー、おろしプレートの3種類。それに、指を守るプロテクターと、カバー・受け容器がセットになっている。今回はセットになったものを購入したが、それぞれ、個別に購入することもできる。


外箱
付属するのは、セラミックスライサー、せん切りスライサー、おろしプレートの3種類と、プロロテクター、カバー、受け容器
収納時の大きさは、102×295×101mm(幅×奥行き×高さ)、重さは546g

輪切り・せん切り・おろしの3タイプのプレート

 プレートの大きさは全て統一されていて、91×276×24mm(幅×奥行き×高さ)。セラミックスライサー、せん切りスライサー、おろしプレートは、それぞれ、「輪切り」「せん切り」「おろし」の用途で、使い分ける。プレートは、受け皿にセットして使うことができる。受け皿は裏に滑り止めのゴムがついている。


立て置きも可能
プレートを、受け皿にのせて使う
受け皿の裏には滑り止めのゴムがついている

 もう1つの付属品、プロテクターは小さくなった食材を固定して、指先を守るもの。このプロテクターは、白髪葱カッターとしても使える。3枚のプレートとプロテクターは、受け皿とカバーに収納できる。収納すると、大きさは102×295×101mm(幅×奥行き×高さ)。収納した状態で、立てて置くことも可能だ。


 プレートの特徴を順番に見ていくと、まず、セラミックスライサーは、野菜を薄く切るプレート。片刃なので、手前から向うへ野菜をスライドさせて、野菜を輪切りにする。特徴としては、0.5/1.3/2.0/3.0mmの4段階の厚さに調節できることだ。このプレートでキャベツのせん切りもできるという。

 せん切りスライサーは、櫛状の刃と、薄く切る刃の2つの刃がついており、薄く切ると同時、幅2.5mmのせん切りにする。櫛刃は強度の強いエンジニアリングプラスチック製で、横刃はセラミック製。たまねぎみじん切りもできる。

 おろしプレートは、セラミックではなく、プラスチックの製品になっている。溝の周りに突起があり、これで野菜の表面を削りおろす。おろした食材が落ちる穴が、丸い穴ではなく、細長い形の広いものになっている。これによって、食材が穴に引っ掛かることなく、スムーズに落ちる。手前に、しょうがや、にんにくをおろす、薬味用のおろしもある。


セラミックスライサー
せん切りスライサー
おろしプレート

セラミックスライサーの刃
せん切りスライサーの刃。横刃の前に、せん切りにするための櫛刃がある
おろしプレートの表面。表面に、突起がある。食材を落す穴は長細くて、広い

 プレートは、先の方にストッパーがあり、受け皿以外の容器の上で使う時は、容器の縁にひっかけてプレートを安定させる。また、握るグリップ部分が「へ」の字に曲がっているので、作業時、片手でプレートを握った状態でも、もう片手で野菜を押しつけやすくなっている。


受け皿以外の皿の上で使う時は、プレートのストッパーを皿の縁にひっかける
グリップ部分が「へ」の字に曲がっているので、野菜を押しつけやすい

野菜を均等にスライスできる

 まずはセラミックスライサーから、試してみよう。

 野菜をスライスする厚みは、0.5/1.3/2.0/3.0mmの4種類。厚さの調節は、プレートの裏の調節バーを回転させてする。どうやって、厚みを変えているかというと、刃の手前のプレートに遊びがあり、ある程度、プレートの高さが上下に動く。そこで、プレートの裏側のバーで支えの高さを変えると、刃とプレートとの距離が広くなったり狭くなったりして、スライスする野菜の厚みが変化する。


セラミックスライサーは刃の前のプレートが上下に動く。この部分と刃の距離で厚みを調節する 裏側にある調節バー。回転させて、厚さを変更する 3.0mmの厚さで、ラディッシュをスライスする様子

 試しに、ラディッシュをスライスした。0.5mの厚さに調節して、ラディッシュを手前から向うへ滑らせると、薄いラディッシュが落ちてきた。スライドさせるというだけで、切っているという感触が、ほとんどないほど、刃の切れ味は鋭い。0.5mmでスライスしたラディッシュは、向こうが透けそうなほど薄い。

 厚みを変えながらスライスすると、厚くスライスするほど、野菜を滑らせる時に、手に抵抗を感じる。3.0mmにした時は、刃に野菜をひっかけて、押して切るという、感じがある。


左から、0.5mm、1,3mm、2.0mm、3.0mmの厚さでスライスしたラディッシュ。0.5mmは、薄くて透けて見える
厚さの違うものを順番に重ねた。厚みの違いがわかる

 次に、せん切りスライサーを使う。

 にんじんを、スライドさせてみる。今度の刃の前に、櫛刃があるので、少し力が必要だ。やってみると、円柱のにんじんが、同じ幅のせん切りになって、次々落ちてくる。連続して、どんどんせん切りができ、あっという間ににんじんが小さくなった。


せん切りスライサーで、にんじんをスライスする
できあがった、にんじんのせん切り

 にんじんがかなり小さくなって、このまま作業を進めると危ないくらいになったので、今度はプロテクターを使って、せん切りをする。プロテクターは、突起に、グッと野菜を突き刺して固定するだけだ。プロテクターは、少々使い方にコツがいる。手前から向こうへ、野菜をスライドさせる時は、何の問題なくできるのだが、向こうから手前に、野菜を戻す時、野菜が櫛刃に引っ掛かって、何度かプロテクターから外れてしまった。

 これは、慣れで解決するしかなさそうだ。手前から向うに押す時は、ぐっとプロテクターの上から野菜を、刃に押しつけ、帰りは、力を抜いて野菜を少し浮かせて手前に戻す。この力加減が、うまくいくと、プロテクターを使っていても、連続してスライスできそうだ。


にんじんが小さくなったら、プロテクターを使う。プロテクターは野菜に突き刺して固定する せん切りスライサーで、ニンジンをスライスする

おろしプレートで、大根をおろす
できあがった大根おろし
薬味おろしで、しょうがもおろせる

使い終わって、おろした大根が付着している表面
水で流しただけで、きれいに落ちた

包丁をできるだけ使わずにサラダをつくる。レタス、にんじんのせん切り
ラディッシュの輪切り、玉ねぎのせん切り、を直接ボールに切りながら投入する
最後に皿の上に、トマトをスライスしながらのせる。たくさんサラダを作る時は便利そうだ

 お手入れは、台所用洗剤で丸洗いできる。刃やプレートが黄ばんだ場合は、台所用漂白剤で漂白するか、クレンザーで磨くこともできる。特に、おろしプレートは、これまで使っていた通常の丸い穴の大根おろしよりも、洗いやすく、長く細く広いこの形は、水で流すだけで、きれいに表面の大根が落とせる。


ピーラーとの合わせ技で包丁を使わずに料理ができる

 他のスライサーにはないCSN-550の良さは、刃がセラミックなので、サビないことや、漂白殺菌ができること、また野菜の薄さを4段階に調節できることにある。また刃の切れ味は、ステンレスの刃に劣らないほど鋭く、一週間、さまざまな種類の野菜をスライスしても切れ味が落ちるようなことはなかった。

 包丁では難しい、ラディッシュのような小さな野菜を透けるほど薄く切ったり、かぼちゃのような固い野菜をスライスするのは、やはりスライサーの方が便利。特に、一度に大量の野菜をスライスしたい時にはかなり活躍してくれそうだ。また、包丁に自信のない人にもおすすめしたい。





URL
  京セラ株式会社
  http://www.kyocera.co.jp/
  製品情報
  http://www.kyocera.co.jp/prdct/fc_consumer/kitchen/more/csn550_3n.html

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2008/06/10 00:01

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