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家電製品ミニレビュー
デロンギ「IC4000SHQ」

~激ウマジェラートが15分で作れるアイスクリームメーカー
Reported by 山路 達也

デロンギ「IC4000SHQ」
 連日の暑さに耐えきれず、妻と夏用に欲しい家電について話し合っていると、「アイスクリームメーカー!」と一言。なるほど、暑いからアイスクリームというのは実にわかりやすい。


 自家製アイスといえば、子供の頃、母親がミルクセーキやカルピスを凍らせて作ってくれたのを思い出す。バニラのアイスクリームも作ってくれたりしたが、市販のアイスクリームに比べると舌触りがザラザラしていて、子供心に「コレジャナイ!」と感じたものだ。

 アイスクリームメーカーは、電動・手動のタイプが各社から発売されているが、ピピンと来たのがデロンギの「IC4000SHQ」。ジェラートの本場、イタリア製というのがそそるじゃないか。メーカー希望小売価格は11,800円。Amazon.co.jpで、7,579円で購入した。


冷やしながら混ぜる、超シンプルな仕組み

この製品一番のキモである保冷ボット。一人用冷蔵庫だと、温度や庫内のスペースが十分ではないかもしれないので、購入前に確認してほしい
 さっそく届いた箱を開いて製品を取り出す。構造はシンプルで、保冷ポット、材料をかき混ぜる回転ペラー(羽)、モーター、回転軸、ふたからできている。保冷ポットは直径約20cm、高さ約20cmで、要は氷を入れておくアイスペールのようなものだ(実際アイスペールとしても使える)。本体を振るとチャプチャプ音がするが、これは保冷液が入っているためである。

 アイスを作る手順はとても簡単で、冷凍庫で12~18時間程度冷やした保冷ポットに材料を流し入れ、羽を回して材料を攪拌しながら凍らせる。電気は羽を回すためだけに使う。回転ペラーは妙に柔らかいプラスチックでできていて、これでアイスを練れるのかと心配になってくる。

 幼い頃に食べた手作りアイスとは違う市販並みのアイスが果たして、こんな簡単な機械で作れるのか。


モーター部分。スイッチは、電源のON/OFFのみ
モーターに回転軸を取り付けて、ふたにかぶせる
回転プラを取り付けたところ。けっこうぐらぐらしているが、問題はない

冷やした保冷ポットに材料を投入

羽を回転させてから、注ぎ口にゆっくり材料を流し込んでいく。写真は、練乳あずきを作っているところ
 最初に取りかかったのは、基本のバニラアイス。製品付属のレシピブック通りに、3人分を作ってみることにした。保冷ポットは、前日から冷凍庫でしっかり冷やしておく(庫内温度はマイナス18℃以下)。

 ボールに卵黄3個、砂糖30gを入れて混ぜる。鍋に牛乳250cc、生クリーム60cc、砂糖30g、(バニラビーンズがなかったので)バニラエッセンス数滴を入れ、沸騰直前まで加熱。そこに卵黄液を少しずつ混ぜながら投入。混ぜながら、とろみがつくまで沸騰しないよう火を通す。火が通ったら、ざるで漉して別のボールに移し、氷水に当てて冷ます。以上が基本のカスタード液だ。カスタード液はある程度冷ましておく(レシピブックには10℃くらいまで冷ますと書いてあるが、そこまで冷えていなくても3人分くらいの量なら問題なさそう)。

 いよいよアイスクリームメーカーの登場だ。モーター部に回転軸を差し、ふたをはめて、回転ペラーを取り付ける。冷凍庫から、キンキンに冷えた保冷ポット(とても冷たいので持つ時は注意)を取り出しセットする。スイッチを入れて羽を回転させ、ふたの注ぎ口から少しずつカスタード液を入れる。

 ここ、意外に重要で、必ず羽を回してから材料を入れること。羽を回す前に材料、特に生クリームや卵黄の入っていない油っけのない液を入れると、保冷ポットの側面に凍りつき始めるのだ。そうなると、羽がひっかかってうまく回らなくなってしまう。羽は柔らかいのでひっかかってもちゃんと回る(このために柔い材質なのか!)のだが、ひっかかった反動で液がはねて注ぎ口から飛び出してくることがある。


滑らかな舌触りのバニラジェラートに感激

 液を入れてから、待つこと8分。上から覗くと、羽がアイスクリームを一生懸命攪拌している。底のほうにまだ凍っていない液があるので、もう少し待つ。12分後には全体が固まってきた。


材料が次第に固まっていく様子は、見ていて楽しい

練乳あずきジェラートが完成
 スイッチを切ってふたを開けると、ふわふわのジェラートができていた! そう、アイスクリームというよりジェラートなのだ。へらでかき混ぜてみると、本当にふわふわしていて、みるみる溶けそう。味は市販のバニラアイスよりあっさりしており、細か~い氷の粒が舌の上で溶ける。卵の味が濃くて、しかもしつこくない。うまい! 予想以上の出来である。

 固めが好きなら、保冷ポットごと再度冷凍庫に入れて少し冷やすといい。ただし、油っけが少ない液で作ったアイスは、冷やしすぎるとガチガチになってしまう。あと、アイスが側面にへばりつくので真ん中の方に寄せて、冷やす時間も短めにしておくのがいいだろう。

 使い終わったら、お手入れ。モーター部は水に浸けず布巾でふき、それ以外のパーツは台所用洗剤とぬるま湯で洗って乾かす。以上。保冷ポットをまた冷凍庫に入れる場合は、ポット内部の保冷液を液状に戻してから入れること。解凍不十分だと、次に使う時、冷え方にムラができてしまうようだ。


15分でジェラートにありつける

 さて、初回はきちんとカスタード液に火を入れてからアイスにしたけれど、急ぐ場合は火を入れなくても大丈夫らしい。まあ、どれも生で食べても問題ないものばかりだしね。

 なので、2回目は火入れをせずに作ってみた。結果は、まったく問題なし。味に大差はない。ただ、加熱した場合は冷凍庫で約2週間保存できるが、加熱していない場合は1週間程度になるとのこと。出来たてをすぐに食べるなら、材料を全部いっぺんに混ぜて投入しても全然かまわない。そうすれば、作り始めて15分でアイスが食べられる。コンビニに買いに行くより早いかも。あ、もちろん保冷ポットは事前に冷やしておかないといけないが。

 簡単にできるのに気をよくして、妻の提案により基本のバニラレシピに自分なりにアレンジを加えてみた。

 まずは卵黄を全卵に。毎回3個分の卵白が残るのもアレなので、卵白も入れてみた。卵の味の濃さは少し薄れるが、十分おいしい。

 次は、生クリームを入れず全部牛乳にしてみた。さらっとした口当たりになり、これもいける。

 生クリームを入れないレシピなら、いつもうちにある材料だけで作れるし、火入れしないなら風呂上りでも「作ってみるか」という気分になる。このお手軽さは予想以上だ。


適当に材料を放り込むだけで、おいしく仕上がる

 レシピのポイントは、「そのまま飲むにはかなり甘い」くらいの甘さにすること。これだけ守っていれば、だいたいハズレなしでおいしいジェラートにありつける。

 以下は、いくつか試したなかで、特に気に入ったレシピだ。

・牛乳+練乳+ゆであずき
  井村屋のあずきバーをふわふわジェラートにしたようなお味。

・牛乳+砂糖+インスタントコーヒー
  砂糖をかなり多めに入れよう。コーヒーの苦さに負けてしまうので。

・牛乳+砂糖+ラム酒漬けレーズン+ラム酒
  ラム酒はお好みで。というかダバダバ入れてよし。大人のジェラート。

・ヨーグルト+砂糖+桃の缶詰。
  甘酸っぱいやさしい味。桃の代わりにジャムでもよさそう。

 回転ペラー(羽)が柔らかいので、レーズンや桃はつぶれないで、そのまま形が残る。ゆであずきはす少しつぶれるくらい。付属のレシピブックには牛乳すら入れないレシピも載っていた。ジェラートというよりグラニテかな。


練乳小豆を器に盛った。口の中で甘みがすっと溶けていく
インスタントコーヒーのジェラート。飲み物を甘くして、放り込めばだいたいうまく行く

アイス好きなら買って損なし

 この製品の最大のウリは、とにかく気軽に作れることだろう。保冷ポットの扱いにさえ気をつければ、子供でも使えるはず。

 風呂上がりにジェラートを作って食べたら、また保冷ポットを冷やして、翌日の朝食デザートに別のジェラートを食べるなんていう、極楽生活を送れるのだ。しかも材料は手近なものでいい。食べ物アレルギーのある人が家族にいても、自分たちで材料を選んで作れるから安心だ。保冷ポットはアイスペールやワインクーラーとして、夏場以外に活用できるのもマル。

 自家製アイスクリームなんてそんなに作らないだろうと思っていたのだが、アイスクリームメーカーが届いてから2週間というもの、ほぼ毎日のように作っては食べ、作っては食べしているのであった。

 アイスクリームが親の仇でなければ、ぜひ試してもらいたい製品である。





URL
  デロンギ・ジャパン株式会社
  http://www.delonghi.co.jp/
  製品情報
  http://www.delonghi.co.jp/product/index.html

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2008/07/30 00:00

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