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やじうまミニレビュー
メガハウス「こねパン」

~子供が生地こね作業から参加できる、パン作り玩具
Reported by 安部 陽子

メガハウス「ハッピーキッチンシリーズ こねパン」
 最近のおもちゃは、とても質が高いようだ。東京おもちゃショーの様子を読むと、大人の私でもワクワクするし、もし自分に子供ができたら、買ってあげたいと思うものばかりだった。その中でも料理系の玩具は、簡単な手順で本格的な料理を作れるものが多く、大人の私でも楽しめそうなものが揃っていた。

 そこで今回は、メガハウスのハッピーキッチンシリーズ「こねパン」をご紹介したい。メーカー希望小売価格は3,990円。Amazon.co.jpで3,190円で購入した。パンをイチから作るのは大人でも面倒で大変な作業だが、この製品は手順を楽しみながら、実際に食べられるパンを作るというおもちゃだ。製品の対象年齢は8歳以上。オーブンを使うので、作業は必ず大人と一緒にするよう指示されている。


外箱
パン作りに必要な道具が、ほとんど入っているので、必要なのはオーブンの他に、パンの材料と、クッキングシートだけ
ハンドルを回すだけで、パンをこねる道具。大きさは、180×180×190mm(幅×奥行き×高さ)

 パン作りの工程は、材料を計る→材料をこねる→一次発酵→成形する→二次発酵→オーブンで焼く、となる。通常のパン作りの中で、子供が参加できるのはおそらく「成形する」ところだけだ。しかし、「こねパン」では、最初の工程のパン生地作りから子供が参加できるように、「材料を計る→材料をこねる」の工程を道具を使って、簡単にできるようにしている。

 本体セットは、まず本体のボール、羽、フタ、ハンドル。これを組み立てると180×180×190mm(幅×奥行き×高さ)の生地をこねる本体になる。このほかに、計量カップと計量スプーン、そして、パンの成形に使うさまざまな道具類、スケッパー、まるぬきパーツ、バスケット型、コロネ型、メロンパン型、下敷きのマットが付属する。パンの材料とパンを焼くオーブンのほかに必要な道具は、すべてセットになっているので、このセットさえあればすぐにパン作りをはじめることができる。

 本体の組み立ては、フタの下側から羽を差し込み、フタの上側からハンドルを差し込んで両方を固定するだけ。ボールの中に材料を入れ、フタを被せてからハンドルを回すと、中の材料が混ぜ合わさり、パンの生地ができる。


大人が手でこねるよりも簡単に生地ができる

 さっそく、「こねパン」を使ってパンを作ってみよう。

 パンの材料は、強力粉、ドライイースト、砂糖、塩、卵、バター。まずは、ボールに計量カップ1杯の強力粉、小さじ2杯の塩、大さじ1杯の溶かしバターと溶き卵をいれる。そこにお湯で溶かしたドライイーストと砂糖を入れる。

 子供向けの製品らしいなと思ったのが、説明書の材料に溶かしバターの代わりに「チューブ入りのバター」を使うようにと書かれていたこと。大人なら湯せんしたバターを使うところだが、子供が作ることを考えてなるべく手間を省いた作り方になっているのだろう。


ボールに計量カップ1杯の強力粉を入れ
小さじ2杯の塩をいれる
お湯に溶かしたドライイーストと砂糖を入れ、溶かしバター、溶き卵を入れる

 材料をボールに全部入れたら、フタをかぶせてハンドルを右回りと左回りにそれぞれ約80回ずつ回す。やってみると、はじめは軽く回るのだが、次第に生地に粘りがでて、ハンドルが重くなる。しかし、手でこねる作業と比べると、とても簡単だ。ハンドルが重いといっても、大人なら片手でできる程度。3分ほどで、ボールの中の生地は、丸いひとまとまりになった。これでパン生地のできあがりだ。


ボールに、羽とハンドルを組み立てたフタを被せる
右回りと左回りに、それぞれ80回ずつハンドルを回してこねる
フタを外し、羽にくっついている生地を取る

生地をこねている様子

 次は生地を「一次発酵」させる。温かい場所に置いておくか、オーブンの発酵機能を使って生地を60分~90分間発酵させる。オーブンで発酵させる場合の設定温度は40℃。今回は、オーブンのスチーム発酵を使って発酵させた。90分後の様子をみると、膨らんではいるが、まだ足りないように感じたので、さらに30分発酵させた。120分間発酵させた生地は、ボールの約半分まで膨らんで、説明書に記載されていた写真と同じくらいの大きさになった。


発酵する前の生地
一次発酵後の生地。ボールの半分まで生地が膨らんでいる

 さて、ここからが子供が一番楽しめるパンの成形工程だ。まず、生地をボールから取り出して、付属のマットの上に置き、6等分して5分ほど休ませる。それから6等分した生地を1個のパンとして、合計6個のパンの形を作っていく。

 まずは説明書を見ながら、ゾウを作ってみた。生地をマットの上でのばし、鼻と足を作ってクッキングシートに移すのだが、シートに移す時に、形が壊れてしまった。これは、最初からクッキングシートの上で成形した方がよさそうだ。ゾウの耳や、ネコのヒゲなどの小さな動物の部品や、チョコレートコロネの生地を長細く棒状にのばす時など細かい作業をする時には付属のマットが役に立った。


生地をマットの上で6等分し5分休ませてから、パンの成形をする
マットは、等分に切り分ける時や、細かい作業をする時に使った。土台にする動物の顔は、はじめからクッキングシートに置いて成形した方がよさそうだ
チョコレートコロネを作る時も、マットを使う

 生地の成形は失敗しても、丸めれば、何度でも最初から作り直しできる。ゾウの鼻の角度と長さのちがいで、ゾウの顔が変わるので、何度も作り直しながら、私も夢中になってしまった。他にも付属のコロネ型、バスケット型を使って、チョコレートコロネとバスケットも作ってみた。

 成形ができたら、今度は「二次発酵」させる。オーブンの発酵機能を使う場合は40℃で約30分の発酵だ。30分後、生地が約1.5~2倍の大きさになり、「二次発酵」は完了。ここで生地の表面に、溶き卵を塗る。また、チョコチップで動物に目を作ったり、花のめしべ部分にジャムをのせた。そして、ついに最後の工程だ。180℃に予熱したオーブンで約13分焼いたら、できあがり。


成形が完了した生地。一回分の生地で小さめのパンが6個できる
二次発酵が完了したところ。ここで生地の表面に卵を塗り、動物に目をつける

 焼き上がったパンは、キツネ色の焼き色がついてなかなかおいしそうな仕上がり。自分が丹精こめて動物の形にしたパンは眺めるのが楽しくて、食べるのがもったいないほどだ。

 コロネパンは、コロネ型を外し、絞り袋で中にチョコレートクリームを入れて、仕上げる。バスケット型は残念ながらうまく型から外せなかった。バスケットは、説明書にでているパンの成形の中で一番難易度が高そうだ。表面にアルミホイルのシートを貼って模様をつけたパンは成功し、ホイルを剥がすときれいに模様が現れた。


コロネの中に、チョコレートクリームを入れて、仕上げをする
焼き上がったパン
アルミホイルのシートを表面に貼って模様をつけたパンとミニロールパン

 パンをちぎると、内側の生地がきれいに膨らんでいるのがわかる。食べると、香ばしいパンの香りがする。手作りパンの味だ。1つのサイズが小さいので、子供のおやつにちょうどよく、大人では一人で2~3個食べられる。


バスケットは、型からうまく外せなかった
ちぎると内側の生地もきれいに膨らんでいる

 作業の中で、子供には難しそうだと感じたのが、ボールかたフタを取り外す所だ。羽に生地がくっついているので、生地を剥がしながら、フタを外すのだが生地が粘ついてなかなかキレイに外せなかった。

 また、「一時発酵」「二次発酵」の生地の膨らみ具合の見極めは、子供だけでは難しそう。パンを型から取り外すのも危ないので、やはりおもちゃといっても大人の管理下での使用が絶対条件になりそうだ。

 道具類のお手入れ方法は、食器用中性洗剤で洗うようになっており、自動食器洗浄機にいれることはできない。


パン作りのすべての工程に子供が参加できる

 「こねパン」がよく考えられているのは、子供が生地づくりをしても、失敗しない道具になっていること。それに、生地作りからパンの成形まで、子供が参加できるので自分でパンを作った! という達成感を感じられるようになっていることだ。

 全工程を体験できることで、リアリティが増して、子供の満足度はかなり高そうだ。説明書に全工程の所要時間がおよそ2時間半とあるが、今回は発酵に120分かけたので、約4時間かかった。時間は余裕を持って、見積もっておく方がよさそうだ。

 道具が一式揃っており、作業も簡単なので、これまで自宅でパンを作ったことがなくても、子供と一緒に気軽にパン作りが楽しめる。パンの成形は大人がやっても面白い。楽しみながら作り、そのうえ、おいしいパンが食べられる玩具として、ぜひおすすめだ。





URL
  株式会社メガハウス
  http://www.megahouse.co.jp/
  製品情報
  http://www.megahouse.co.jp/megatoy/products/girls/konepan.html

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2008/07/17 00:03

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