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家電製品ミニレビュー
無印良品「MD-18」

~自立する大風量ヘアドライヤー
Reported by 西村 敦子

無印良品「マイナスイオンヘアドライヤー MD-18」
 無印良品では3種類のドライヤーを扱っています。過去にこのコーナーでもご紹介した「マイナスイオンヘアドライヤー」と「マイナスイオンカーリングドライヤー」、そして今回ご紹介する「マイナスイオン大風量ヘアドライヤー」。パワフルな大風量タイプで、男女問わず毎日使えるアイテムです。メーカー希望小売価格は4,900円。同社の直販サイトで、同額で購入しました。


前モデルよりもさらに洗練されたデザインに

 ご存じの通り、ドライヤーはあらゆるメーカーから多種多様な製品が発売され、価格帯も千円台から2万円近くするものまでさまざま。機能面では、キューティクルを保護するマイナスイオン発生機能付きが主流です。

 今回の「マイナスイオン大風量ヘアドライヤー」も、マイナスイオン発生機能付きの製品。4,900円という価格も、各社の多機能な製品が集中する価格帯です。この競争が激しいゾーンにある中で、今回の製品の特長は、「大風量でパワフル」であること、トレイなどを使わずに「本体だけで自立する」こと、そして「すっきり折りたためる」ことです。

 前モデル「MD-17」からデザインが変更され、さらに洗練された印象になりました。黒だったコードも白になり、本体との統一感や清潔感がアップ。持ち手を回転させて折りたためるようになった点や、自立するようになった点も今回からの新機能です。


ハンドルの根元が回転
折りたたむことができます
折りたたんだ状態はハンドル部分とフードまで含めたノーズ部分がほぼ同じ程度の長さ

美容院で見かけるような長めのノーズが印象的

使用する状態は、ノーズが長めの美容院で見かけるような形

 「マイナスイオン大風量ヘアドライヤー」の第一印象は、無印良品らしいアイボリー調の白で統一された、すっきりした上品なデザインが印象的です。本体はマットな質感で、価格以上の高級感があります。

 大きさは、239×76×216mm(フード含む)。折りたたみできるタイプとしては大きなサイズで、根元から12cm程度あるノーズの長さが目立ちます。デザインがシンプルな分、ストレートなノーズの長さが目立っているのだと思いますが、使用前は「こんなに長くてじゃまにならないかな」とちょっと不安になりました。

 実際に使ってみると、この長さが結構便利で、特に後頭部から前に向かって乾かすときに、腕を無理な体勢で回さずに十分ラクに使える点に「なるほどな」と感じました。考えてみると、このノーズの長さや全体的なデザインは、美容院で見かけるドライヤーに似ています。最初に「すっきりしたシンプルさ」と感じたデザインは、使っているうちにかなり機能的なデザインでもあるのだなと実感しました。


フードは小さめですが、ちょうどこの分ぐらい、一般的なドライヤーよりもノーズが長い印象。前にひっぱって取り外せます
フードはつけたまま、
簡単に回転します

吸い込み口まわりのデザイン
全体にカーブを活かした上品なデザインです スイッチ部は「OFF」から「HIGH」まで一列に並んだスイッチと、ターボスイッチ、イオンスイッチで構成されています

「HIGH」と「COOL」を組み合わせる使い方がおすすめ

 基本的な機能は、冷風が出る「COOL」、スタイリングに便利な弱温風(600W)の「LOW」、洗髪後のドライに使う強温風(1,200W)の「HIGH」の3種類に、風量がアップする「ターボスイッチ」を組み合わせて使います。マイナスイオンは、発生させる際の「ON」と発生させない「OFF」で切り替えが可能で、ONの場合はグリーンの「イオンランプ」が点灯します。実はこのイオンランプが結構まぶしくて、最初はドライ中に気になったのですが、数カ月使っているうちに慣れてしまいました。

 余談ですが、私の通っている美容院で聞いたドライヤーの使い方ではこの「COOL」「LOW」「HIGH」をフルに使います。具体的な手順は、普通にタオルドライした後、コームやブラシで水分を毛先に追いやり、さらにタオルドライ。毛先に洗い流さないタイプのトリートメントやヘアクリームをつけてから、「HIGH」で後ろから前に向かって温風をかけ、頭頂部や顔回りの根元を乾かします。ある程度乾いてきたら「COOL」で同じ部分を冷やし、髪のキューティクルが閉じるようにしてやります。

 最後に、また「HIGH」に戻して毛先をドライ。8割程度乾いたら、「LOW」に切り換えてブラシを使ってセットします。セットが終わったら、また「COOL」にセットして手ぐしで整えながら全体に冷風をあてて完成です。こう見るとちょっと面倒に感じるかもしれませんが、慣れると5分で終わる作業で難しくはありません。「冷風機能がある意味がわからない」という方には、ぜひこの方法で一度試してみてください。ナノイーイオンが搭載されたハイエンド機ほどの効果はないものの、冷風の効果で十分キューティクルが閉じ、手触りがかなり違うはずです。


スイッチ類のまとまるハンドル部分(折りたたんだ状態)。広げると内側に回ります
「OFF」から「HIGH」までが並ぶデザインは、各モードを変更しながら使うときにはちょっと切り換え間違えるときがあります

ターボスイッチは押してターボとノーマルを切り換えます
イオンランプはかなり明るいので、最初はちょっとまぶしく感じました
毛の流れに逆らわず、後ろから前に向かって乾かすと自然に仕上がります

 この使い方のように、モードを切り換えながら使っていると、わざわざスイッチを見ないでモードを切り換えるようになります。しかし、このドライヤーのように「OFF」から「HIGH」までが1列になっていると、「COOL」に切り換えようと思って「OFF」にしてしまうことや、「LOW」にするつもりが「HIGH」まで進んでしまうようなこともよく起こりがち。個人的には、ターボスイッチと同じように、電源の「OFF」は別のボタンになっていればさらに使いやすいのになと感じました。


風量はハイエンド機並のパワフルさ

折りたたむと形が直線的なので、小さなカバンにも入れやすくなります
 実際に使ってみていちばん驚いたのは、やはり風量の強さです。「大風量」と名前が付いているだけあって、ハイエンドモデルと変わらない十分な大風量で、ドライのスピードが速いと感じました。1,200W、温風温度115℃のパワフルさは、やはりコンパクトモデルでは出せません。

 たとえば、よく行くスポーツジムやスパなどでドライヤーの風量が足りないようなら、このドライスピードの速さと、折りたためることを活かして、持っていくのも手だと思います。コンパクトではないですが、収まりのいい形なのでバッグに入れやすいでしょう。

 また、コードの根元には大きめのゴム製フックがついています。折りたたまない状態でフックにかけても、ちょうどL型になって案外安定感はありますが、折りたたんだ状態はさらにすっきり。ただし、コードはどうにも収まりにくいのが唯一の悩みです。


フック部分のアップ。ゴム製でやわらかく、大きめなのでひっかける部分が太くてもある程度までは大丈夫
フックにかけた状態
フック部分のアップ。ゴム製でやわらかく、大きめなのでひっかける部分が太くてもある程度までは大丈夫

安定感のあるゴムスタンドで自立やハンズフリー使用が可能

 この大風量に並ぶこのモデルの特長は、専用のトレイなどを使わずに、この本体だけで自立するバランスのよさ。自立するためハンズフリーで使用もできるのですが、あまりハンズフリーで使わない私にとっても、「自立する」こと自体が十分便利に感じました。洗面台の上は案外ごちゃごちゃしがちですが、自立した状態ならスリムなのでそれほど場所も取りません。また、一般的なドライヤーはカラフルなものだと洗面所で浮いてしまって、結果的に棚にしまうしかなくなりますが、真っ白なデザインは出しっぱなしにしていても浮かないのがいいところ。

 また、台座は見た目以上に安定していて、置いたときにふらふらすることもありません。底面はゴム製なので洗面台に置いたときも「コツッ」といわず、傷つけない点も好印象。細かい点ですが、毎日使うものにはこういった小さな工夫が効いてくると感じました。


スタンドゴムは、底面がゴム製ですべりにくい作りです
台座なしで自立するので、コンパクトに置いておけます
アームを折りたたむと、奥行きの狭い洗面所の棚にもしまいやすくなります


 個人的には、ドライヤーは立って使うことがほとんどなので、ハンズフリーでの使用はあまりしませんが、朝などにドレッサーでブラシを使ってしっかりセットをする場合は、ハンズフリーで使える点はやはり便利に感じられます。

 また、友人が小学生の子どもを連れて遊びに来たときには、このハンズフリーの機構が大活躍していました。この本体自体は約480gと大人にとっては軽いほうなので気がつかなかったのですが、子どもにとっては持たずに済む方がもちろんラクですし、両手を使って乾かせるのが楽しいようです。ただし、角度が固定なので場所が決まるまでいろいろ試しているようでした。


マイナスイオン発生モデルとしてはデザイン性もよくイチオシ

 前述の通り、このモデルは「大風量」「自立」「折りたたみ」といろいろなギミックを備えた秀作だと思います。毎日使うアイテムだけに、機能や効果への細かいこだわりも感じられます。もちろん第一印象も悪くなかったのですが、使ううちにさらに「いいな」とじわじわ感じてくるようなアイテムでした。正直、もしドライヤーによる髪の保湿機能や手触りを最重視するならナノイーイオン搭載機をおすすめしますが、価格が半額近いならマイナスイオン発生でいい、という方にはイチオシです。

 洗面所の上などに出しておくことも多い家電だけに、洗練されたデザインをお値打ちの価格で購入できるのはやっぱり魅力。大風量とベーシックな機能を持つアイテムとしては、この価格は十分お得に感じるでしょう。

 ただし、全体的に洗練されているだけに逆にコードの存在がどうにも浮いてしまうので、次のモデルではぜひ「コードの収納」をテーマにさらに進化してほしいところです。





URL
  株式会社良品計画
  http://ryohin-keikaku.jp/
  製品情報
  http://www.muji.net/store/cmdty/detail/4945247362404
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  http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/beauty.htm

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2008/04/28 00:03

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