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家電製品ミニレビュー
ナショナル「MC-U39J」

~吸引力の強いパワーブラシ付きスティック形クリーナー
Reported by 本誌:正藤 慶一

MC-U39J
 掃除機にはさまざまな種類がある。集塵方式なら紙パック式/サイクロン式、本体そのものの形状はキャニスター形/スティック形/ハンディ形、さらにはヘッドの先にモーターで回転するブラシが付いたパワーブラシタイプ/空気で回るエアロタイプ……などなど、枚挙に暇がない。そのバリエーションの豊富さは、掃除機 関連記事リンク集でご確認いただきたい。

 そんな中、今回紹介する掃除機は、スティック形でサイクロン式、パワーブラシ付きのナショナル「MC-U39J」だ。価格はオープンプライスで、Amazon.co.jpでは16,216円で購入できる。

 MC-U39Jを選んだ理由は、ナショナルの新生活向け家電シリーズ「BEGiN」のラインナップに加わっているからだ。そのため、家電量販店やネットショップで“新生活セット”という銘を打たれて扱われていることが多い。読者の方でも、特にこの春に新生活を迎えた方は、購入を検討している人も多いはず。そこで、このコラムでその実力を試してみようというわけだ。

 まずは本体をチェックしよう。サイズは230×248×990mm(幅×奥行き×高さ)で、収納時は高さが890mmになる。従来製品「MC-U38J」と比べると、幅は同サイズながら、奥行きは291mm→248mmにスリム化されている。その一方で、重量は4kgとそこそこ重く、扱いづらいかもしれない。

 スティック型の掃除機は、部屋に立てかけてサッと使える点を特徴とする。本製品を部屋の隅に立たせたところ、しっかりと安定して立っている。地震が起こって、部屋がグラグラと揺れたこともあったが、それでも倒れなかった。安定感はかなりあるようだ。また、本体も白とシルバーのシンプルな色使いで、部屋の雰囲気を壊さないのも良い。スティック型ならではの利点は備えていると言えるだろう。


本体正面
側面。奥行きは従来製品よりもスリム化された 直立しているところ。安定感は高く、直立中に地震が起きても倒れることはなかった

 さて、スティック型の問題点は、キャニスター式よりも吸込仕事率(吸引力の強さを示す値。単位はWで表す)が落ちる点にある。例えばキャニスター式なら、当コラムで取り上げたシャープの「EC-KP5F」の吸込仕事率は560W(最大時。以下同じ)、東芝の「VC-PW7D」は550Wとなっている。一方でスティック型は、三菱の「HC-UH3J-A」が160W、ツインバードの「TC-T131BL」は100Wと、歴然とした差がある。しかし、本製品の吸込仕事率は270Wと、スティック型としてはかなり高い数値となっている。吸引力に不足はないようだ。

 電源スイッチは本体上部にある。キャニスター型なら弱/中/強といった運転調節も利くが、スティック形は残念ながらほとんどがON/OFFのみで、本製品も例に漏れずON/OFFのみの仕様になっている。スイッチを入れると、「ブオー」という、想像よりもかなり大きい音がした。説明書によると、運転音は67dB。キャニスター形では、上位機種は50dB台前半のものが多いため、比較するとどうしてもうるさく聞こえることが多い。運転音を気にする人には、はっきりいって向かないだろう。

 しかし、吸引力は確かなものを持っている。フローリングはもちろんだが、じゅうたんや畳の細かいゴミも、しっかりと取れる。これは、パワーブラシによる高いゴミの掻き取り効果が大きい。基本的な掃除能力はしっかりと備えていると言って良さそうだ。


吸込仕事率は270W。スティック形としては高い部類に入る 電源スイッチは本体上部にある。切り替えはON/OFFのみ 電源はコードリール式で、本体内に引き込まれている

ヘッド内部にモーターで動くパワーブラシを搭載。ゴミの掻き取り効果をアップする 【動画】コーヒーの粉を吸い込んでいるようす(WMV形式,約1.2MB)

 本製品にはもう1つ特徴があり、スティックを本体から抜くことで、家具のスキマを掃除にも使える。使ってみたところ、確かに一台で床もスキマも掃除できるのは便利だ。しかし、スキマノズル使用時も本体のヘッドは吸引を続けるので、ヘッドとノズルの2カ所で空気を吸い込むことになり、運転音がさらに大きくなってしまう。まあ、メイン機能ではないのであまり贅沢は言えないが、スキマ掃除時はヘッドの吸引をストップする構造なら、なお便利な製品になりそうだ。ちなみに、スキマノズル先端に取り付けるアタッチメントとして、ブラシを備えた「ペタすき間ノズル」も搭載される。机や棚の上、ソファーやベッドの下を掃除する際には便利だろう。

 ゴミは本体中央のダストカップに溜められる。捨てる場合は、カップを本体から取り外し、カップ内部に溜まった大きなゴミを捨て、フィルターに付着する細かなゴミを付属のブラシで取り除く。大きなゴミは簡単にポイッと捨てられるので良いが、大量にゴミを吸い込んだ場合は、フィルターには細かいゴミが付着する。実は、これがなかなか取りにくい。それだけしっかりとゴミを吸い込んでくれている証拠でもあるが、汚れた部屋を一気に掃除した後は、入念な手入れが必要になりそうだ。


ハンドルのスティックを引き抜くことで……
スキマ用ノズルとして使用できる
ノズルは伸縮可能

本体中央部に収納されているダストカップ。ゴミ捨ての際は取り出す ダストカップは、フタ(左)とカップ(右)という2重構造。フタにはゴミをこし取るフィルターが付いている ゴミを大量に吸い込むと、細かなホコリなどがフタにこびりついてしまうことも

 というわけで、機能を一通り見てきたが、やはり一番の利点はその吸引力の高さにある。「吸込仕事率270W」プラス「パワーブラシ」は、他のスティック形掃除機のスペックとは一線を画しており、特にじゅうたんや畳には、パワーブラシがないキャニスター形よりもパワフルに掃除してくれそうだ。一方、本体が重く、運転音が大きいという課題も残るので、購入の際にはこの点を注意しておきたい。

 さて、本製品は新生活者向けシリーズの製品ということだったが、吸引力の高さとスティック形ならでは省スペース性と利便性を考慮すれば、確かに新生活者にピッタリの製品といえるだろう。パワフルなスティック形を求める方に、ぜひともお勧めしたい製品だ。





URL
  ナショナル(松下電器産業株式会社)
  http://national.jp/
  製品情報
  http://ctlg.national.jp/product/info.do?pg=04&hb=MC-U39J
  掃除機 関連記事リンク集
  http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/cleaner.htm

関連記事
ナショナル、スリムになったスティック型掃除機(2008/01/09)



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2008/04/15 00:06

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