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やじうまミニレビュー
アイアン「湿気トリのたまご」

~卵形で再生可能な湿気取り
Reported by 本誌:伊達 浩二

アイアン「湿気トリのたまご」
 ここ数年、冬になると暖房とともに加湿器を使うようになった。

 おかげで、ノドの調子は良く、風邪も引きにくくなったのだが、困ったことが1つある。

 それは書棚に入れた本が湿気を吸ってしまうことだ。とくに、古めの本は、カビの胞子がついているらしく、こまめに乾燥剤を入れておかないと、すぐにカビ臭くなってしまう。以前は夏場だけ気をつけていれば良かったが、加湿器を使うようになって1年中注意する羽目になった。

 これまでは塩化カルシウムを使った、使い捨ての湿気取り(商品名:水とりぞうさん)を使っていたが、これは数カ月に一度の頻度で入れ替える必要がある。時節柄、毎回ゴミになるのもしのびない。

 そこで、再生可能な製品としてアイアンの「湿気トリのたまご」を買ってみた。アイアンのWebサイトには製品情報がないのでメーカー希望小売価格はわからないが、Amazon.co.jpでは1,881円で販売されていた。

 到着した箱は、高さが約14cm、幅と奥行きが11cmぐらいで、思っていたよりも小さい。

 パッケージの中には、本体と簡単な注意書きの紙片が入っているだけで、取り扱い説明書はない。外箱に使用方法と使用上の注意が簡単に書かれているという、小物雑貨によくあるパターンだ。


製品パッケージ
パッケージ裏面
本体のほかに簡単な注意書きが同封されている

 本体は、卵形をした素焼きの陶器だ。色は白で、片面には英文が書かれている。ダチョウの卵ほどではないが、ニワトリの卵よりはずっと大きい。本体の底には栓があり、中にシリカゲルが詰まっているのが見える。

 本体を支える台はABS樹脂で軽い。卵を支える部分には、湿度によって色が変わる繊維が入っている、これが再生時期を表わす「湿気サイン」だ。体を台に固定した状態では、幅10cm、奥行き8cm、高さ13cmぐらいのスペースがあれば設置できる。


パッケージを開けたところ
製品側面
製品背面

製品の側面には湿度によって色が変わる「吸湿サイン」になっている。購入時には青だが、湿気を吸うとピンクに変わるという
卵を外した土台部分
製品の底面

卵を土台に固定した状態で、幅は10cm程だ 高さは約13cm。コンパクトなので設置する場所を選ばない

 湿気取りの方法としては、素焼きの本体を通して、シリカゲルが吸湿するということになる。吸湿できる水分は、メーカーによれば約60~80ccという。使い捨て式の湿気取りが300~450ccなのに対し、少なめと言って良いだろう。置く場所としては、書棚や下駄箱など小さめの空間を選んだ方が良い。本体が陶器製で割れる可能性があるので、できるだけ隅に置くように心がけたい。


卵部分は素焼きの陶器
卵の底面
底部のフタを外すと中に入っているシリカゲルが見える

 加湿器を使っている部屋に、1週間ほど置いておくと、「湿気サイン」がピンクっぽくなっていたので、電子レンジで再生してみた。

 本体を扱うときは、全体に丸みがあり、手が滑りやすいので、注意が必要だ。

 電子レンジに入れ、自動の「解凍モード」か、手動の「中」以下で10分以下暖めると再生するとされている。今回は、手動で「あたため」に設定し、9分間温めてみた。

 湿気トリのたまご本体は、かなり熱くなるので、素手でさわってはいけない。電子レンジ用のトレイを使うか、パン焼き用のミトンを用意する必要がある。


電子レンジで加熱することで除湿機能が復活するという 手動であたために設定して、9分間温めた

 ちょっとつまらないのは、湿気サイン自体をレンジで乾燥させるのではないので、乾燥したたまごを置いてもピンクのままだということだ。箱に入っていた紙片には、「湿気サインについてはブルーへ戻るのに30分~1時間程度かかります(中略)。早くブルーに戻したい場合には、ドライヤーなどで、裏面より冷風モードで送風して乾燥させてください。」とあるが、そこまではやる気にならない。

 また、使い捨ての湿気取りでは、箱の下半分に、吸湿した水がたまるので、「こんなに水分が取れた」という達成感があるのだが、このたまごの場合は、そういう目安がないので、ちょっともの足りない。

 吸湿性自体は、そこそこ容量のあるシリカゲルなので、まったく問題ないのだが、機能が目で見える、というところで、もう一息という印象だ。ただ、無粋な使い捨て湿気取りを置くのに比べ、卵形の本体は恥ずかしくないとはいえる。もう少しだけ、本体や置き台のデザインに気を遣ってくれれば、インテリアグッズになれたのに惜しいところだ。卵に書かれた文字が見えないようにして、鳥の巣のようなカゴに入れたりすると、ちょっと面白いかもしれない。その場合は、ばかでかい卵一個ではなくて、ニワトリの卵大のが5個ぐらいのセットになっていると、応用が利いて良いだろう。





URL
  株式会社アイアン
  http://www.iron.co.jp/
  除湿器関連記事リンク集
  http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/air.htm#other

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2008/04/15 00:07

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