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家電製品ミニレビュー
象印「CK-BA10」

〜安全機構が光る新世代の電気ケトル
Reported by 本誌:伊藤 大地

象印「CK-BA10」
 ついに国内大手メーカーから、電気ケトルが出た。象印マホービンの「CK-BA10」である。電気ケトルは本誌でもたびたび紹介している人気ジャンルの1つだが、定番のティファールを筆頭に、そのほとんどが海外メーカーのものだ。

 このCK-BA10の開発意図や経緯は「そこが知りたい家電の新技術」に譲るとして、ここでは実際に使用して、その使い勝手やCK-BA10の大きな特徴となっている安全面を検証したい。本体カラーはホワイト、レッド、ライトブラウンの3色展開で、メーカー希望小売価格は12,600円。Amazon.co.jpでホワイトのモデルを7,320円で購入した。

 これまでのレビューでも、たびたび触れていることだが、実は電気ケトル、お湯を沸かすという本質的な機能において、製品間でほとんど差がない。というのも電気ケトルは、フルパワーで電力をかけて、ヒーターでお湯を温めるという、ごく単純な機構になっているからだ。製品によって1,200〜1,450Wなど、多少の幅はあるものの、お湯が沸くまでにかかる時間に大きな違いはなく、選ぶ基準は性能よりむしろ、デザインやケトル自体の持ちやすさ、洗いやすさといったところにあった。


電気ポットで定評のある象印から初の電気ケトルとなる デザインはシャープの液晶テレビ「AQUOS」をデザインした、インダストリアルデザイナーの喜多俊之氏が務めている。写真ではわかりずらいが、持ち手部分に喜多氏のサインが入っている

 そうした観点から見ると、このCK-BA10は掛け値なしに画期的な存在だ。それは、電気ケトルという製品ジャンルに、“安全性”という新たな評価基準をもたらした製品だからだ。

 これまでの電気ケトルは、そのケトル=やかんという名前が示すとおり、お湯が沸かせるという機能以外は、まったく、普通のやかんと変わらなかった。つまり、傾ければ熱湯が飛び出すし、お湯を沸かせば、ケトル本体も熱くなる。言いかえれば、「危ないのが当たり前」だったわけだ。

 では、どのように安全性を高めているのか、さっそく細部を見ていこう。

 本体のサイズは240×165×220mm(幅×奥行き×高さ)。1Lタイプの電気ケトルとしては、標準的な大きさだ。ケトル本体の重量は、実測ベースで1,104g。ティファールの「ニューヴィテス エクスプレス」が実測で794gだから、約300g重いことになる。手で持っても、はっきりと違いがわかる重量差だ。


本体重量は中身が空の状態で1,104g ティファールなど海外メーカーのものと比べるとやや重い

【動画】ロックをかけると、本体を傾けても水がこぼれない(WMV形式,519KB)
 その重量の違いは、安全機構にある。一般的なケトルに、フタをロックする機構はないが、CK-BA10にはある。電気ポットと同じように、スライド式のスイッチが本体上端に付いており、レバーが「ロック」の側に設定されていると、お湯が入っている状態でケトルが倒れても、わずかにしずくが漏れる程度で、お湯がほとんどこぼれない。

 ちなみにこのロック機構は、あくまでも注ぎ口のロック機構であり、フタの開閉を制御する機能ではない。


電気ポットと同じように本体上端には注ぎ口のロックがある ロックを解除するにはツマミを手前に引っ張ればよい ロック機構が施されている本体の注ぎ口

 フタを開けると、フタの裏側には金属のパネルと、お湯を遮断するゴムパッキンが付いている。一般的なケトルのそれは本当に文字通り、ただのプラスチックのフタ。一方、CK-BA10のフタはまさしく電気ポットのフタと同じ機構だ。


フタの裏側。周りにはお湯を遮断するゴムパッキンがついている 本体内部。内部はステンレスで覆われている フタを開けるときは、上部の取っ手を持ち上げて開ける

 実際にお湯を沸かして驚いたのが、本体がほとんど熱くならないこと。金属製のケトルはもちろん、樹脂製のケトルでもお湯を沸かした直後は、本体外側がかなり熱くなる。しかし、CK-BA10は、本体の内側、水が触れるところは金属製、外周は樹脂製と二重構造になっており、外側にほとんど熱が伝わらない。沸騰直後でも本体表面の温度が25.6℃となっており、お湯を沸かす前とほぼ同じだ。

 しかも、お湯が沸騰した際に生じる蒸気が、CK-BA10ではほとんど出ない。これは、フタの内側の金属部品が一度、湯気を受け止めているからだ。本体外側のグリップ付近に、蒸気口があるものの、ここもさほど熱くならない。お湯を沸かした直後に温度を計測すると、40℃だった。


沸騰直後でも本体表面の温度は25.6℃だった
本体上部の蒸気口
沸騰直後の蒸気口の温度は40℃。安全面での技術の高さがうかがわれる

 つまり、熱湯が入っている状態でも湯気が大量に出てくることもなく、また、万が一倒れても、こぼれるのはしずく程度。やけどの危険性は一般的なケトルと比べると、圧倒的に低い。この安全性能は、ほかのケトルにはまず見られないレベルで、唯一無二といってよい。

 使い勝手や手入れのしやすさも、十分満足できる水準だ。


本体内側には容量の目安線が引いてある
 フタを開けたときの開口部は広く、手を入れて洗うのに、全く不自由はない。容器の内側に、1LをMAXとし、250、500、750mlのところに目安線が引いてある。多くのケトルは、外側にしか目盛り線がなく、量を見ながら汲むのに不便だったが、内側に引いてあれば、そうした不便はない。その代わり、外側から水量を確認するための窓はない。

 ちなみに、500mlの水を沸かすのにかかった時間は1分50秒。ワットチェッカーの電力表示は、1,250W前後を推移し、お湯が沸くまでに0.04kWh(電気代概算で0.88円)といったところ。こちらは、冒頭に書いた通り、ほかのケトルと大きな差はない。


500mlの水を沸かした時の電力は1,250W前後を推移した お湯が沸くまでに0.04kWhの電力がかかった お湯を沸かしている間は本体下部のLEDライトが赤く点灯する

 気になる点を挙げるとすれば、重量だろう。満水状態、つまり1L水を入れた状態だと、2kgを超えるため、かなり重く感じる。お湯が欲しいときにさっと水を汲んで、台座にセットして沸かす、という気軽さ、手軽さは電気ケトルの魅力の1つだが、その点では他の製品に一歩譲る。

 とはいえ、「手軽に、しかもスピーディにお湯を沸かせる」という電気ケトルの本質的な魅力を、電気ポットなどで培った安全構造でくるみ、パッケージングした、これまでのケトルとは一線を画する存在であることは間違いない。特に、小さい子供を持つ家庭ならば、購入候補の最右翼に挙げるべき製品だ。





URL
  象印マホービン株式会社
  http://www.zojirushi.co.jp/
  製品情報
  http://www.zojirushi.co.jp/syohin/electricairpot/CKBA.html
  電気ケトル関連記事リンク集
  http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/kettle.htm

関連記事
そこが知りたい家電の新技術
象印「電気ケトル CK-BA10」(2008/03/05)

象印、喜多俊之デザインの電気ケトル(2007/12/20)



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2008/03/31 00:05

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