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プリンセス「クッキーメーカー Z-PCM2982」

~12種類のクッキー型が付属する電動クッキーメーカー
Reported by 安部 陽子

プリンセス「クッキーメーカー Z-PCM2982」
 オランダの家電メーカー、プリンセス社の製品は、家電としての性能はもちろん、デザインが高く評価されているという。

 日本では、三洋電機の海外マーケティング部門が代理店として扱っているので、国内でも修理補修や問い合わせに対応してくれるお客様窓口があり、輸入家電でも安心して使えそうだ。

 今回紹介するのは、同社のクッキーメーカー「Z-PCM2982」。クッキーをたくさん作りたいという時や、クリームを細く絞り出す時に使う製菓道具だ。メーカー希望小売価格はオープンプライス、ヨドバシカメラで5,220円で購入した。


外箱
本体の大きさは91×376mm(直径×高さ)、重さは520g 12枚のクッキー型と4つの絞り口が付属する

12枚のクッキー型と4つの絞り口が付属する

分解した様子。左からリング、カムディスク、絞り口のリング、絞り口の枠、筒型のチューブ、シャフト、プレス板、本体
 クッキーメーカーというのはその名の通り、クッキーを作るための道具。普通の型抜きクッキーではできないような、複雑な形のクッキーが作れることが魅力的だ。シート状の生地から型で抜く型抜きクッキーでは外枠しか作れないのだが、クッキーメーカーは絞り出すようにして形を作るので、花びらのような細かい形や、中心の模様まで作ることができる。

 Z-PCM2982には、クッキー型と絞り口の2種類のアタッチメントが付属する。クッキー型の方は全部で12種類も種類があり、それを付け替えることによって、クッキーの形や、クリームに模様をつけることができる。本体は、生地を中から外に押し出す仕組みになっていて、アタッチメントはその押し出し部分に取り付ける。

 本体の大きさは91×376mm(直径×高さ)で、重さは520g。使う時は、本体の重さに材料の重さがプラスされるのでかなり重たくなる。例えば、説明書に載っているレシピでは1回分の分量が約400gなので、作りはじめる時の全体の重さは1kgほどになる。片手でも持つことはできるのだが、両手の方が操作しやすい。

 基本的な持ち方は、クッキー型を使う時は本体を立て、絞り口を使う時は本体を横に倒して持つ。スイッチは本体の一番上にあり、本体を立てて使用している時も倒して使用している時でも、押しやすい場所にある。電源はACプラグで、コードの長さは168cm。コンセントの差込口が床付近にある場合は、やや長さが足りないので、延長コードが必要だろう。

 付属のクッキー型は12枚、絞り口は4個、とかなり数があり、色も形もよく見ないと判別しずらい。


スイッチは、本体の一番上にある。本体を立てた時のスイッチの持ち方
本体を倒した時の持ち方
4種類の絞り口。クッキー型も絞り口もステンレス製

 本体はモーター部、カムディスク、シャフト、プレス板に分かれる。プレス板にシャフトを差し込んだものが、生地を押し出す道具だ。組み立てる時は、モーター部にカムディスクを装着して、中心にプレス板とシャフトを差し込む。


本体を組み立てる。本体にカムディスクを装着する
生地を押し出すシャフトとプレス板を、差し込む
組み立ておわった容器に蓋をするようにして、はめ込むと完了だ

容器部分を組み立てる時は、クッキー型は、型をリングにのせて、
チューブにセットする
中から覗いた様子

絞り口は、絞り口を絞り口の枠とリングで固定する
チューブのリングに載せて、セットする
中から覗いた様子

 本体の下に取り付ける容器は、筒型のチューブ、リング、絞り口の枠、絞り口のリングからなる。組み立て方は、クッキー型と絞り口を使う場合で違う。クッキー型の場合は、リングにクッキー型を載せてチューブにセットする。絞り口の場合は、絞り口を、絞り口の枠とリングで固定してからチューブにセットする。

 使い方は、チューブの中に生地を入れる。チューブの上に本体を載せ、回して固定すれば準備はできあがり。スイッチを押すと、プレス板がおりてくる。そしてアタッチメントの穴から生地が押し出され、クッキーが1個できる。


生地の柔らかさの調整と、スイッチのタイミングを掴む

 さっそく、クッキーを作ってみよう。

 Z-PCM2982の他に用意するものは、材料とクッキーを載せるクッキングシート。クッキングシートは、表面がザラっとしたものを選ぶことが、とても重要だった。ツルツルのシートでは、生地がシートの上を滑り、アタッチメントから切り離れない。シートの見た目は全く同じで、両方を触り比べてみると違いがわかった。心配な場合は、外箱に「滑らない」と書いてあるものを選ぶといいようだ。


バタークッキーの材料
チューブの中に生地を入れる 本体にチューブをセットしたら、スイッチを押し、中の生地を圧縮する

 生地を入れて本体にセットしたら、しばらくスイッチを押し続けて、生地の隙間が無くなるように圧縮する。クッキー型の穴から生地で出てきたら、作りはじめられる。まずクッキーシートの上に本体を立てて置く。2秒ほどスイッチを押してから、ゆっくり持ち上げると、クッキーがスートの上に1個、落ちる。


【動画】中の生地を圧縮する様子(WMV形式,238KB)
【動画】クッキーシートの上にクッキーをつくっていく様子。生地の固さがちょうどよいと、テンポよく作れる(WMV形式,656KB)
【動画】クッキー型から生地がでてくる様子。本来は、下を向けてやり、クッキーシートの上に落とす(WMV形式,117KB)

焼き上がったクッキーの様子。クッキーシートの上に生地を落としていくので、そのまま鉄板に乗せて、焼ける
 やってみたところ、1回目からはうまくいかなかった。生地の固さが、柔らかすぎたのか、押し出されたクッキーがアタッチメントから離れなかったり、形がつぶれたりしてしまう。

 2種類のバタークッキーのレシピが説明書に載っている。さらに、生地が柔らかい場合は15~30分冷蔵庫で休ませ、固い場合は卵黄を加えるというコツも書いてあるのだが、どの固さがベストな状態なのかが、最初は全くわからない。

 そこで今回は、自分で材料を足したり引いたりするのをあきらめ、クッキーのレシピ本を見て、載っているいろんなレシピで試してみた。すると、比較的、簡単に成功できたのは、薄力粉と粉糖(コーンスターチ入り)とバターのクッキーだった。他のレシピでも、卵と牛乳が入るバタークッキーは、生地に粘りがあって固さの調節が難しいようだ。

 いったん生地ができてしまうと、その後は、いくつでも簡単に作れる。テンポよく、シートの上に次々とクッキーが並ぶのはおもしろい。スイッチを押すだけなので、子供でも楽しくできそうだ。

 コツさえ掴めばお店で売られているもののように同じ形のクッキーを大量に作る――なんてこともできそうだ。

 クッキーの大きさは、自分でスイッチを押す長さで変わる。同じタイミングでスイッチを押そう……と、思っても、微妙に動作が違うと、クッキーの大きさに影響がでてしまう。全く同じ形にそろえて、たくさん作るためには、とにかく慣れることが重要かもしれない。


絞り口を使って、絞り出しクッキーを作る。絞り口から生地がでるくらいまでスイッチを押し、中の生地を圧縮する
【動画】絞り出していく様子(WMV形式,543KB)
焼き上がった様子。指で生地を切って、形をごまかした所もうまくいっている

 次に、絞り口を使ってクッキーを作ってみる。絞り口は中に生クリームやカスタードクリームをいれて、デコレーションにも使うことができるのだが、今回はクッキー生地を入れて、絞り出しクッキーを作ってみた。

 本体を横に倒して、一番上のスイッチを持つ手を支点にして、絞り口に近いところを支える手で狙いを定める。こうすると絞り口の先を、細かく動かすことができる。あとは、スイッチを押しながら、模様を作る手の動かし方に集中するだけだ。

 絞り出しは簡単で、コツなどはいらない。ずっと同じ力で押し出されてくるので、絞り袋を使った時のように力を入れ過ぎて、袋の上からはみ出たりすることもない。使っている時は絞り袋よりも使いやすいのだが、欠点もある。これは、クッキー型を使う時にも共通するものだ。

 気になるのは、使っている途中で生地を足すことができないことだ。生地の粘りでチューブの中が密着しているので、シャフトとプレス板を抜くには、水に浸ける必要がある。そうすると作業を中断して、道具を洗う手間がはいってしまう。チューブが透明で残量が見えるようになっているので、残りを考えながら1回分をバランスよく使って作った方がよさそうだ。

 また、生地がチューブに入っている状態で、チューブから型をはずし、別の型と取り変えるのがやや手間に感じた。型を交換するたびに、手や型に生地がついてベタベタになってしまうので、変えるたびに生地が減ってしまうのだ。

 せっかく何種類ものアタッチメントが付属するのだから、1回の作業でいくつもの型を楽しみたいところ。ぜひ、改良をお願いしたい点だ。

 お手入れ方法は、モーター部以外の、プラスティックの部品とクッキー型、絞り口は台所洗剤で水洗いすることができる。モーター部の裏側に生地が付着してしまった場合は、布などで拭き取って汚れを取ればよい。


型抜きクッキーよりも複雑なカタチができる、絞り口にコツはいらない

 焼きあがったクッキーは、型抜きクッキーよりも厚みがあり、複雑な形がきれいにできているのでまるで買ってきたクッキーのようなできあがり。今回作った花型以外にも、ハートやクリスマスツリーの形をした型もあるので、行事にあわせてクッキー作りが楽しめそう。


形がきれい整っているので、うまくいった時は自分で作ったとは思われないようなものができそうだ
クッキー型は複雑な形が作れる。12種類あり、一年を通して行事に使えそうだ
スイッチのタイミングで大きさが変わる。これを均一にするには、腕を磨く必要がありそうだ。左が普通サイズのもの。右上は大きめにつくったもの。右下は表面を指で押してなだらかにしたもの

 何度か作ってみると、生地のちょうどよい固さがだんだん掴めてくる。生地の固さがわかってくれば、ココアやラム酒など自分なりのアレンジを加えて楽しむこともできる。

 最初は苦戦したものの、クッキーメーカーは、ある程度の技術が必要な道具のようだ。誰でも簡単に、という種類の製品ではないが、それだけに凝りだすと幅がどんどん広がる。最初の失敗でめげずに何度か繰り返して作ればプロも顔負けのクッキーを作れるようになるかもしれない。作る過程も楽しむという気持ちでクッキー作りを楽しんで欲しい。





URL
  プリンセス(三洋電機サイト内)
  http://www.overseas.sanyo.com/princess/
  製品情報
  http://www.overseas.sanyo.com/princess/princess02.html

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2008/03/07 00:04

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