| |
|
|
|
|
|
【特別企画】花粉の季節を乗り切るグッズ
|
|
~目・鼻・のどに効くグッズたち
|
Reported by
本誌:正藤 慶一
|
|
|
|
|
|
|
年が明けたと思ったら、あっという間に3月を迎え、いよいよ春まであと一歩というところまできている。花が咲き、緑が繁る、一年で一番美しい季節までもう少しだ。
……ということは、花粉症の苦しさにも耐え続けなければならない厳しい季節を迎えるということにもなる。まだ3月になって間もないのに、周りでは目が痛い、鼻がグズグズするという話をよく耳にする。というか、これを書いている私自身も、鼻がかゆくて仕方がない。
そこで当コラムでは、これから花粉症の時期の対策として、花粉症の症状を軽減したり、起こす前に事前に予防するのに役立つグッズや家電を紹介したい。
● くしゃみ、鼻水が止まらないときには
花粉症の症状のなかでもいちばんメジャーなのが“鼻”。鼻ををいくらかんでもかんでも鼻水が止まらず、そうかと思えば鼻づまりになったり、くしゃみを連発したりする。
|
コクリン
|
そこで荒れた鼻孔を、噴霧粒子で洗浄することで、鼻粘膜に潤いを与え活動を良くする「コクリン」という製品がある。こちらはノズルを交換すれば、鼻水の吸引機能も備えている。ちなみに韓国製の商品。ネットでは9,000円~10,000円程度で販売されている。
また、同じミスト式の洗浄器には、ヴァンフが販売する「鼻キ・レ・イ」という商品もある。実売価格は5,000円で「コクリン」よりも安いが、鼻水の吸引機能は用意されていない。
東京鼻科学研究所の「ハナクリーンEX」は、ミスト式ではなく、温水を細かく小刻みに噴出するタイプの鼻洗浄機で、鼻の粘膜に付着した花粉などの汚れを洗い落とす効果がある。専用の洗浄剤を使用すれば、刺激が少なくスッキリと洗浄できるという。販売価格は9,000円程度。
同様の洗浄液には、以前当サイトの「やじうまミニレビュー」で紹介した、泉精器製作所の鼻洗浄器「INC-7001」もある。洗浄に使用する生理食塩水を、自分で混ぜて作らなければならなかったり、温水機能も付いていないが、実売価格は5,000円程度と「ハナクリーンEX」よりも安く、手で持ち運べるハンディタイプとなっている。
|
|
|
鼻キ・レ・イ
|
ハナクリーンEX
|
鼻洗浄機「INC-7001」
|
また、上で採りあげた商品とは違い、鼻の外から使用するアポロ医療器の「スッキリクン」という商品もある。これはスティック型の本体の先端を小鼻に3~5分当てて、炎症を起こしている毛細血管に電気で刺激を与え、血管の新陳代謝を促進するという鼻炎治療器だ。ハンディタイプなので、持ち運びも簡単そうだ。定価は10,290円だが、ネットでは7,000円程度で販売している店舗もある。
それでも鼻水が止まらないときは、もう鼻の穴自体をふさいでしまおう。トランスマリンパートナーが販売する、その名も「鼻せんキャップ」という商品がある。これは丸まったコットンを鼻に入れ、その上からプラスチックの栓を入れるというもの。キャップは黒いので、栓をしているのがばれないという利点もある。無香タイプとメンソールタイプの2通りが選択できる。また希望小売価格は525円と、購入しやすい値段となっている。
|
|
スッキリクン
|
鼻せんキャップ
|
■URL 株式会社泉精器製作所 http://www.izumi-products.co.jp/ アポロ医療器株式会社 http://www.apollo-medical.co.jp/
■ 関連記事 ・ やじうまミニレビュー 泉精器製作所 鼻洗浄機「INC-7001」(2006/12/05)
● 花粉だらけの眼球を洗浄する ―洗眼器
|
ニューアイカップ ペット
|
さて、次に気になるのが目のかゆみだ。目も鼻と同様に、眼球を洗浄して、花粉を洗い落とすグッズが多い。スマリー株式会社の「ニューアイカップ ペット」という商品は、本体直結のカップに目を当て、ボトルに入れた水で洗眼するというもの。洗顔後の水が排水管から流れるので、新鮮な液で洗えるところが特徴。Amazon.co.jpでは、1,227円で販売されている。
他には、水の入ったカップに目を浸し、そのカップが自動で動く「アイリフレッシャー」というのもある。アタッチメントを付け替えれば、何と電動歯ブラシとしても使用できる一石二鳥の洗眼器だ。実売価格は1,000円前後といったところ。
また、花粉向けの洗眼液として、小林製薬の「アイボンAL」、ロート製薬の「アルガード目すっきり洗眼薬α」がある。どちらも目についた花粉やほこりを取り、爽快感を与える効果があるという。洗浄機と併せて使うのも良いだろう。ちなみに実売価格はともに1,100円~1,300円といったところだ。
|
|
|
アイリフレッシャー
|
アイボンAL
|
アルガード目すっきり洗眼薬α
|
■URL スマリー株式会社 http://www.smaly.co.jp ニューアイカップ ペット http://www.fujiya-fsk.com/syohin/aigan.html#i_cup
小林製薬株式会社 http://www.kobayashi.co.jp/ アイボンAL
http://www.kobayashi.co.jp/seihin/abn_al/
ロート製薬株式会社 http://www.rohto.co.jp/ アルガード目すっきり洗眼薬α
http://www.rohto.co.jp/prod/cat2.cgi?kw=100262
● のどと鼻を同時に癒す ―吸入器
花粉症の隠れた症状として、のどの粘膜がやられてしまうというのもある。ただし、鼻や目とは違って、のどは奥まった部分にあるため、のどの洗浄機は存在しない。その代わりに、温かなスチームを使って、乾いた粘膜に潤いを与える「吸入器」がいくつか存在するので、ここで紹介してみよう。なお、吸入器はのどだけでなく鼻にも効果があるので、“鼻派”の人もご一読いただきたい。
まずは、ナショナルの吸入器「EW6400」だ。これは大/中/小の3段階の粒子を発生することで、それぞれ「のどのイガイガ/鼻のむずむず/鼻づまり」に対応するのが特徴。温度調節やスチーム量の調節もできる。ヨドバシカメラでは7,530円で販売されている。
もう少し小型のものでは、日本ゼネラル・アプライアンスの「パーソナルスチームインヘラー」がある。運転モードは1つのみだが、138×138×205mm(幅×奥行×高さ)とミニサイズなので、手軽に使えそうだ。ちなみに本製品は、“ヴィックス・ヴェポラップ” “ヴィックス・コフドロップ”でお馴染みの「ヴィックス」ブランドの商品であるが、噴出されるスチームにヴィックス・ヴェポラップが入っているわけではない。ヨドバシカメラでの実売価格は9,420円だった。
なおこの2つの製品は、本体に備え付けられた噴出口に口を当て、スチームを吸引するのだが、噴出口が本体から伸ばせるセパレート式の吸入器もある。ミチノ薬品の蒸気吸入器「ND2-HI!」だ。どんな姿勢でも片手で自由に吸引できるので、風邪で寝込んでいる時にも寝ながらの使用が可能となっている。 同社の直販サイトでの販売価格は14,280円と、少々高めの設定になっている。
|
|
|
EW6400
|
パーソナルスチームインヘラー
|
ND2-HI!
|
■URL ナショナル(松下電器産業株式会社) http://national.jp/ EW6400 製品情報 http://ctlg.national.jp/product/info.do?pg=04&hb=EW6400
日本ゼネラル・アプライアンス株式会社 http://www.jgap.co.jp/ パーソナルスチームインヘラー 製品情報 http://www.jgap.co.jp/goods/vapo01.html
ミチノ製薬株式会社 http://mitino.jp/
蒸気吸入器「ND2-HI!」 http://mitino.jp/products/nd2hi.html
花粉症の時期は、家の中だって油断はできない。花粉が衣類に付着していたり、換気の際に入ってきたりなど、屋内たからといって決して安全なわけではない。身近な家電製品を使って、リラックスできる環境を作ろう。
なお空気清浄機については、以前に掲載したコラム「花粉の季節・空気清浄機の選び方」にて特集しているので、そちらを参照いただきたい。
● 玄関でも花粉を吸引 ―ハンディクリーナー
まずは花粉にまみれた衣類をどうにかしよう。入室の際にブラシで払い落とすという手もあるが、これではただ落としてるだけで、いつ何のきっかけで花粉が舞い上がってしまうかわからない。ここは片手で持てるハンディークリーナーで、花粉を吸引しよう。
株式会社シーシーピーの「でかヘッドサイクロン式ハンディクリーナー CT-680」なら、HEPAフィルターを採用しており、花粉をしっかりとキャッチできる機構になっている。Amazon.co.jpでの販売価格は4,600円だった。
また、三栄コーポレーション「ECOO ハンディクリーナー EC-1000」も、同様にHEPAフィルターを備えたハンディクリーナー。ただしこちらは生産終了品となっているため、現在市場に出ている商品のみとなっている。Amazon.co.jpでの販売価格は8,800円。
|
|
でかヘッドサイクロン式ハンディクリーナー CT-680
|
ECOO ハンディクリーナー EC-1000
|
■URL 株式会社シーシーピー http://www.ccp-jp.com/ でかヘッドサイクロン式ハンディクリーナー CT-680 http://www.ccp-jp.com/life/cleaner/deka.html
株式会社三栄コーポレーション http://www.sanyeicorp.com/ ECOO ハンディクリーナー EC-1000
http://www.sekai-kaden.com/ecoo/index.html
● 安らぎの時間を守る ―ふとん乾燥機
室内において、花粉の温床となっているのが「ふとん」である。もともと表面積が広く、また床に広げて使用するため吸着しやすい。
そこで、登場するのがふとん乾燥機だ。ふとんの乾燥後に掃除機を使うことで、花粉を初めとするアレル物質を取り除くことができる。ナショナルのふとん乾燥機「FD-F06A5」では、ふとんに潜む花粉・ダニの死がいなどのアレルゲンを不活性化する効果がある「スーパーアレルバスター」を搭載しているが、これは同社の空気清浄機にも搭載されているもの。また日立の「HFK-A1」も、花粉を吸着・分解するフィルターを採用している。また46分という短時間でのふとん乾燥が可能となっている。Amazon.co.jpでは、「FD-F06A5」が6,050円、「HFK-A1」が5,980円と、比較的購入しやすい値段もうれしい。
ちなみにふとん乾燥機には、ふっくらとした快適なふとんでぐっすり休むことで、花粉への抵抗力を養うという隠れた効果もある。
|
|
ナショナル「FD-F06A5」
|
日立「HFK-A1」
|
■URL
日立リビングサプライ株式会社 http://www.hitachi-ls.co.jp/ HFK-A1 http://kadenfan.hitachi.co.jp/hitachi_lineup/lineup/05/050401.html
ナショナル(松下電器産業株式会社) http://national.jp/
FD-F06A5 http://ctlg.national.jp/product/info.do?pg=04&hb=FD-F06A5
■ 関連記事 ・ 家電製品ミニレビュー テスコム「TFD95」(2007/02/01)
ところで、なぜ花粉症が起こるかといえば、目や鼻、のどから入ってきた花粉を、体が“異物”と見なし、それを体外へ出そうとするから起こるもの。つまり極端な話、体内へ花粉が入らなければ、花粉症が起こることは無いのだ。外出の際は、花粉の進入路となる目/鼻/のどを防ぐグッズを身につけるのが良いだろう。
● 眼球への付着を防ぐ ―花粉用メガネ
|
アシストグラス YK-6
|
まずは目だ。目を花粉から守るために、花粉症用のメガネという商品ジャンルがある。これはレンズ部の上下または脇にフードを付け、花粉が入り込むのを防ぐというもの。そのため、いかつい外見のものが多いのだが、最近ではサングラスのものなど、デザイン性に優れた商品も多い。また価格も2~3,000円程度のものが多く、購入しやすい。
株式会社山本光学の「アシストグラス YK-6」は、「ラップラウンド型」という顔の形に沿った形状をしており、花粉が目に入りにくい作りとなっている。鼻の角度やつるの長さが3段階に変更できるなどの調整機能や、4種類のカラーリングも用意されており、またスペアレンズを使用すれば、サングラスとしても使用できる。1つでさまざまなスタイルを持ったメガネだ。 定価は3,150円だが、ショップによっては2,000円台前半で購入できる。
名古屋眼鏡株式会社の花粉症用眼鏡シリーズ「スカッシー」では、メガネの上から着用できる「スカッシーオングラス」や、現在掛けているメガネに花粉を防ぐフードを貼り付ける「スカッシーメガネつけたまま」などを取り扱っている。現在メガネを掛けている人はチェックいただきたい。販売価格は、どちらも2,000円前後となっている。
なお、スポーツ選手が掛けているスポーツサングラスや、業務用の防塵眼鏡も、顔とメガネの間のスキマが狭いため、花粉症対策に効果があるようだ。度を入れて使用したい人には、こちらがオススメだ。
|
|
スカッシーオングラス
|
スカッシーメガネつけたまま
|
■URL 株式会社山本光学 http://www.yamamoto-kogaku.co.jp/
名古屋眼鏡株式会社 http://www.meigan.co.jp/
「スカッシー」シリーズ製品情報 http://www.meigan.co.jp/public_html/squasy.html
● 鼻とのどへの侵入を防ぐ ―マスク
さて次は口と鼻だが、これを同時に守れるものといえば「マスク」だ。薬局へ行けば、さまざまな効果を謳ったマスクが連なるが、国民生活センターのホームページでは、「マスク自体の花粉の捕集性能は、素材の違いにかかわらずいずれの銘柄でも高く、それらの性能を生かすには、マスクが顔にフィットしていることが重要である」と記されている。つまり、そのマスクの性能よりも、自分の顔にぴったりと合ったものを使用すべきなのだ。
ということで、“マスクは自分にあったサイズのマスクを使いましょう”としか言えないのだが、家電Watchとしては、大手家電メーカー・ナショナル(松下電器産業株式会社)が販売する「カテキンマスク FJ-K40」をオススメしたい。脱臭効果があるとされ、同社の空気清浄機にも使用されているカテキン成分がマスクに含まれているというのも、家電メーカーらしさが光っている。 定価は1枚735円。
また万全を期す方には、日進医療器株式会社の「細菌・ウイルスカットマスク NIOSH N95」はいかがだろうか。これは、アメリカの国立労働安全衛生研究所による「N95基準」の認定を受けたもので、花粉はもとより、結核やSARS、ノロウイルスなどの感染防止にも役立つというものだ。ある意味究極のマスクとも言えなくはないが、希望小売価格は1枚1,050円とやや高めなので注意。
|
|
カテキンマスク
|
細菌・ウイルスカットマスク NIOSH N95
|
■URL ナショナル(松下電器産業株式会社)
http://national.jp/
カテキンマスク FJ-K40 http://ctlg.national.jp/product/info.do?pg=04&hb=FJ-K40
日進医療器株式会社 http://www.wheelchair.co.jp/
● 花粉を洗い落として、乾燥時の付着を抑える ―洗濯乾燥機・除湿乾燥機
最後に、少々大型で高価となってしまうが、洗濯機も花粉症の対策に効果のあるジャンルなので、ここで紹介したい。東芝の「TW-2500VC」、シャープの洗濯乾燥機「ES-HG91F」などの機種には、洗濯中に銀イオンで衣類をコーティングすることで、衣類の静電気を減らし、花粉を付きにくくする機能がある。乾燥機能を備えているので、外干しで花粉が付着する心配もない。またこの2製品には、温風で花粉を飛ばすコースも付いているので、洗濯できないコート類に付着した花粉も取り去ることできる。
ちなみにヨドバシカメラでの販売価格は、TW-2500VCは194,000円、ES-HG91Fは156,000円となっている。洗濯機の買い換えを考えている方は、花粉症の機能に注目してみてはいかがだろうか。
乾燥機能のない洗濯機を使用している家庭では、除湿乾燥機を購入するというのも手だ。三菱電機が3月10日に発売する「サラリ MJ-H100BX」は、除湿乾燥機では初となる温風の送風機能を備えており、洗濯物を50分という「業界最速」の時間で乾燥できるという。フィルターには花粉をはじめとするアレル物質を取り除くフィルターを備えているので、花粉の心配なく衣類を乾燥できる一品だ。これから湿気の多い時期を迎えるに当たっても、活躍してくれることだろう。希望小売価格は72,450円となっている。
|
|
|
TW-2500VC
|
ES-HG91F
|
サラリ MJ-H100BX
|
■URL 東芝コンシューママーケティング株式会社
http://www.toshiba.co.jp/tcm/
TW-2500VC http://www.toshiba.co.jp/living/laundries/tw_2500vc/
シャープ株式会社 http://www.sharp.co.jp/ ES-HG91F http://www.sharp.co.jp/products/eshg91f/index.html
三菱電機株式会社 http://www.mitsubishielectric.co.jp/
「サラリ MJ-H100BX」ニュースリリース http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2007/0208-a.htm
■ 関連記事 ・ 三菱、業界初のヒートポンプ搭載除湿乾燥機(2007/02/08)
・ そこが知りたい家電の新技術 東芝 ドラム式洗濯乾燥機「TW-2500VC」(PC 2006/08/03)
● さいごに
一部地域を除いて、スギが大量に植えられたこの日本に住んでいる限りは、花粉症はなかなか離れられないもの。つらい時期ではあるが、ここで採りあげたグッズたちが、読者諸兄の症状の改善につながれば幸いである。
■ 関連記事
・ 【特別企画】花粉の季節・空気清浄機の基本と選び方(2007/02/22)
2007/03/06 00:05
- ページの先頭へ-
|
|
|
|
|