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家電製品ミニレビュー
ダートデビル「コーン」

~充電中はLEDライトになるハンディクリーナー
Reported by 清水 理史

魅せるクリーナー

ダートデビル「コーン」。工事現場のカラーコーンのような円錐形のユニークな形状のハンディクリーナーだ
 工事現場などでよく見かけるカラーコーン。その名前が付けられたクリーナーが、ダートデビル「コーン」だ。

 ダートデビルというブランド名も実に海外メーカーらしい刺激的な名前だが、このコーンは、その名前の通り、円錐形となっている。価格はオープンプライスで楽天市場では9,900円前後で購入できる。

 清潔感のあるホワイトのカラーリングで、素材の質感が高く、テーブルなどの上に置けるほどのサイズとなっているので、工事現場のカラーコーンを直接イメージすることはないがちょこんと部屋の片隅に置いておいたとしても、間違いなく何に使うものかは気づかれないだろう。

 しかもこのクリーナー、詳しくは後述するが、電源を入れて設置している状態ではルームライトとしても使えるようになっている。

 普通、掃除機はクローゼットの中だったり、使わない部屋の片隅など、人目に付きにくい場所に置かれていることが多いが、コーンの場合は廊下など人目の付くところに置かれ、しかも普段はルームライトとして周辺を照らしている。

 最近は、何に使うのかパッと見でわからない家電製品が増えてきているが(その大半は空気清浄機か加湿器だが……)、クリーナーでこういったコンセプトを打ち出している製品は珍しい。言わば魅せるクリーナーと言ったところだろうか。


充電式中はルームライトに

 もう少し、詳しくコーンについて見ていこう。

 この製品は、充電式のいわゆるハンディクリーナーだ。円錐形の上半分がクリーナー本体、下半分が充電器となっており、上部をつかんでサッと充電台から持ち上げればクリーナーとして利用することができる。


下部が充電台、上部が本体となっており、持ちあげることで充電式のクリーナーとして利用できる 【動画】ランプの点灯の様子。持ち上げるとランプが消灯、充電台にセットするとランプが点灯する(WMV形式,326KB)

 面白いのは使い終わった後だ。クリーナー本体を差し込むように充電台にセットすると、充電台内部に装着されているLEDがパッと光るしくみになっている。

 LEDと言っても、いわゆる充電状態を示すようなインジケーターのような小さく暗いものではなく、まさにルームライトといった印象で、昼間はあまり目立たないが、夕方から夜にかけては周辺を煌々と照らしてくれる。


夜間の様子。周りが暗いとかなり明るく照らすことができる 階段や廊下など、人が歩く場所に設置しておくとフットランプとして重宝する 底面のスイッチでLEDランプのON/OFFを切り替え可能

 廊下や階段の近くなどに置いておくと、夜間に歩くときなどに足下を明るく照らしてくれる。フットランプのように使うと、これだけでもなかなか便利だ。ちなみに、ランプ機能は底面のスイッチでオフにすることもできるので、単なる充電台として使うことも可能だ。


パワフルな充電式クリーナー

 もちろん、本業となるクリーナー機能もなかなか侮れない実力を持っている。方式としては一般的な真空掃除機(バキュームクリーナー)で、内部に設置されたフィルターでゴミを分離する。

 使い方は簡単で、円錐の頂点にあるボタンを押し込むとスイッチオン、もう一度、押すとオフになる。強弱の調整はないが、充電台から持ち上げて、スイッチオンでサッと使える手軽さはなかなか便利だ。


本体をさっと持ち上げればクリーナーとして利用可能
円錐の頂点のスイッチでクリーナーの動作オン、オフする。使い方はシンプルでわかりやすい
【動画】掃除の様子。鉛筆の削りカスを吸い上げてみた。排気の勢いでゴミが舞い上がることがあるが、パワーは申し分なく、きれいに掃除できた(WMV形式,840KB)

吸い込んだ空気は本体側面から排気される。場所やゴミによっては舞い上がってしまうこともある
 充電式のクリーナーの場合、ともするとパワーが弱く、吸い込み力が物足りない場合もあるが、実際に使ってみた印象としてはなかなかパワフルで、鉛筆の削りカスのような大きなゴミから細かなゴミまで、きっちりと吸い上げることができた。

 フル充電(充電時間24時間)からの連続使用時間は10分だが、基本的には手元のゴミなどを吸い込むためのちょっとした用途となるため、稼働時間はさほど気にならないだろう。

 ただし、構造上、仕方ないのだが、吸い上げた空気が横のスリットから排気されるしくみとなっているため、ごみの種類によっては排気された空気の勢いで舞い上がってしまうことがあった。これは少々残念だ。


ノズルは一種類、メンテナンスは若干手間

 手軽に使えてパワフルと、クリーナーとしての普段の使い勝手はなかなか満足できるが、面倒なのはメンテナンスだ。

 本体をちょうど中間あたりで回転させるようにスライドさせて取り外すと、ノズル部分の方にフィルタが現れ、その内部に吸い込んだゴミが溜まっている。さほど汚れていなければ、これをゴミ箱にでもポイッとすてればメンテナンスは終了だが、フィルタが汚れている場合は洗うなどの対処が必要になる。


中間でノズル部分を取り外すとフィルタが現れる。吸い込んだゴミはノズル側に溜められる
【動画】(メンテナンス手順の動画。本体を分離し、フィルターを取り外してメンテナンスするWMV形式,1.06MB)

ノズルの形状は本体一体型の一種類のみ。ただし、パワフルなのでさほど困らない
 クリーナーの方式には、それぞれメリット・デメリットがあるが、こういったメンテナンスを考えると、やっぱり紙パック式が楽かなという印象だ。

 また、ノズルに関しても本体一体型の一種類のみとなっており、隙間ノズルのような付け替え用のノズルは付属していなかった。ノズルのサイズも独特のようなので市販のノズルなどは取り付けられないかもしれない。ただし、吸引力が強いので、さほど不便ではないというのが実感だ。

 このようにダートデビル「コーン」を実際に使ってみたが、見た目の面白さ、ルームライトとしても使える便利さはもちろんのこと、クリーナーとしての実力もなかなか高く、便利に利用できた。

 人とはちょっと違うクリーナーを探している人にはおすすめできる製品だろう。





URL
  Dirt Devil
  http://www.dirtdevil.com/
  製品情報(英文)
  http://www.dirtdevil.com/Products/ProductDetail.aspx?id=40027

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2007/12/19 00:00

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