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家電製品ミニレビュー
三洋電機「eneloop anka KIR-S4S」

~オフィスでも使えるエネループの電気アンカ
Reported by 本誌:伊藤 大地

三洋電機「eneloop anka KIR-S4S」
 今年も冬がやってきた。

 近年の地球温暖化の影響もあるのだろう。気密性の高い鉄筋コンクリートのマンションに住んでいると、エアコンだけでなんとか寒さをしのげている。

 それでも、ちょっと暖めたいなぁと思うのが足下だ。ファンヒーターや電気ストーブをつけるほどではないが、なにもないと冷えがくる。そこで導入したのが、充電式のアンカ、「eneloop anka KIR-S4S」(以下、KIR-S4S)だ。メーカー希望小売価格はオープンプライス。ヨドバシ.comでの購入価格は14,800円だった。

 この製品は、ニッケル水素充電池を中心に、繰り返して使うことをコンセプトとした製品群「eneloop universe」の1つに位置づけられる電気アンカだ。「eneloop universe」製品群が、2007年度のグッドデザイン大賞に選出されたことは記憶に新しい。

 このKIR-S4Sでは、あらかじめ本体内にニッケル水素充電池を内蔵し、コードレスで使えるのが特徴だ。付属のACアダプタで充電し、充電時間は約3時間半。稼働時間は約40℃に暖める「弱」モードで約10時間、約44℃の「強」モードで約8時間となっている。

 本体のサイズは187×250×33mm(幅×奥行き×高さ)で、設置面積だけでいうと、ちょうどB5用紙に近いサイズだ。重さは約1.2kgあり、片手で持つとずっしりくる重みがある。一足先に発売されたeneloop kairoと同じように、暖まるヒーター面は表側のみで両面ではない。ヒーター面の中心部にはeneloopロゴがある。


製品パッケージ
本体裏面
操作パネルは裏面にある

「eneloop anka KIR-S4S」は電池や、カイロなどの製品群「eneloop universe」の1つ 片手で持つとずっしりと重みがある

 ヒーターのない裏面に操作パネルがある。ボタンは電源ボタン、オフタイマーボタン、電池残量確認ボタンの3つ。操作は非常に簡単で、電源ボタンを押すごとに「強」→「弱」→「切」と切り替わっていく仕組みだ。オフタイマーボタンは、ボタンを押すごとに3時間設定→1時間設定→タイマー切、となる。電池残量ボタンを押すと、LEDで残量を3段階で表示する。


タイマーと、温度の強/弱は選択したところが光る タイマー1時間、温度は弱を選んだところ 電池残量が少なくなると、緑色のLEDライトが光る

温度を計ってみると32℃と、スペックシートの44℃よりも低めだった
 運転状況は本体上部にあるLEDランプが知らせてくれる。「強」では赤色に点滅、「弱」ではオレンジ色に点滅。充電中は緑に点滅するようになっている。

 さっそく「強」モードにして、デスクの下に置いて使ってみよう。パッケージにはアンカを収納するソフトケースが付属するが、これには入れず、直に足を置いてみた。確かに暖かいのだが、思いのほか、ぬるい感じがある。温度を測ってみると、32℃だった。スペックシートに書かれてある44℃より低めだ。

 そもそも補助的な暖房器具ということもあり、冷え切った部屋でこれ1つで足下を暖めるというのはつらい。だが、補助と割り切って、暖房と併用するなり、布団の中に入れて使うなりすれば、実に快適だ。

 エアコン暖房では頭の方ばかりに温風が吹き付けて、足下が暖かくならないことに不満を抱く人が多いという。そこで、足下まで風が届く「気流」機能がトレンドになっている。電気ストーブや床暖房が好まれるのも、足下を暖めたいというニーズだろう。しかし、新しいエアコンや床暖房は簡単に導入できるものではないし、電気ストーブは初期コストが安価な反面、800Wや1,000Wといった消費電力はザラで、ランニングコストがかさむ。

 そうした意味で今ある(古い)エアコンと、この電気カイロの組み合わせは非常に相性がよい。

 エアコンを買い換えるにはかなり出費が必要だが、手軽に足下を暖められる点で、非常に優れた製品だ。

 コードレスで使える点も便利だ。寝るときに使う際も、コンセントの位置を気にせず使えるし、部屋をまたいで使うときも、コードの取り回しがないと、ストレスがぐっと減る。さすがにカバンに入れて持ち歩く気はしないが、車通勤なら、オフィスに持ち込むことも可能だろう。

 実際使ってみて思ったのは、オフィスでの使用に非常に適していることだ。古い電気アンカは赤色のデザインだったり、人前で使うのがはばかられるが、KIR-S4Sは白を基調にした主張の少ないデザインで、人前でも目立たない。コンセントさえ確保できれば、職場でも足下に置いたり、イスに置いて腰を暖めることができる。その意味で、冬だけではなく、冷房が効きすぎる夏でも利用できるグッズだろう。

 カイロの時にも感じたが、やはり充電台が欲しい。ACアダプタをつないだまま使う、ということを想定しているのだろうが、どうしても充電する作業自体がおっくうになってしまう。携帯電話のように、さっと充電台に置いて、必要なときに取り出して使えたら、もっとコードレスである利点が活きるだろう。今後にぜひ期待したい。


充電するときにACアダプタをつなぐのがどうしてもおっくうに感じる 充電中は本体のLEDが緑色に光る 会社のデスクの下で使用している様子。サイズがコンパクトなので、使いやすい




URL
  三洋電機株式会社
  http://www.sanyo.co.jp/
  製品情報
  http://www.sanyo.co.jp/eneloop/lineup/anka.html

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2007/12/06 00:01

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