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家電製品ミニレビュー
東芝「HCD-6MJ」

~コーヒーを振っておいしくするコーヒーメーカー
Reported by 本誌:正藤 慶一

HCD-6MJ
 コーヒーは季節を問わず楽しめる飲み物だが、冬に飲むドリップコーヒーは格別においしく感じてしまう。寒さの中でコーヒーを口にすれば、その暖かさが体の中かをジンワリと暖め、ドリップの香りとともに、何だか「ホッ」とリラックスした気分になれる。

 我が家はコーヒーメーカーではなく、サーバーに立てたドリッパーに、コーヒーペーパーとコーヒー豆をセットし、その上から沸騰したお湯を注ぐ“手動式”で作っている。しかし、以前から気になっていたコーヒーメーカーがあり、今季はそれを使ってみようと思う。東芝の「HCD-6MJ」だ。

 この商品の特徴は、コーヒーの雑味を取り除く「フリフリセパレーター」だ。コーヒー豆をこの器具に入れて“フリフリ”することで、雑味を取り除いてコーヒー本来の味が楽しめるという。ぜひともその「本来の味」とやらを試してみたいと思い購入した。価格はオープンプライスで、Amazon.co.jpでは4,880円で販売している。

 本体は188×128×312mm(幅×奥行き×高さ)で、コーヒーメーカーとしてはごく標準的なサイズだ。重量は1.7kg、消費電力は700W、コーヒーは2~6カップまでドリップできる。付属品は多く、コーヒーサーバー、コーヒーを計り取るスプーン、紙フィルターなしでもドリップできるペーパーレスフィルター、紙フィルター(5枚)、そして前述のフリフリセパレーター(以下、セパレーター)、紅茶や麦茶が作れるティーフィルターを同梱する。

 使用方法は、ドリッパーにフィルターをセットし、コーヒーの粉を入れる。そして、本体前面のドリッパー枠を閉じ、タンクに水を入れ、側面にある電源をONにするだけだ。このあたりはいたって普通のコーヒーメーカーといったところだ。ちなみに、カルキを約90%カットする浄水フィルターを備えているので、水道水をそのまま使うこともできる。


暖色を使った温かみのあるパッケージ
パーツと付属品の一覧
スイッチはON/OFFのみ。ドリップ後もONのままにすると、保温をし続ける

本体を横からみたところ。タンクには目盛りがふられている カルキを約90%カットする浄水フィルター。1日1回の使用で、約2年間使用できる
コーヒーサーバーにも目盛りがある

コーヒーの雑味を取るための器具「フリフリセパレーター」。購入時にはその効果をアピールするステッカーが貼られている
 では、セパレーターの説明に移ろう。セパレーターは、フタ、ふるい、ケースの3つの部品に分かれており、まず、ふるいをケースにセットし、そこにコーヒーの粉を入れる。この上からフタを閉め、約10秒間、粉を“フリフリ”するというものだ。試しにやってみると、シャカシャカという粉の音がしてなかなか愉快ではあるが、果たしてこんなことで本当にコーヒー本来の味が得られるのだろうか。

 さて、振った後のセパレーターを見ると、ケースにびっしりとコーヒー色の粉末がついていた。触った感触はフワフワとしているので、これはコーヒーの粉についている微細なカスのようなものなのだろう。説明書に従い、ケースに残った微粉は捨て、ふるいの中に残った粉のみをフィルターに入れ、ドリップをスタートした。


(左から)ケース、ふるい、フタの3つで構成される ふるいをケースの中にセットし、そこにコーヒーの粉を入れる
フタをセットして約10秒間振る

ケースにはパウダー状の粉がびっしり。これが雑味の元だという ふるいに残ったコーヒーをフィルターに入れ、ドリップを開始

 タンクの4カップの目盛りまで水を入れ、5分ほどでドリップが完了した。できあがったコーヒーを飲むと、確かにおいしい。クリアな味わいは、まさに“雑味がない”という表現がぴったりだ。ここでセパレーターを使用せず、そのままドリップさせたコーヒーを飲んでみるが、渋みと苦味が強く、あまりおいしくなかった。“本来の味”が味わえたのかどうかはわからないが、両者の味は明らかに違っていた。わざわざ“フリフリ”した効果は確かにあったのだ。


【動画】ドリップ中のようす(WMV形式, 1.3MB) ドリップ中はサーバーにフタを被せる。ドリップ後はコーヒーがフタを伝って落ちている できあがり。確かに雑味が取れていておいしい

 本製品にはもう1つ、コーヒーの味に違いを出すことができる。それが、ドリッパー枠前面にあるレバー「ダブルテイストドリップ」だ。これを左にセットすると、蒸らしの時間を長くすることで、コクと深みのある味わい、右にすると、すっきり軽い味わいのコーヒーが作れる。実はこのレバーは、ドリッパーの穴の開口部を広げる/狭めるを調節しているだけなのだが、飲んでみるとそれだけでも味の軽さや深みに差が出る。好みに合わせて変えると良いだろう。

 このほか、ティーフィルターを使えば、紅茶や緑茶、ハーブティーなど、熱湯で作るタイプのお茶を作ることもできる。コーヒーも飲むが、紅茶も好きという人にはぴったりの機能だ。


本体正面のレバーを左右に切り替えて、深みのある味と軽い味を切り替えられる 付属のティーメーカーを使えばお茶も作れる

 しかし、いくつか気になる点がある。1つは後片付けだ。セパレーターやティーフィルターなどが付属するということは、それだけ調理後の洗い物が増えることになる。ただでさえコーヒーメーカーは、タンクやドリッパーなど手入れする箇所が多いのにもかかわらず、余計に手間がかかることになる。私のような面倒くさがりには辛く感じられてしまう。

 もう1点、セパレーターとティーフィルターは、コーヒーメーカー本体と完全に独立しており、別途収納スペースが必要になる。セパレーター、ティーフィルターの順に入れれば、コーヒーサーバー内に収納することもできるが、セパレーターのフタだけはどうしても入らなかった。次回作では、収納面での改善を期待したい。


フリフリセパレーターが付くということは、それだけ洗い物が増えるということにもなる セパレーター、ティーフィルターはコーヒーサーバー内に収納できるが、セパレーターのフタだけは収まらなかった

 また、これは欠点というわけではないが、一部のセレクトショップでは、フリフリセパレーターのように、コーヒー粉を振って雑味を取る器具を取り扱っているところもある。既にコーヒーメーカーを持っている人は、本製品をわざわざ買うよりもそちらを選択した方が良いだろう。逆に言えば、初めてコーヒーメーカーを買う人向けの製品ということになりそうだ。

 実売価格は5,000円前後と、入手しやすい実売価格も好印象。コーヒーメーカーの入門機として、自信を持って勧められる一品だ。





URL
  東芝コンシューママーケティング株式会社
  http://www.toshiba.co.jp/tcm/
  製品情報
  http://www.toshiba.co.jp/living/kitchen_appliences/hcd_6mj/

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2007/11/27 00:06

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