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家電製品ミニレビュー
東芝ライテック「ネオスリムV ゆれピカ FVH12210EREN」

~停電や地震に備えた非常灯付き照明器具
Reported by 本誌:伊達 浩二

地震に備える非常灯

 大地震による震災に備えるための道具として、懐中電灯は必須のものとされている。非常時の避難確保のために、電池で点灯し、足下を照らす懐中電灯の重要さは言うまでもない。

 ただし、震災の体験記などを読むと、イザ使おうとした時には、棚にしまってあったとか、電池が切れていたという例も少なくない。つまり懐中電灯を備えるのは当然としても、もう1つ何か非常灯のようなものを用意しておいたほうが良いのではないだろう。

 そこで見つけたのが、東芝ライテック株式会社の「ネオスリムV ゆれピカ」という製品だ。以下、「ゆれピカ」と呼ぶことにしよう。

 メーカー希望小売価格は62,475円だが、ヨドバシカメラでの通販価格は37,800円だった


東芝ライテック「ネオスリムV ゆれピカ FVH12210EREN」
到着時の段ボール。かなり大きめだ
カバーを外した状態。カバーなしでも約60cmと大きい

地震がくるとLEDが点灯

 ゆれピカは、シーリングと呼ばれる形式の照明器具で、天井にあるシーリングというコネクタに、直接接続される。照明器具が天井近くに固定され、天井が高く感じられるので、最近はよく普及している形式だ。

 今回試した「FVH12210EREN」は上位機種にあたり、蛍光灯3本を内蔵した10畳~12畳用の製品だ。内蔵されているのは、ネオスリム管という細いタイプの蛍光灯で、48W形+38W形+28W形の昼白色を使用している。

 外観は白いドーム型のカバーを使ったシンプルなもので、部屋やインテリアを問わずに使えそうだ。カバー部分の直径は約630mmで、高さは約130mmと薄い。


取りつける部屋のシーリングは丸型だった まず付属のアダプタを取り付ける

非常灯部分の白いアームが特徴
 特徴的なのは、ここからで、白いドームから1本のアームが伸びている。このアームの先端に3個の白色LEDとニカド充電池が内蔵されているのだ。アームから生えたケーブルは、照明器具内のコネクタに接続され、常時給電されて、約30時間で満充電となっている。そして、震度4~5の地震が起きた際には5分間、停電時には30分間、非常灯としてLEDが点灯するのだ。

 LEDは床面で0.2lx(ルクス)、直径1mほどの範囲を照らすことになっている。試してみると、床などの部屋の状態は十分に把握できる明るさだった。

 ゆれピカ機能が付随することによって、一般的な使用時に制限を受けることはほぼないが、2つだけ注意が必要だ。

 まず、照明器具を使うときはできるだけ付属のリモコンで操作すること。これは、消灯時に壁面のスイッチでオフにしてしまうと、器具への通電がなくなってしまうためだ。そうなると、照明器具は停電と判断して保安灯が点灯してしまう。また、ニカド充電池への充電もできなくなる。

 もう1つは、当分先のことではあるが、ニッカド充電池の寿命を覚えておく必要がある。ニッカド充電池の寿命は4~5年とされている。ニッカド充電池が満充電になると、アームにある緑色のLEDモニターが点滅から点灯に変わるが、これが点滅から消灯に変わるようになると寿命ということだ。ニッカド電池を交換することになる。


白いアームの先にある「感震保安灯」 先端には3つのLEDライトがついている。その右の四角が緑色のLEDモニター
ナットで本体に取り付けるしくみ

ナットで固定した後に、本体裏側の電源コネクタにアームのコネクタを差し込む
取り付け後に下から見た様子
ニカド充電池が内蔵されている

停電や地震の際はLEDライトが点灯する 先端の3つのLEDライトが白色に点灯する 真っ暗闇でも部屋の状態がわかる程度には明るい

一般照明としても十分な機能

 非常灯としての機能は以上だが、普通の照明器具としても、よくできていると感じる。

 まず、組み立て時に便利だったのが、3本の蛍光灯がランプホルダーに取り付けられていることだ。一般的な照明器具では、蛍光管が直接本体に取り付けられることが多く、天井への組み付け時や蛍光管の取り替え時に、割らないように注意が必要になる。ところが、この製品では、ランプフォルダーが簡単に取り外しできるので、よけいな配慮が必要なく、気楽に作業できる。


蛍光灯はランプホルダーに固定されている 器具本体との接点は右手奥に見える金属製のエッジにまとめられている

3本の蛍光灯はスリム管と呼ばれる細いものが使われている ランプホルダーのおかげで取り付けや蛍光灯の交換は非常に簡単だ

わかりやすく、使いやすいリモコンのデザイン
 また、通常の操作を行なうリモコンのデザインが良い。点灯のボタンが大きく、常夜灯(豆球)、調光点灯(明るさ調整)、30分オフタイマー、60分オフタイマーのボタンも、それぞれ独立していてわかりやすい。

 なお、今回は10~12畳用の製品を7.5畳の部屋でテストしたので、部屋の隅々までとても明るかった。これまで使っていた、40W型+32W型のシーリングライトとはかなりの差がある。読書をすることが多い部屋なので、明るい方が好ましく、このまま使い続けてみようと思っている。


安心を増やすための器具

 地震や停電に備えた保安灯というと、そこまで必要なのかと思う人も多いと思う。

 ただ、「ゆれピカ」よりも先に行なうべき対策があることは確かだが、ゆれピカを備えることによって1つの不安を取り除くことができることも間違いない。天井に伸びた、ゆれピカの白いアームを見て、安心感が得られればそれで良いし、別の震災対策を考えるきっかけになれば、さらに良いことだろう。

 天井に吊るす照明器具を選ぶときに、デザインだけで選ぶのでなく、こういう製品もあるという選択肢を知っていることが一番大事なのではないかと思う。





URL
  東芝ライテック
  http://www.tlt.co.jp/
  製品情報
  http://saturn.tlt.co.jp/product/productinfo.jsp?katamei=FVH12210EREN
  ゆれピカ機能説明
  http://www.tlt.co.jp/tlt/new/jutaku/yurepika/yurepika.htm
  取扱説明書(PDF)
  http://saturn.tlt.co.jp/product/servlet/getpdf/11/00207090/RlZIMTIyMTBFUkVO/FVH12210EREN_e.pdf

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2007/10/24 00:41

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