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家電製品ミニレビュー
D.B.K「キューブセラミックファンヒーターDCB1000」

~キューブデザインの超小型セラミックファンヒーター
Reported by 清水 理史

イタリアデザインのドイツメーカー製

D.B.K製のキューブセラミックファンヒーター「DCB1000」
 ほぼ立方体と言って良いキューブデザイン、目にも鮮やかなレッドのカラーリング。ドイツのD.B.K製となる「DCB1000」は、国内の家電製品とは違った「味」を持っているユニークなセラミックファンヒーターだ。

 ドイツメーカーにしては遊びの要素が強いデザインだと感じていたが、デザイン自体はイタリアのマーシー社の手によるものとのことで、奇抜なデザインも納得といったところだろうか。ちなみに製造は中国となっており、それが日本ゼネラル・アプライアンス株式会社の手によって販売されているのだから、なんともグローバルな製品だ。

 写真では大きさがわかりにくいが、本体サイズは180×180×190mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約1.2kgでとてもコンパクトなつくりになっている。ちなみに、価格はAmazon.co.jpで8,380円。単機能のセラミックファンヒーターとしては、若干、高めだが、個性を買うと考えれば妥当なところだろう。


正面
側面
背面

これまたユニークなスイッチ

 早速、使ってみようと、電源をつなげたは良いものの、スイッチの入れ方がさっぱりわからない……。

 いや、スイッチ自体は本体上部に目立つように付けられているのだが、その入れ方がわからないのだ。円錐形にえぐられたくぼみに、水平の板が取り付けられているので、当然のように回そうとしても、いっこうに回る気配がない。

 押す、倒す、といろいろやってみた挙げ句、まさかと思ってつまんで引っ張ってみたところ、ようやくスイッチが動いた。が、しかし、それでも電源は入らない。スイッチは左側の主電源と右側のサーモスタットの2種類があるのだが、この両方を引っ張ってやらないと動作しないしくみになっている(右側が押し込まれているとサーモスタットがOFF)。


本体上部にあるスイッチ。左側が主電源(とパワー)で、右側がサーモスタットのレベル調整用。最初はどうやってオンにすればいいのかがさっぱりわからなかった 結局、引っ張り上げる方式だったスイッチ。久しぶりに引っ張るスイッチというのを利用した印象だ

 右側のサーモスタットをちょっと引っ張り上げてから、左側の主電源を一段階挙げると、「フォー」という音とともにファンが回転し、前面から暖かい空気が流れて出てきた。いやはや、スイッチは押すものという先入観にしてやられた印象ではあるが、それにしても引っ張り上げるというスイッチは実に斬新だ。個人的には、バイクのチョークスイッチ以来、久しぶりに引っ張るというインターフェイスに遭遇した。


意外にパワフル

 使ってみると、その実力もなかなかのものだと感じた。

 左側の主電源のスイッチはOFF/500W/1,000Wと3段階になっており、一番上に引っ張り上げた状態、つまり1,000Wに設定し、同時に右側のサーモスタットも一番上まで引っ張ると、手などを近づけすぎると熱く感じられるほどの熱風が吹き出してくる。ちょうどドライヤーを強に設定したときと同じようなイメージだろうか。

 セラミックファンヒーターの特徴とも言えるが、設定温度に達するまでの時間も極めて早い。電源を入れれば、即座に暖かい風が吹き出してくるため、短時間で暖めることができる。

 まあ、本体が小さいので、あまり広い部屋には向いていないが、浴室などに設置して利用するとか、デスクの足下に置いてスポット的に暖めるという使い方には適している印象だ。もちろん、本体が軽く持ち運び安いので、いろいろな場所に持ち歩いて使うというのも良さそうだ。


お手入れも簡単

お手入れは背面のフィルター掃除程度とごく簡単。手間はかからない
 デザイン同様、しくみもシンプルなため、お手入れもさほど手間ではない。背面にあるファンの手前にフィルターがあるので、ホコリがつまったときなどに掃除機などでキレイに吸い取るだけとなっている。最近のセラミックファンヒーターは加湿機能などが付いている製品が多いが、単機能製品には単機能なりのシンプルさ、お手入れの楽さというメリットがあると言うわけだ。


 最初は奇抜に感じたデザインも慣れるとなかなか好ましく感じられるうえ、何よりコンパクトで使いやすい。レッドのカラーリングも、決して派手ではなく、ワインレッドっぽい印象なので、部屋に置いてもさほど違和感はない。もちろん、もっと落ち着いた色が良ければ、ブラックやシルバーを選ぶのも手だ。

 たとえば、台所作業をする、洗濯をする、といったように、これからの寒い時期、足下をちょっと暖めたいというときがあると思うが、そういったときにサッと持ち運べて、すぐに使える。それでいて、実用一辺倒ではなく、遊び心のあるデザインになっているというあたりが本製品の魅力だろう。

 人とはちょっと違う家電が欲しいという人には、ぜひおすすめしたい製品だ。





URL
  日本ゼネラル・アプラィアンス株式会社(日本代理店)
  http://www.jgap.co.jp/
  DBK(英文)
  http://www.dbk-europe.com/
  製品情報
  http://www.jgap.co.jp/goods/ceramic_fan1.html

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2007/11/06 00:01

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