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家電製品ミニレビュー
富士ホーロー「HL-200」

~狭い場所に向いた省電力パネルヒーター
Reported by 本誌:伊達 浩二

ホーローメーカーのパネルヒーター

富士ホーロー「HL-200」
 富士ホーロー株式会社という会社は、会社名の通りホーロー製の台所用品が主力商品なのだが、おもしろいことにパネルヒーターも作っている。商品一覧を見ていると、鍋やケトルと並んでパネルヒーターが並んでいるので、ちょっと不思議な気がする。

 この会社のパネルヒーターは、大手量販店の店頭ではあまり見かけず、通信販売カタログで目にすることが多かった。しかし、ここ数年は、楽天市場やAmazon.co.jpでも取り扱うようになったので、どういう製品か知りたくて1台買ってみることにした。

 購入したのは「HL-200」という一番手軽な製品で、洗面所やトイレなど、狭い場所を暖房することを目的としている。メーカー希望小売価格は10,500円、Amazon.co.jpでの購入価格は9,640円だった。


ユニークな固定方法

 到着したHL-200は、薄い段ボール箱に入っている。箱の厚さは数cmしかなく、いかにもパネルヒーターらしい梱包だ。本体の重さも2.5kgしかないので、箱も軽い。

 パネル本体はクリーム色に塗られたスチールで、それをグレーの樹脂が取り巻いている。シンプルで場所を選ばないデザインで、好感が持てる。本体のサイズは幅は45cm、高さは54cmと高さの方が高い。パネルの厚さは8mmしかなく本当に薄い。これを支える足も6cmと短く、とくに本体裏側はとても短くなっている。

 これでは倒れやすいのではないかと心配になるのだが、HL-200は、狭い場所でも場所をとらずに設定するために、かなりユニークな方法をとっている。本体背面に吸盤をセットする穴があり、壁面に吸盤で固定するようになっているのだ。壁面に吸着しにくい場合には、シール式になっているプラスチック製の補助板を壁に貼って、それに吸着するわけだ。この仕組みのおかげで、脚の先端部は壁から約6cmしか離れていない。


本体正面
本体側面
本体背面

上から見たところ。背面側の脚は特に短くなっている 本体背面の吸盤をセットする穴 吸盤をセットした様子。これで本体を壁面に固定する

30cm定規を下に置いた様子。足と足の間は30cmもない 壁面にセットした様子。ただ、残念ながら我が家の壁では吸着はしていない

 ただし、我が家の壁紙は、ざらっとしている上に、糊の後が残りやすいタイプなので、吸着も補助板もあきらめて、立てかけるような状態で使っている。


150Wにしては高い暖房能力

スイッチパネル。「入」と「切」だけのシンプルな操作
 HL-200の操作は、本体から生えた電源ケーブルはコンセントに差し、電源スイッチを「入」にするだけの簡単さだ。暖房能力の調整やタイマーの機能はない。

 HL-200の消費電力は、150Wとパネルヒーターとしては小さなほうだ。しかし、消費電力から考えると暖房能力は高い。パネルヒーターは輻射熱で暖房するので、すぐにというわけではないが、意外なほど部屋が暖まるのだ。パネルの面積が大きいことも功を奏しているのだろう。普通の部屋で真冬の暖房をこれ1台でまかなうというのは無理だが、気密性の高い部屋であれば、かなりいける感触だ。

 パネルヒーターなので、空気が汚れることもなく、音もしないので、夜間の補助暖房に使うのも良いだろう。 

 とはいえ、直に前に立っても1m離れると暖かさを感じなくなるぐらいなので、くれぐれもそこはご承知置きいただきたい。パネルヒーターの暖かさは、直接的なものではなく、ほんのりとした暖かさなのだ。なお、メーカーでは暖房の目安として、外気温が0℃のときに、標準的なトイレで約15~16℃を保てる、としている。

 パネルの表面温度は約80℃とされているが、一番熱くなる中央下よりの部分は90℃を超える場合があるので、乳幼児やペットが近づかないように気をつけたい。また、パネルの背面が壁面にごく近いため、壁面の温度上昇が心配だったが、6時間連続運転して約40℃ほどだった。変色しやすい素材の壁でなければ問題ないだろう。


壁面を必要としない脚がほしい

小さいながらもほんのりとした暖かさを提供してくれる
 ここ数日の東京は、やや肌寒い日が続いていて、夜も冷え込むのだが、HL-200を使うようになってから暖かく眠れるようになった。寒い時期とはいえ、東京は温暖化が進んでいるので、初冬までは、これだけで過ごせるのではないかと思うほどだ。

 ほとんど満足しているのだが、タイマー機能がなく朝に消し忘れてしまうことと、壁から離せないので手元に引き寄せて使えないのが不満だ。消し忘れについては、別途タイマーを買って試してみるつもりだ。夜になるとONにして、朝にはOFFにできるようなものを探している。壁から離せない点については、10cmほどの長さがあり、背面側も長い脚があれば、支えられるのではないかと思っている。当初の設計意図とは異なるのは承知しているが、メーカー側でもう少し長い脚を付属するようにしてくれると良いと思う。

 また、機会があれば、壁が無くても自立し、タオルハンガーまでついている上位機種も試してみたいと思っている。





URL
  富士ホーロー株式会社
  http://www.fujiware.com/
  製品情報
  http://www.fujiware.com/theme/theme18/hl_200.html

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2007/11/02 00:01

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