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家電製品ミニレビュー |
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～机の下で足を暖めるミニパネルヒーター
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Reported by
本誌：伊達 浩二
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今回紹介する岩谷産業の「IP-16R」というミニパネルヒーターも、机やテーブルの下に置いて足元を暖めるのを目的としている。価格はオープンプライスで、購入価格が3,980円と手頃な製品だ。 本体サイズは520×25×375mm(幅×奥行き×高さ)と小さい。本体は、文字通り1枚の板で、表面はベルベットのような起毛した繊維で覆われ、裏面は鉄板がむきだしとなっている。足は固定されておらず、長さ150mmの2つのプラスチック製の台に本体を噛ます形だ。横置き専用で縦置きはできない。 電源スイッチは本体の右側面にあり、ケーブルもこの位置に固定されている。ケーブルの長さは約1.5mだ。電源スイッチはON/OFFのみで、温度の調整はない。 パネルヒーターというと、不燃性の油を温めるタイプが主流だが、本機は本体の真ん中にヒーターがあるだけのようだ。その分、約2.7kgと軽くなっているが、パネルの位置によってだいぶ温度が異なる。 非接触式の温度計で測ってみると、パネルの中央部は最大84℃まで上昇した。起毛された表面のおかげで、ちょっとさわるぐらいなら大丈夫だが、そこそこ熱い。ただし、パネルの周囲は約45℃ぐらいまでしか上がらないので、真ん中に足を押しつけたりしなければ問題はない。 ワットチェッカーで計ってみると、消費電力はちょうど公称値通り160Wだった。白熱電球2～3個分というところだ。 ずっと見ていると、中央部の温度が85℃に近くなると、いったん電源が切れ、一定のところまで下がると再度オンになるようだ。スイッチ同様、途中の設定はないようで、ONかOFFかはっきりしている。 取扱説明書によれば「パネル表面温度を一定範囲(60度～80度)に保つため、電源の入/切を自動的に繰り返します」となっている。温度が上がりすぎないように調整するサーモスタットは85℃で働くようだ。万が一、それが故障した場合でも99℃で温度ヒューズが働くように安全策がとられている。
実際に机の下に入れて使ってみた。本体の大きさは普通の事務机なら問題なく入るだろう。 暖まるのに約10分とされているが、もう少し早く暖かみを感じる。狭い空間ということもあるだろうが、足全体が暖まって、なかなか快適だ。あまり寒くない時期なら、部屋の暖房を入れずに、本機だけ使うというのも頭寒足熱で良いだろう。 電気による暖房で気になるのは電気代だ。先に述べたように、このパネルヒーターはミニというだけに消費電力も小さく160Wしかない。1日8時間、30日間みっちり使用したとしても、月の電気代は約845円の計算になる。 室温23℃の部屋で試してみると、このパネルヒーターは20分暖めては10分オフになる、という動き方をしているので、周囲の温度しだいでは、もう少し安く上がるだろう。 なお取扱説明書では、机の下以外の用途としてトイレや脱衣所が推奨されている。すぐに暖まる機器ではないので電源を入れたままで使うわけだ。さらに、そこに書かれた「特に寒冷地では、トイレの凍結防止に役立ちます」という一文に、北国の寒さを感じた。やっぱり日本は広い。
■URL 岩谷産業 http://www.i-cg.jp/index.html 製品情報(旧型製品) http://www.i-cg.jp/heater/ip-164/index.html 2006/10/27 00:01 - ページの先頭へ-
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