サラダスピナーというキッチン用品をご存じだろうか。
水洗いしたレタスなどの葉野菜を、遠心力の力で水切りするものである。サラダをおいしく食べるために、水切りは大切だ。水がしっかり切れていないと、ドレッシングが絡まなかったり、水っぽい味になってしまう。洗濯機の脱水に似た仕組みで、内側のバスケットが回転し、中の野菜についた水滴を外のボールはじきに飛ばす。とはいっても、サラダスピナーは、野菜の表面についた水滴を飛ばすもので、野菜の水分を絞るというものではない。
ハンドルをまわしてバスケットを回転させるハンドル式のサラダスピナーもあるが、今回、紹介するOXOのサラダスピナーはノブを押す力で、中のバスケットを回転させる。サイズは、直径195mmで1~2人用の小サイズと、260mmで3~4人用の大サイズがある。今回は、大の方を楽天市場で購入した。希望小売価格は4,725円。購入価格は3,307円(送料別)だった。
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外箱
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「サラダスピナー」の大サイズは、26×17cm(直径×高さ)
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ノブがついたフタ、ボールとバスケットからなっている
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● ノブを押すだけなので、片手で水切りができる
大きさは、26×17cm(直径×高さ)で、重さは約1kgである。中ぐらいのキャベツが、中におさまるぐらいの大きさだ。ボールの底は平らで、樹脂になっているので、転がって割れる心配などはない。
本体はボールとバスケット、それにフタからなっている。フタは中蓋と外蓋が重なっており、フタの中心にあるノブを押すと、連動して中蓋が時計回りに回転する。これと一緒にその下のバスケットも回転する。外側のボールの底に突起があり、回転するバスケットは、この点で支えられている。
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ノブとストップボタンは、ゴム素材で、濡れた手で使っても滑らない
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ボールの底は平ら
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ボールの底の突起で、回転するバスケットを点で支える
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フタの上のボタンはストップボタンで、回転を止める時に使う。ノブの横のロックは、ノブを下げた状態で固定するもので、収納する時に使う。ノブとストップボタンは、ゴム素材(サントプレーンゴム)になっていて、濡れた手で使っても滑らない。
回転スピードはノブを押した直後がもっとも早い。だんだんとスピードが落ちるので、回転の途中で、またノブを押して、速度をあげる。水を切り終わったら、ストップボタンを押し、回転を止めてフタを開け、野菜を取り出す。
作業は、ノブを上から下に押すだけなので、とても簡単である。右手でも左手でも使え、どんな人にも使いやすい。なお、本体は食器洗い乾燥機で洗ったり、電子レンジで使うことはできない。
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使う時は、ノブを押し下げる。するとバスケットが回転する
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収納する時は、ノブを下げたままロックをする
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収納する時の状態
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● 高速で回転しても安定性がよく、しっかり水が切れる
まずは、レタスで使ってみよう。
レタスの葉を一枚ずつ丁寧に流水で洗い、ザルで水を切った。このレタスをバスケットに入れ、フタをする。ノブを押すと、ギュンという勢いがついて中のバスケットが回転する。すると、すぐに、野菜から水滴がはじき飛ばされ、ボールに水滴が付いた。
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水を切る前のレタス
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サラダスピナーの中にレタスを入れて、回転させると、ボールに水滴がつく
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水切りがおわったレタス。フタをあけると、遠心力でレタスは外側に寄っている
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バスケットを外すと、ボールの底に水滴が水になって溜まっている
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数秒してスピードが落ちたら、またノブを押し、回転するスピードを上げる。ノブを押すたびに水滴が増えるので、もっと強くノブを押し下げ、回転の速度をあげたくなってしまう。この時、バスケットの回転が速くなっても、本体は左右に振動する程度で、倒れることはない。
いくらノブを押しても、ボールに水滴が付かなくなったら、水切り完了だ。フタを開けると、遠心力でレタスの葉が、バスケットの外側に寄っている。バスケットを取ると、ボールの底に、水滴が水になって溜まっている。
見た目では違いが、わかりづらい。そこで、さっそく食べてみることにした。
サラダにドレッシングをかけてみると、まず少量のドレッシングでも、全体に味がからまる。食べると、レタスが持っているみずみずしさをしっかり味わうことができた。しかも、ギュンギュン激しく回転させたにもかかわらず、葉はまったく痛んでいない。レタスの葉の形のそのままで、シャキシャキした食感がある。
これが、水切りができていない場合だと、食べた時の舌触りがザラっとした感触になる。ドレッシングがちゃんとからまないからだ。さらに、レタスと一緒に、水道水のカルキっぽい味もする。さらに、味をつけるためにドレッシングをたっぷりかけることになるので、皿の底にドレッシングが溜まってしまう。
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トマトを水切りしてみる。サラダや冷製パスタをつくる時、トマトは水切りが必要になるのだ
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トマトを水切りした時
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タネもおおよそ取れている。料理に使っても大丈夫そうだ
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できあがったサラダ
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レタスのような葉野菜のほかに、千切りやみじん切りのキャベツ、つまみ菜(京野菜の一種)でも使ってみた。キャベツでもしっかり水が飛び、みじん切りをコールスローサラダにすると、ドレッシングが薄まらない。千切りキャベツは、ふんわりした食感のまま味わえる。つまみ菜は、目でみてもわかるほど水切りができ、やわらかい芯の部分も折れていなかった。
葉野菜ではないのだが、トマトもやってみる。トマトをサイの目に切って、サラダスピナーに入れ、水を切った。すると、トマトの種がだいたい取れている。手で種を取ろうとしても、ここまではとれない。
洗う時に気になるのは、フタが分解できないことだ。洗った野菜で使うので、ひどく汚れになることはないが、生で食べる食材を扱うので、少し気になった。
● しっかり水を切って、おいしいサラダに
自宅で本格的に水切りをやろうとすると、ふきんにくるんで振り回したり、一枚一枚クッキングタオルで拭くという方法があるが、とても手間がかかる。
サラダスピナーを使うと、短時間でしっかり水切りすることができる。レタス1個分の水切りが、1分もかからなかった。自宅でおいしいサラダを食べたいという人におすすめだ。
■URL
OXO International, Ltd.(オクソー・インターナショナル)
http://www.oxojapan.com/oxo/
製品情報
http://www.oxojapan.com/oxo/categories/product/46
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