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やじうまミニレビュー 三洋電機「N-MR58TGS」
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~残容量チェック機能付きのエネループ用充電器セット
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Reported by
本誌:伊藤 大地
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N-MR58TGS
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今や、もっとも普及していると言ってもいい充電池が、三洋のエネループシリーズだ。2005年10月の発売以来、関連商品を徐々に増やしながら、着実に認知度を高めている。
そのエネループの充電器に、残量表示機能、リフレッシュ機能を搭載した急速充電器が新たに登場した。「N-MR58」である。今回は単三型エネループ4本とのセット「N-MR58TGS」を購入した。希望小売価格はオープンプライス。Amazon.co.jpでの購入価格は5,271円だった。
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パッケージ
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左から、標準充電器の「NC-TG1」、急速充電器の「N-M58」、そして今回紹介する「N-MR58」
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左から2個目のスロットがバッテリチェッカーを兼ねている
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4本のスロットのうち、外側2本は急速充電が可能
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まず、エネループの充電器のラインナップについてまとめておこう。現在、エネループとセットで販売されている充電器は、単三4本同時充電タイプが3種類、単三2本までが1種類、あとは以前にレビューしたUSBタイプの合計5種類となっている。
単三4本同時充電タイプは、標準充電器の「NC-TG1」、急速充電器の「N-M58」、そして今回紹介する「N-MR58」の3種類があるが、このうち、もっとも普及しているのはNC-TG1だろう。NC-TG1はエネループと同時に発売された専用充電器で、ボディ表面にエネループのロゴがある点や、電池の部分を隠し、見た目をスッキリさせるカバーがあるなどデザイン面でN-M58/N-MR58より一歩先に行く。しかし、単三型4本の充電に7時間もかかる点が弱点だった。
そこで急速充電器となるわけだが、N-M58は、単三型4本を220分(3時間40分)と約半分の時間で充電可能。さらに、4本のスロットのうち、外側2本だけで充電すれば、さらに半分の100分で完了する。ちなみに単四電池の場合、同時に充電できるのは2本。倍速充電はできないようになっている。
この急速充電機能に加え、リフレッシュ機能、残量表示機能を加えたのがN-MR58という位置づけになる。
製品名 | N-TG1S | N-M58TGS | N-MR58TGS |
単三4本の充電時間 | 7時間(420分) | 220分 |
倍速充電 | - | 100分 |
リフレッシュ機能 | - | - | ○ |
Amazon.co.jp 販売価格 | 2,682円 | 3,578円 | 5,271円 |
まず、残量表示機能についてだが、従来の乾電池の場合、パッケージに入れたままにしておけば、新品の電池であることはすぐわかった。しかし、繰り返し使う充電池の場合、今引き出しに入っている電池が満充電かどうかわからないという問題がある。
もともとエネループは自己放電が少ないため、充電したあと、長期間ストックしていても、容量が減る割合はごくわずか。使った後に必ず充電してから、収納すればそういった問題は起こらない。とはいえ、仕事などで使う場合、やはり、途中で電池切れになりはしないかと不安になり、満タンかもしれない電池をまた充電するという、効率の悪いことをしてしまう。それを解消してくれるのが残量表示機能というわけだ。
使いかたは簡単で、充電器をコンセントに差し込んだ上で、左から2番目のスロットに単三または単四のエネループを入れると、5回ほど、スロット下部にあるランプが点滅する。その後に電池残量が十分にあれば緑に、容量が少ないときはオレンジに、充電が必要なときには赤く光るようになっている。残量表示が4秒続いた後、充電工程へと自動的に移る。
チェッカー機能を持つスロットは左から2番目の1カ所のみとなっているため、複数のエネループを同時にチェックすることはできないが、機器に入れてからでないとわからなかった残量がすぐに目で見えるのはありがたい。
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N-MR58からの新機能、残量表示機能。左から2番目のスロットにエネループを入れる。写真は充電必要を示す赤、この後自動的に充電工程へと移る
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電池残量が十分にあるときは緑に光る
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電池容量が少ないときにはオレンジに光る
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【充電時間・リフレッシュ時間一覧】
電池の種類 | 充電時間 | リフレッシュ時間 |
1~2個(倍速モード) | 1~2個(通常モード) | 1~4個 | 1~4個 |
エネループ単三型(HR-3UTG) | 約100分 | - | 約220分 | 約7時間 |
エネループ単四形(HR-4UTG) | - | 約155分 | - | 約170分 |
もう1つの新機能が、リフレッシュ機能だ。これは、カラの状態まで使い切っていない状態で充放電を繰り返すと、満充電になる容量が徐々に小さくなるという、いわゆるメモリー効果を防ぐための機能だ。
電池をセットした上で、本体右側面の「REFRESH」ボタンを押すと、容量がカラになるまで放電したあと、自動で充電を開始する。リフレッシュ時には本体下部中央にあるリフレッシュランプがオレンジに光り、放電終了後、充電に移行するとランプが消灯するようになっている。
リフレッシュには7時間、さらに充電時間する時間があるため、倍速時で8時間40分、通常充電時で10時間40分かかることになる。毎回充電するたびにリフレッシュするというより、月に1回、週に1回といったようにメンテナンスの感覚で使うことになりそうだ。
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本体左側面の「REFRESH」ボタン。このボタンを押すと、容量がカラになるまで放電したあと、自動で充電を開始する
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リフレッシュ時には本体下部中央にあるリフレッシュランプがオレンジに光り、放電終了後、充電に移行するとランプが消灯する
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残量表示機能やリフレッシュ機能は、絶対に必要という種類のものではない。たとえば、自宅で、テレビのリモコンや子供のおもちゃにエネループを使っているような場合、こういった機能は不要だ。どちらかというと、仕事に使う道具、たとえばデジカメだとか、ICレコーダーなど、電池切れ自体が危機的な状況となるようなシーンでエネループを使っている人に、まず勧めたい充電器だ。
■URL
エネループ
http://www.sanyo.co.jp/eneloop/lineup/index.html
製品情報
http://www.e-life-sanyo.com/products/n/N-MR58TGS/index.html
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2007/09/21 00:02
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