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ラクリアミスト SV-DK807
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三菱電機株式会社は、フィルターの交換と掃除の手間を省いた気化式の加湿器「ラクリアミスト SV-DK807」を、9月中旬より発売する。希望小売価格は42,000円。
気化式加湿器の問題点とされる、フィルターの交換・掃除が必要ない加湿器。気化式加湿器は、フィルターで水受けトレイ内の水を吸い上げて、そこにファンで送風し加湿する手法を採るが、乾燥するとフィルター上にカルキ成分が固まり、目詰まりしてしまうことが多いという。そのため、1~2シーズンに1回のタイミングで交換する必要があった。また、運転するうちにカルキ濃度が高くなり、水アカとしてフィルターに析出するため、月に1回程度のフィルター掃除が必要だった。
本製品では、フィルターのかわりに、表面に親水加工を施した大型のディスクで加湿する「交換&お掃除レスディスク気化式」を採用。水アカの付着も少なく、またフィルターの交換も不要となるため、フィルターを買い換えるコストや手間を省けるという。
さらに、「カルキ水回収システム」を採用。これは、カルキ濃度が高くなった水受けトレイ内の水を、本体内の「カルキ水回収タンク」内に自動で回収するというもの。これにより、水受けトレイは水アカが発生しない程度の濃度にすることで、水アカの発生を押さえ、フィルター掃除の手間を省く効果があるという。なお、回収したカルキ水は、給水のついでに捨てる、としている。
また、気化式加湿器では、水が水溶性のニオイ成分を溶かすことによる脱臭能力があるが、ある程度ニオイ成分を吸い込んだ水は、飽和状態となり、長時間の脱臭は不可能とされていた。本製品では、「カルキ水回収システム」が、水受けトレイ内に溜まった、ニオイ成分を吸収しきった水も同時に回収するため、トレイ内の水を新鮮な状態のまま保てるという。さらに、従来製品と比べてアンモニア臭を約2倍脱臭するなど、加空気中の生活臭を脱臭する効果を持続させる効果もあるという。
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従来の気化式加湿器と、「交換&お掃除レスディスク気化式」との比較
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SV-DK807の内部構造図
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「カルキ回収システム」の構造図
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そのほか、最大約12時間の連続加湿を実現する「長時間モード」や、乾燥で弱ったのどを潤す機能として、部屋の湿度をウイルスの活動が弱まる程度にコントロールする「のどガード」、空気中の水分を肌に最適な状態へと調節する「うる肌モード」を備えている。
本体サイズは、405×385×255mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は8.2kg。1時間当たりの加湿能力は約800ml。木造和室での適応床面積は13.5畳までで、プレハブ・洋室では22畳。最大消費電力は25W。最大運転音は39dB。
なお同社では、「のどガード」「うる肌モード」のみを搭載した加湿器を、9月1日より発売する。ラインナップは、気化式の「SV-KK607」、スチーム式で、1時間当たりの加湿能力が500mlの「SV-S507」、700mlの「SV-S707」、300mlの「SV-S307」の4製品。SV-S507/707は、吹きだし温度を約40℃程度に抑えた「ほんのりあったかスチームファン式」を採用している。価格はすべてオープンプライスで、店頭予想価格は、SV-KK607が20,000円、SV-S507が25,000円、SV-S707が18,000円、SV-S307が12,000円前後。
■URL
三菱電機株式会社
http://www.mitsubishielectric.co.jp/
ニュースリリース
http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2007/0820-b.htm
加湿器関連記事リンク集
http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/air.htm
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( 本誌:正藤 慶一 )
2007/08/20 18:21
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