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やじうまミニレビュー
マワのハンガー3種類を試す

~頑丈な作りで長く使える、“すべらないハンガー”
Reported by 西村 敦子

愛用者の多いドイツ製の「マワハンガー」

今回試した「ワイド人体ハンガー」「クリップズボンハンガー」「ビッグハンガー」「コンチハンガー」の3タイプ。黒い部分がノンスリップ素材、シルバーの部分は頑丈なスチール素材です
 クローゼットの中に入りきらないほど服があるのに、いつも着ているのは5~6着、なんてことがよくありますよね。クローゼットの中が使いにくいせいなら、ハンガーを入れ替えてみるのも手かもしれません。

 かくいう我が家もそんなに服は多くないはずなのに、クローゼットはいっぱい。適当に買い足してきたいろいろな種類のハンガーで統一感もゼロなので、長く使えるしっかりしたハンガーに入れ替えようと思って、ドイツのハンガー専業メーカー、マワ社のすべらないハンガー「マワハンガー」を数種類試してみました。

 今回試したのは、「ワイド人体ハンガー」「クリップズボンハンガー」「コンチハンガー」の3種類。Amazon.co.jpでの販売価格はそれぞれ、840円、683円、735円でした。「コンチハンガー」は2つセットでした。どれもハンガーとしてはかなり高価な部類に入ります。

 ちなみに前回レビューしたのは、普通の「人体ハンガー」です。「ワイド人体ハンガー」は、ひとまわり大きいサイズとなっています。

 マワハンガーは、シルクやニットでもすべらず、型崩れしないのが特徴。厚みも幅約1cmと薄く、収納スペースが節約できるので、価格は高めですが「クローゼットを買い足すよりは安い」ということでしょうか。見た目はシンプルで地味な印象なので、最初はこのハンガーがどうしてそんなに人気があるのかわかりませんでしたが、実際に使ってみてやっと理由がわかってきました。


シンプルな作りで、スチールの型をコーティング剤にそのまま浸したようなつくりです。この境目にかからないようにすればコーティング部分は水洗いもできます 【動画】すべりやすい素材を普通のプラスチックのハンガーにかけた場合(WMV形式,238KB) 【動画】マワハンガーにかけた場合。ハンガー自体が大きくても、すべりやすい素材だと少し引っ張られただけで簡単に落ちてしまいがちですが、マワハンガーだとひっぱってもゆすっても落ちません(WMV形式,1.12MB)

 マワハンガーは、頑丈なスチール(ニッケルメッキ)のハンガー型に、特殊塩化ビニールのコーティングがされています。このコーティングは少し弾力性があって、どの方向にもすべらない素材です。製品の写真で言えば、黒くなっている部分がすべらない部分です。

 このノンスリップコーティングはかなり強力。指で触ると「くっつく」感覚があるほどで、肩紐のスリップドレスや襟ぐりの深い洋服、すべりやすい素材でもほとんど滑りません。普通のハンガーだと、よく隣の服を取り出すときに気がつかないうちにひっかかってしまい、クローゼットの奥に落ちてシーズン終わりの入れ替えのときに気がつく……なんてこともありますが、このハンガーならそんな失敗を減らすことができます。


シルク、ポリエステルやアセテートなど、特にすべりやすいハンガー泣かせの素材でも落ちません 襟ぐりの深い服にも安心です

型崩れしにくい「ワイド人体ハンガー」

 肩先の部分がヘラのように広がっていて、特に型崩れしにくいタイプのハンガーです。セーターなどの型崩れしやすいものや、スーツの上着などのシワが入りやすいものでも自然な形でかけておけます。


「ワイド人体ハンガー」は、幅46cmの大きめのハンガー。肩先に丸みがある分、厚さは3cmあります ハンガーの肩先が広がっているので、洋服の肩の部分に自然な丸みができ、普通のハンガーでありがちな“角”ができません

 このタイプは襟のある服にもぴったりです。根元の形状がしっかりしていて、かつノンスリップなので、広がりがちな襟の部分がきれいに内側に閉じたまま保持しておけます。このシリーズには、ひとまわり小さめの「人体ハンガー」やスカートを吊すフック部分もある「マワ ユニバーサル」などもありますので、男性の背広などにはこの「ワイド人体ハンガー」、女性のブラウスなどには「人体ハンガー」などと使い分けるのがおすすめです。

 「ワイド人体ハンガー」は、立体的なフォームながらスリムなつくりで、場所をとりにくい点も◎。見た目ではスチールのフック部分は回らないように見えますが、(やや固めですが)ぐるっと1周回ります。


襟の部分までノンスリップなので、襟の形の保持にも効果があります
一般的なハンガーの場合

ゲージのセーターも、「ワイド人体ハンガー」なら伸びずにつるせます 普通のハンガーだと、内側に出っ張りができてしまいます

「クリップズボンハンガー」「ビッグハンガー」

 ズボンやスカートをウエストの部分ではさんで吊す、大きなクリップのような作りのハンガーで、根元の部分を倒して開け閉めします。

 ズボンやスカートを吊すハンガーだと、クリップで2カ所をはさんでとめるタイプが多いのですが、ジーンズなどの重いズボンだと落ちてしまうこともありますし、逆にスカートだとクリップのあとが残ってしまったり、デリケートな素材を傷つけることがあります。この「クリップズボンハンガー」や「ビッグハンガー」だと、ウエスト部分全体をがっちりはさむ感じで重いズボンでも落ちることはなく、スカートにあとも残りにくいのが特徴です。


「クリップズボンハンガー」と「ビッグハンガー」。幅が違うだけで基本的には同じつくり。「クリップズボンハンガー」は幅26cm、「ビッグハンガー」は幅28cmあります 根元を倒してハンガーを開け閉めするしくみで、ほかのものに比べて形状は少し複雑ですが、これもしっかりしたつくりです クリップがしっかりしているのでまとめて吊しても大丈夫。季節物をしまうときに便利です

 裏技的な使い方としては、スラックスのすその部分をはさんで逆さに吊しておくと、スラックス自体の重さでシワが伸びるという方法もあります。この場合、あたりまえなのですが、ズボンにコインやカードなどが入っていると全部落ちて散乱するのでポケットに物を入れるクセのある方は逆さにする前にご注意を。

 クリップがしっかりしているので、2~3枚一緒にかけても安定しています。ただ、取りはずすときはいっぺんに取れますので、普段使いにはやはり1本ずつ吊す使い方がおすすめ。季節物をまとめて保管しておくときなどにまとめがけするといいでしょう。


すそをはさんで逆さに吊すと簡単な、シワ伸ばしもできます。アイロンのスチーム機能などと併用すると、きれいに仕上がります スカートのウエスト全体をしっかりはさめます 折り目で折ったスラックスもきっちり収まります

「コンチハンガー」(2本掛ズボンハンガー)

 ズボンを横から差し入れて、吊しておけるハンガーです。スチールのバーはほかのタイプより太めでしっかりしていて、フックの根元の部分は回転しません。横から出し入れできるだけに、このタイプだけはクローゼットからハンガーを取り出さずに、セットしたまま使うように作られているようです。

 すべりにくいため、1本を取り出すときにもう1本がつられて抜けてしまうようなこともありません。また、ズボンをかける部分にある程度太さがあるので、吊したときの線が入りにくい点も利点です。

 シンプルな形状なので、スカーフやネクタイなどの小物を整理するのにも便利です。


横から差し込む形の「コンチハンガー」。幅は33cmと長めです 2段になっていますが、1本だけを取り出すときにも、つられてすべりません マワハンガーには別途ネクタイ用もありますが、このコンチハンガーもストレートなので小物がかけやすい形状です

マワハンガーに向かない使い方もあり

フック部分はかける部分が一般的なハンガーと比べて奥側が少し浅めの形状なので、取り出しやすくなっています
 強力なノンスリップ効果が特徴のマワハンガーですが、この強力さがアダになって、逆に使いにくい部分もあります。例えば、クローゼットから洋服を取り出すときに、“ひっぱって”出すくせのある人には向きません。

 普通のハンガーの場合、洋服は、ひっぱれば、するっと洋服だけが抜けますが、マワハンガーの場合は滑らないため、ひっぱっても抜けません。ひっぱっても洋服が伸びるだけです。ハンガーごと取り出して、洋服をはずし、ハンガーを戻す、という使い方になります。そのためか、フックの部分は取り出しやすいよう奥が浅い形状になっています。

 なお、表面は若干、粘着力があるので、ホコリや糸くずもつきやすくなっていますが、糸くずなどは水洗いで落とせます。

 “すべらない”ことでいろいろな便利さと、少しの不便さを併せ持つこの製品。使い方によって合う、合わないがあるので、まずは2~3本買って試すほうがよいでしょう。私にはぴったりだったので、クローゼットのハンガーをまるごと入れ替えられるよう、まとめ買いするつもりです。





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マワ「人体ハンガー」(2007/01/05)




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2007/08/17 00:02

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