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やじうまミニレビュー
ブリタ「マレーラXL」

~新型カートリッジになったポット型浄水器の定番
Reported by 本誌:伊達 浩二

 ブリタは、ポット型浄水器の代表的なメーカーで、以前にも製品を紹介したことがある。

 先日、浄水器に使用するカートリッジが新しいものに変わり、製品ラインナップも一新された。新しいシリーズについてレポートしよう。


ブリタ「マレーラXL」
パッケージ内容。購入時は発売キャンペーンでカートリッジが2つ付いていた

 今回、購入したのは、「マレーラXL」という製品で、Amazon.co.jpでの購入価格は3,980円だった。ラインナップの中位機種にあたる。このあたりの機能と大きさの違いは下の表を見てほしい。

製品名外装フタポット容量(L)水受け部容量(L)ソフトグリップ底部滑り止め冷蔵庫ドアポケット対応
(ブリタによる)
Amazon販売価格
(2007/08/07現在)
エレマリスセレクトXLクロム自動開閉3.52.2 ×7,980円
エレマリスセレクトcoolクロム自動開閉2.41.4 7,980円
エレマリスXLホワイト自動開閉3.52.2 ×6,300円
エレマリスcoolホワイト自動開閉2.41.4 6,300円
マレーラXLホワイトフリップトップ3.52.0 ××3,980円
マレーラcoolホワイトフリップトップ2.41.4 ×3,980円
リクリエcoolホワイト通常2.21.1 ××3,480円
アルーナXLホワイト通常3.11.9 ×××3,480円


 濾過用のカートリッジは、「マクストラ」という新しいものに変わった。これに対し、以前のカートリッジは、「クラシック」と呼ばれる。

 まず、マクストラカートリッジから見ていこう。その特徴は次の3つだ。

・形状が円筒形から四角になった
・取り付け/取り外しが簡単になった
・水量の多寡による影響を受けなくなった

 カートリッジの形状は四角になり、上の部分に指をひっかけるためのリングプルがついている。

 クラシックではカートリッジを取り付けるときに、どの方向にするのか迷う場合があったが、マクストラでは前後もはっきりした。正しくセットできると「カチッ」と音がして確認できるようになった。

 また、クラシックでは取り付ける前に、カートリッジを水に沈めて空気抜きをする“儀式”が必要だったが、マクストラでは必要なくなった。


マクストラカートリッジ。上のように袋に封入されている 取り外すときは、リングに指をかけると簡単にはずれる

 さらに、クラシックでは濾過する水を多くすると流量が増えてしまい、早く水が落ちてしまうことがあったが、マクストラでは水の流量を1分間4Lで一定するようにコントロールされる。流量を制御することで、濾過した水の品質を維持できるわけだ。なお、クラシックでは流量は1分間に3Lとされていたので、やや流速は上がっている。

 カートリッジの値段だが、3個セットの希望小売価格は4,599円。Amazon.co.jpの販売価格は3,980円だ。一方、クラシックの3個セットは希望小売価格が4,410円、販売価格が3,100円。マクストラになって、ランニングコストは少し高くなったことになる。

 では実際に使ってみよう。マレーラXLの構造は簡単で、ポット本体、水受け部、フタ、カートリッジの4つしか部品がない。

 まず、カートリッジ以外の部分をよく洗う。次に、水受け部にカートリッジを取り付け、それをポット本体にはめて、フタをすれば終了だ。


マレーラXLの各部品。左上から時計回りにポット本体、水受け部、フタ、カートリッジ ポット本体に水受け部を入れた状態。カートリッジをセットする場所がよく見える 水受け部にカートリッジをセットした状態

 カートリッジの取り付けは簡単で迷わなくなった。“儀式”が必要なくなったのも良い。機械モノが苦手なウチの母でも問題なくセットできるようになった。

 ただ、最初の2回分の水は、活性炭の微粒子を流すために捨てるように指示されている。このあたりはクラシックカートリッジと同じだ。

 マレーラXLは、ポットが3.5Lと大容量で、水受け部にも2.0Lの水が入るが、一杯に入れても流速は変わらない感じだ。流量の制御がきちんと行なわれているようだ。濾過速度はゆっくりとした感じで、クラシックと比べても早くなったという感じはしない。もともと、ブリタはゆっくりと確実においしい水を作るというコンセプトの製品なので、これはこういうものだと思うべきだろう。

 マレーラXLの最大の特徴は、「フリップトップ式」と呼ばれるフタにある。フタの中央に注水口があり、直接水を注ぐことができる。

 最初は、フタをとりはずす手間がはぶけるぐらいで、そんなに差はないと思っていたが、実際に使ってみると、とても便利だ。我が家ではクラシックカートリッジの買い置きがたくさんある関係で、旧型の「フィヨルド」も併用しているのだが、つい、マレーラXLの方を使ってしまう。


フタの中央にフリップトップ型の注水口がある
フタを外さずに注水できる
【動画】濾過している状態。水の落ちる量が一定している(WMV形式、約375KB)

カートリッジの使用期限を知らせる「メモ」。2週間ごとに1つバーが消えていく。液晶下のボタンを長押しするとリセットされる
 さらに、知人宅で、最上位機種の「エレマリスXL」を使ったところ、これには「自動開閉注ぎ口ふた付き」と呼ばれるフタがついていた。これはさらに高機能で、注水口のフタが、水圧で開き、水受け部が一杯になると自動的に閉まるのだ。つまらないことのようだが、とっても便利なので、予算に余裕があれば「エレマリス」シリーズをお勧めする。私自身も次に買い換えるときはエレマリスにしようと決意している。

 ほかにも、カートリッジの使用期限を伝える「メモ」、握る部分が柔らかい「ソフトグリップ」、などの特徴は、以前のフィヨルドから継承している。ただ、フィヨルドにあった、滑り止め加工された底部は、エレマリスのみとなっている。

 最近の水道水はおいしくなったとされているが、我が家のようなマンションだと屋上のタンクを経由することもあって、やはりそのままでは飲みにくい。また、カルキ(塩素)抜きをすることで、お茶の味がおいしくなることは間違いない。

 私がブリタを使い始めたのは、台所の蛇口がシャワー水栓で、蛇口直結型の浄水器が使えなかったという消極的な理由からだったが、いまでは、ゆっくりと濾過した水を溜めておいて使うというブリタのコンセプトが気に入っている。

 取り付け工事も必要なく、スリムタイプであれば冷蔵庫に入れることもできるので、水を使うことが増える夏の常備品として推薦したい。





URL
  BRITA japan 株式会社
  http://www.brita.net/jp/
  製品情報
  http://www.brita.net/jp/jugs_details.html?L=15&p_id=242&cat=
  マクストラカートリッジ製品情報
  http://www.brita.net/jp/cartridges_details.html?L=15&p_id=137&cat=

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2007/08/09 00:00

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