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やじうまミニレビュー
PYREX「メジャーカップ 500ml L-1517」

~電子レンジやオーブンで使える耐熱メジャーカップ
Reported by 安部 陽子

パイレックス 「メジャーカップ 500ml L-1517」
 実用性を考える前に、デザインの良さに惹かれて買いたくなってしまう商品がある。今回紹介するPYREXの「メジャーカップ 500ml L-1517」も、そんなタイプの製品だ。赤いラインが印象的で、いかにも外国製といった存在感のある大きなボディにも目が惹かれる。

 PYREX(パイレックス)は、理化学用のガラス製品から宇宙船の窓ガラスまで手がける著名なガラスブランドだ。家庭用のメジャーカップは、1920年代から作られていたらしい。

 我が家には200ccと300ccの計量カップがあるが、以前からもっと多く計れるものが欲しかった。このメジャーカップなら500mlと大容量。使いやすく、飽にくそうなデザインにも期待して、Amazon.co.jpで、1,260円で購入した。


見やすい目盛りと、握り心地のよい持ち手

 メジャーカップは、調理には欠かせない、分量を正確に計るための道具だ。レシピ本では、水や油、調味料などの液体の材料には、mlやcc、またはカップ(1カップ=200ml)の単位で書かれている。本製品では、ml(=cc)の単位を採用。側面には50mlずつ赤いラインで目盛りが付けられており、500mlまで計れるようになっている。ちなみに、外国では1カップ=240~250mlなので、両方のレシピで使えるというメリットもある。

 カップのサイズは、取っ手を含んで約17×12×12cm(幅×奥行き×高さ)といったところ。耐熱ガラスの厚みは約5mmほどあり、メジャーカップ自体の重さは約600gだ。

 取っ手部も耐熱性のガラスでできている。注ぎ口はゆるやかな傾斜がつけられており、注ぎやすい。さらに、厚みがあるので、しっかり握り締められる。カップいっぱいに液体を入れていても、持ちやすい。また、カップ自体に重さがあるので、テーブルの上に置いても、どっしりとした安定感が感じられた。

 本体の赤いラインや丸みのある形状は、量にうるさい料理人の必需品というより、調理場を華やかにするインテリア用品のような明るい印象だ。


メジャーカップ自体の重さは約600g
ガラスの厚さは約5ミリほど
本体には50mlごとに赤い目盛りが入っている。日本は1カップ=200mlだが、外国では240~250mlなので、これ1つで両方のレシピに対応することになる

注ぎ口がゆるやかに傾斜していて注ぎやすい 持ち手に厚みがあり、内容量が多くても、しっかり握り締められる 持ち手の上部に凹みがあるので、親指をかけて持つと手首の負担も軽くなる

電子レンジ、オーブンでも使える

 これだけなら普通のメジャーカップだが、本製品の特徴は、何といってもその耐熱性にある。急激な温度の変化に対応でき、冷蔵庫やオーブンでも使えるとのことだ。

 しかし、耐熱ガラスが電子レンジの温めに対応することはまあ想像できるが、オーブンに使えるというのは、はたして本当なのだろうかと、ちょっと疑問に思ってしまう。


【動画】電子レンジで牛乳を温めている様子。特に問題は見られなかった(WMV形式、約1.1MB)
 そこで、実際に試してみることにした。まずは、メジャーカップに牛乳を入れて、電子レンジで温めてみる。温め完了後、レンジから牛乳を取り出してみると、持ち手部分はとても熱くなっているが、本体に亀裂がはいることもなかった。電子レンジの温めは問題なく使える。

 次にオーブンだ。ここでは、メジャーカップだけでマフィンを作ってみよう。これが成功すれば、お菓子を作った後、汚れた道具類をたくさん洗う手間が省ける。ボール1つで作るお菓子というのはあるが、そのボールまでも使わない、というのはなかなかお目にかかれない。

 まずは、クッキングスケールにメジャーカップを載せ、その中にバターを落として、重さを量る。バターを常温に戻すのも、メジャーカップに入れたまま、電子レンジで温めて溶かした。

 次に、メジャーカップの溶けたバターにグラニュー糖を加えて混ぜる。さらに卵を入れ、ふるいにかけた小麦粉、ベーキングバウダーに塩少々を混ぜれば、マフィンのタネの出来上がり。

 せっかくなのでクリームチーズマフィンにしようと思い、メジャーカップのタネの中にクリームチーズの塊を押し込んで、そのままオーブンに入れ焼く。材料を全部合わせたタネの分量は、目盛りの400mlあたりを示していた。

 約30分後、オーブンからメジャーカップを取り出すと、中に大きなマフィンができ上がっている。メジャーカップに亀裂などは全く無く、オーブンに使えるというのは本当だった。お皿に盛りつけて出せば、よもやメジャーカップで作ったとは思われまい。

 ちなみに、出来上がったマフィンは、500mlの目盛りを超え、だいたい600mlほどの高さまで膨らんでいた。マフィンをつくると、タネが約1.5倍に膨らむということを、初めて知ることになった。


オーブンで使えるかを試すため、メジャーカップでマフィンを作る。写真はオーブンに入れる前のマフィンのタネ オーブンに入れて30分後、大きいマフィンがふっくらと焼きあがった。オーブンでも使える耐熱性をしっかり備えているようだ メジャーカップからマフィン取り出す。カップの内側は汚れているが、簡単に洗い流すことができた

耐熱性と、カップの大きさをいかして、さまざまな用途に

 「耐熱性」という利点は、ただオーブンやレンジで使えるということではない。「計る」と「温める」が同時にできると、用途がかなり広がる。

 例えば、即席で天つゆを作る時、水とかつおぶしをメジャーカップに入れ、電子レンジで温めて出し汁をつくり、メモリを見ながら中にお醤油や砂糖を足すだけでよい。他にも、冷凍したスープを解凍して使いたい時など、凍ったスープをメジャーカップに入れて電子レンジで解凍すれば、鍋に入れる前に量を計り直すという作業がいらなくなる。

 500mlという大きさも、使いやすさにつながっている。たくさんの量の水やお湯を使う際以外にも、先ほどマフィンを作ったように、小さいボールとしても重宝する。例えば、から揚げで下味をつける場合、メジャーカップに鶏肉を入れ、目盛りを見ながらその中に醤油や酒を注げば、そのまま浸しておけるのだ。

 ただ、50ml以下の細かい量を量るのはさすがに苦手なので、より小型のカップや、大さじ、小さじなどと組み合わせて使うことは必須だろう。

 キッチン用品のデザインにこだわる人だけでなく、「計る」と「温める」を同時にやってひと手間省きたいという方に、実用性もかねてお勧めする。





URL
  PYREX(英文)
  http://www.pyrex.com/
  製品情報(英文)
  http://www.shopworldkitchen.com/index.asp?pageid=231&upc=71160010758

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2007/07/20 00:01

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