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家電製品ミニレビュー
三菱電機「MA-806」

~フィルターを自動掃除する人気空気清浄機
Reported by 本誌:伊達 浩二

MA-806
 杉花粉の季節も終わって、空気清浄機の売れ行きも一段落したようだ。

 このシーズン、よく売れた製品に三菱電機の「MA-806」がある。MA-806は、口コミを中心に、シーズンの中途から一気に注目を集めた製品だ。大型家電店の店頭でも、当初は目立つ位置に置かれていなかったが、年を越したあたりから一番目立つ位置へと出世していた。

 各通販サイトの売上ランキングでも、軒並み上位に入っており、ランキング1位を続けているサイトもある。

 私も2月初旬に購入し、リビングルームに設置したので、2カ月目の状況をご報告しよう。価格はオープンプライスで、Amazon.co.jpでの購入金額は、送料込みで29,800円だった。

 MA-806の最大の特徴は、プレフィルターの掃除を行なう「プレフィルター おそうじメカ」を内蔵したことだ。同様の機構は、エアコンでは数年前から取り入れられているが、空気清浄機への導入はMA-806の前モデルMA-805が初めてだった。

【お詫びと訂正】初出時にフィルタ自動掃除メカを初めて搭載した機種をMA-806としておりましたが、誤りでした。お詫びして訂正させていただきます。

 プレフィルターは、空気清浄機が取り込んだ空気を一番最初に漉すフィルターで、チリやホコリ、ペットの毛などがここでキャッチされる。当然、数カ月に一度は、掃除や交換をする必要があるが、なかなか面倒で手が回らないのが実情だった。


【動画】1日1回程度フィルターが回転し、「おそうじブラシ」が表面のホコリやチリなどを取り除く(WMV形式、約1.4MB)
 他機種のフィルターは、四角をしているが、MA-806のフィルターは円形をしている。1日1回程度、このフィルターが回転し、接している「おそうじブラシ」がホコリなどをこそげ落とす。落ちたホコリはお掃除ブラシの下にあるダストボックスに溜まる。溜まり具合は、本体前面の「おそうじチェック窓」で確認できる。ホコリが溜まったら、フロントパネルを開けて、ダストボックスをきれいにすれば良い。

 プレフィルターの掃除は、電源を切ったときや、一定時間運転すると自動的に行なわれる。手動で、操作パネルの「自動お手入れボタン」を押しても良い。

 設置してから約2カ月後にフロントパネルを開けて見たが、プレフィルターにはホコリが着いていなかった。おそうじブラシにはホコリがついており、ダストボックスにはホコリや猫の毛がかなり溜まっていた。まだ短期間だが、「プレフィルター おそうじメカ」は、有効に働いているようだ。


【動画】「おそうじブラシ」がプレフィルターを掃除しているようす(WMV形式、約896KB) 取り除いた汚れは、おそうじブラシ下部のダストボックスに溜まる

前面カバーを付けた状態でも、「おそうじチェック窓」からダストボックスのゴミの溜まり具合が確認できる 「おそうじチェック窓」にはフタが付いており、普段は見えないようになっている

 MA-806には、ほかにも特徴がある。まず、最大風量が8立方m/分と大きいことだ。このクラスでは、4~6立方m/分の製品が多いので、群を抜いている。空気清浄機では、8畳間の部屋の清浄時間を目安にするが、MA-806は約8分となっている、他機種では12分から16分ぐらいだ。

 風量は、手動では静音/中/強/急速/ターボの5段階、自動では標準/おやすみ/花粉ガードの3段階が選べる。

 なお、操作パネルの「瞬間清浄」ボタンを押すと、直後は最大風量の「ターボ」で動作するが、空気清浄機に向かって「ゴッ」と風が吹くのがわかる。扇風機やエアコンのように吹き付ける風で風量が大きいのは経験があるが、吸われていく風でこれほど強い風はあまり感じたことはない。強制的に換気している工場の施設を思い出すぐらいの強力さだ。この状態では運転音も50dBと大きい。

 なお、通常の動作時はかなり静かだ。メーカーの発表値では、「急速」(5.1立方m)では41dBだが、「強」(3.5立方m/分)では29dBと静かになっている。日常的には、急速以上になることは少ないので問題ないだろう。

 また、センサーも「花粉・ダスト」と「ニオイ」を搭載しているので、自動運転任せにして問題ない。「花粉ガード」モードにしておくと、センサーの感度はかなり高めになる。このモードや瞬間清浄モードでは、同じリビングに置いている他社の空気清浄機に比べても、「強」運転に移行する頻度が高い。

 いまのところ日常的には「自動運転」モードで運転しており、朝一番だけ「瞬間清浄」スイッチを押すようにしている。前述のように瞬間清浄モード時は風量も大きく、“空気をきれいにしている感”が高いので、起き抜けの雰囲気を盛り上げるのにも最適だ。


臭い・たばこ/ホコリ・花粉による空気の汚れ具合を表示するモニター
センサーは本体側面に備えられている

 フィルターは3段構成で、プレフィルター、抗アレル除菌HEPAフィルター、特殊活性炭フィルターだ。JEMA基準によるフィルタの寿命は8年となっているので、ほとんど交換の必要はないだろう。特殊活性炭フィルターは水洗いもできるとされている。脱臭機能については、プラチナプラズマ脱臭ユニットも備えており、プラズマ放電とプラチナ触媒により、ペット臭などの生活臭に有効としている。

 以上のように、見所も多く、ベストセラーになる理由もよくわかる製品だ。

 1つだけ気になるのは、本体がかなり大きいことだ。本体サイズは547×238×425mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約9kgだ。これは同社の加湿機能付きの機種「MA-516SV」の626×241×340mm(同)、9.3kgにほぼ匹敵する大きさだ。加湿機能付きの製品は、水タンクを内蔵することで大きくなりがちなことを考えるとMA-806の大きさがわかる。

 MA-806は、とくに奥行きが大きく、本体に厚みがある。「プレフィルター おそうじメカ」を内蔵していることと、大量の空気を取り入れるために、吸入口のスリットが広めなことが理由なのだろう。狭い場所に設置する場合は、事前にサイズを確認したい。


フィルターは、プレフィルター、抗アレル除菌フィルター、特殊活性炭フィルターの3段構成となっている。写真は特殊活性炭フィルター 一番奥に円形の送風ファンが備えられている CDと比較すると、本体の奥行きの大きさがわかる

 MA-806は、メンテナンスフリーという流れを初めて空気清浄機に持ち込んだ製品で、この手の仕組みを取り入れた初めての製品でありながら、現状でも完成度は高い。設置するスペースに問題がなければ、かなりお勧めできる製品だ。

 生活品質へのこだわりから、空気清浄機は季節を問わず常時使用する製品へと変わってきている。空気清浄機の日常化が進む中で、三菱が持ち込んだメンテナンスフリーという流れは、他社も追随せざるをえないのではないだろうか。





URL
  三菱電機株式会社
  http://www.mitsubishielectric.co.jp/
  製品情報
  http://www.mitsubishielectric.co.jp/home/airclean/daifuryou_b.html

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2007/04/09 00:00

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