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やじうまミニレビュー ナショナル「ナイトポイント」
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~光ファイバーでピンポイントを照らす照明器具
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Reported by
スタパ齋藤
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● 光ファイバーを使った照明器具
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ナショナル「ナイトポイント NN70010S」。フレキシブルアームの先端からスポット光が照射される家庭用の照明器具なのだ
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こここ!! こ!! これはサイバーかつ実は便利なのでは!? と思ったのが、ナショナルの「ナイトポイント」。ランプ光を光ファイバー経由で照射する家庭用照明器具である。
要は一種のスポットライトですな。特定の箇所のみに光を当て、他のトコロは照らさない。ナイトポイントの場合、主に“迷惑光”という点にスポットを当てており、例えば寝室で読書をする場合、隣に寝ている人の迷惑にならないように、自分の手元だけを照らせる。また、光ファイバーによる照明なので、フレキシブルであり、かつ光る部分は非常に小型なのも特徴だ。
一瞬、「小振りのスポットライトでいいじゃん」とか思った俺。製品イメージを見ると、小さいエリアだけに光を当てるための照明器具って感じだ。
が、考えてみると、こういうコト、他の照明器具ではデキづらい。自由な方向・面に光を集中させることができる照明器具って、そうそうナイのだ。アーム式のデスクライトとかだと光が拡散する。普通一般のスポットライトだと、ナイトポイントほどは光の向きを手軽には変えられないし、光を小さな一点に集中させることもできない。
ももも!! も!! もしかしてナイトポイントって!! 画期的ちゃいますの? スポットっつーよりピンポイントで光を当てられて、しかも照射部の向きは自由自在!! 迷惑光防止以外にも、細かい作業とか全般に便利なのとちゃいますのん!? こここ!! これは!! というわけで、いつもの調子で衝動買いした。ので、ちょいとレポートしてみたい。
● ナイトポイントのシクミ
ナイトポイントは台座とアームから成る照明器具で、台座部分に電源ユニットやランプが内蔵されている。台座に内蔵されたランプ(20W)の光は、アーム内の光ファイバーケーブルを通り、アーム先端から照射される。
ナイトポイントは2機種あり、アーム部が短いNN70010Sと、アーム部が長いNN70011Sとなる。アームを一杯に伸ばすと、前者のアーム長は約50cmで、後者は約100cm。
で、まず、メーカーが訴求しているとおり、寝床で本を読むために使ってみた。ら、明るさは十分読書OKなものであり、また、寝転がった状態でも本だけに光を当てられるので、まずまず快適に読書できた。が、拙者が寝床でいつも使っている照明器具兼目覚ましことナショナル ASSAでも、読書には不自由がない。
ていうか、実際のトコロ、迷惑光をそこまで───つまりナイトポイントを使ってまで抑えたいヒトって、そーんなに多くないような気がしなくもないように思わざるを得ないが、気にする人は気にするんでしょうな。確かに、ナイトポイントを使うと、手元~本のあたり以外にはあまり光が漏れず、本はしっかり明るく照らされた。
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台座部分に光源が収まっており、フレキシブルアーム先端から光が照射される。一般のスポットライトと比べると、よりピンポイントな照射が可能
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フレキシブルアーム先端部(照射部)。光ファイバーケーブルが何本も使われていることがわかる
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本体裏側から、台座内部のランプを見たところ。台座のランプ光が、アーム内の光ファイバーを通り、アーム先端から照射される。ランプの先にある丸い穴のところに、光ファイバーケーブルの端がある
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● ナイトポイントでフライタイイング
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変な装置(バイス)の先に小さく見えるのがフライ(毛針)。全長1cm程度。これを自作する場合、バイス先端を十分明るくしてやらないと目がチョー疲れたりする
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俺がナイトポイントを買った主な理由は、寝床で本読むためじゃないのであった。目的はフライタイイング。この手元照明にイイんじゃなかろうか、と思ったのである。
フライタイイングは、毛針作りなんですけど、鼻毛くらい小さい釣り針に睫毛みたいな鳥獣の羽を巻いたりなんかする細かい作業だ。最初は作業場全体を明るくしたほーが良いと思ったが、周囲が明る過ぎると目が疲れる。手元だけをより明るく照らすのが快適、だと感じた。ので、ピンスポット照明可能なナイトポイント。
で、実際に使ってみたら、コレ、けっこーイイすよ。アームの角度自由に変えられるし、フツーに売られているフライタイイング用の照明よりピンスポットで明るいし、照射部が熱くなりにくい(というか、ならない!?)のも快適だ。
が、ナイトポイント(の小さいほー)の台座部サイズが92×290×100mm(幅×奥行き×高さ)程度と、少々大きい。机上に置くと少々邪魔ですな。また、長時間使っていると台座部が少々熱を持つ(けどアチチというレベルではない)のもプチ気になる。
それと、場合によっては非常に気になるのが、フレキシブルアームの長さだ。やや高い位置でフライを巻く場合(バイスのステムが長い場合)は、小さいほーのナイトポイントだとアーム長が足りないケースも。その場合、台座をより高い位置に置くなど工夫が要るが、ここでも少々デカい台座部が扱いにくい。
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ナイトポイントで作成中のフライを照らしつつ作業、のイメージ(実際は周囲をもっと明るくする)。思った以上に明るいナイトポイントの照射。フライがよく見えるようになった。が、周囲もそれなりに明るくしないと、フライが明るすぎてかえって疲れることも!?
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場合によってはナイトポイントの台座の下に何かを入れて、高さ調整をする必要がある。小さい方のナイトポイント、もう少々フレキシブルアームが長ければ何かとありがたいのになぁ
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そして、やや高い位置で毛針を巻きがちな俺は!! そそそ!! それならアームが長いほーのナイトポイントが便利なハズ!! と、またもや衝動買い!! あーんなにアームが長ければ、ちょっと離れたトコロにナイトポイントを置き、机上は広々、手元はビシッと明るい。コレだ!! これをヤッてゆきたい!!
しかし、アームが長いほーのナイトポイント、実はアームの下のほー約60cmは全然フレキシブルじゃないんでした。硬い金属パイプであって完全固定なんでした。2機種とも、アームのフレキシブルな部分は約36cm。フレキシブルアーム部分は両機とも共通なんだと思われる。残念。ガックリ。
ちなみに、ナイトポイント、照明器具としては高いっス。アームが長い方がメーカー希望小売価格36,750円、短い方がメーカー希望小売価格24,465円。実勢価格はもっと安いわけだが、光ファイバーって、やっぱ高価なんスかねえ。
ただ、この手の光ファイバー使用&ピンポイント照射可能な照明器具、ググったりするとわかるが、一般向け製品はほぼ無くて、専門用途向けばかり=ナイトポイントよりさら~に高価だったりはする。
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アームが長い方のナイトポイントこと「NN70011S」。小さい方と比べると、台座部も少々大きい
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大小のナイトポイントを並べてみた。長い方はソファに座って本を読んだりするのに適したサイズで、短い方はベッドサイド等で便利なサイズとなっている
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アームが長い方のナイトポイント、の、アーム下部分はフレキシブルじゃないのであった。どーせならアーム全体をフレキシブルにして欲しかった。強度的な問題でソレは無理なんでしょうか?
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■URL
ナショナル(松下電工株式会社)
http://www.mew.co.jp/
製品情報
http://biz.national.jp/Ebox/newpro2002/stand/point.html
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2007/03/19 00:00
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