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家電製品ミニレビュー
キシマ「STB-2900」

~オフィスのデスクで映えるLEDスタンドライト
Reported by 本誌:伊藤 大地

LEDスタンドライト「STB-2900」
 職業柄、文字を読む機会が多い。パソコンの画面上であろうと、紙に書かれた文字であろうと、とにかく文字を読みまくるのが編集者の仕事の1つだ。しかし、オフィスは天井が高く、どうしても手元の明るさが足りないと感じることが多い。かといって、まだ寿命が来ていない蛍光灯を勝手に取り替えるわけにもいかないので、電気スタンドを購入することにした。せっかくならば、オシャレで、LEDを使ったものがいい。ちょっと高かったが、キシマのLEDスタンドライト「STB-2900」を購入した。Amazon.co.jpで、15,750円だった。

 これを選んだ理由は、鉄パイプを組み合わせたような、ソリッドなデザインに惹かれたからだ。写真で見ると、金属の質感や輝きが美しい。また、LEDの光を直接当てるのではなく、プラスチック板を一枚挟んで光を柔らかくしている点も気に入った。

 パッケージを開けると、台座、角度を変えられるアームが付いた棒状の本体、ACアダプタが含まれている。組み立ては本体の先がネジのメスに、台座がオスになっており、工具なしで取り付けられる。ちょっと意外なのは、ACアダプタが必要なことだ。通常、こうした照明器具は台座から生えたコードがそのままコンセントになっているケースが多いのだが、わざわざ、ACアダプタを取り付けなければいけない。電源タップがアダプタだらけになって、スペースがない人には注意が必要だ。


パッケージ内容は、棒状の本体と、台座、ACアダプターの3つ。これらを組み立てて使用する 本体の筒の部分がネジになっており、回すだけで組み立てられる ACアダプタに、本体から生えているコードを接続する

 写真で見た印象が良すぎたせいだろうか。触ってみると、若干、安っぽい感じがする。金属特有の「ヒヤッ」とした感じがあまり伝わってこない。本体の先端についたスイッチも白いプラスチックのボタンが剥き出しになっている。ボタンの軸はグラグラしており、押したときの感覚も軽い。ユーザーが直接触れる部分だけに、こうしたところはきちんと作り込んで欲しかった。価格からも、それなりの質感を期待していただけに残念だ。

 スイッチを一度押せばON、もう一度押せばOFFになる。調光機能はついておらず、明るさの調節や、一部のLEDだけを点灯させることはできない。


アームの部分は90度曲がる
筒状の本体の先端に電源スイッチがある。プラスチック製で、ぐらぐらしており決して質感は高くない アームを曲げ、読書灯として使用しているところ

 光源には白色LEDを14個採用。一列に並べて配置されている。消費電力が3Wというのも、LEDならではだ。一般的な蛍光灯スタンドで27W、電球を使ったものだと60Wにもなる。3Wで計算すると、1日8時間、30日使用した場合の月の電気料金は約15円、24時間使った場合でも約47円になる。実際に消費電力を計測しても、2Wだった。LEDによる消費電力削減効果は抜群だ。

 また、熱の発生も電気のスタンドに比べると、かなり少ない。アーム部の表面温度が26℃前後のとき、ライトのカバー部は32℃前後。もちろん触っても熱くない。こうした利点は、特に夏場にありがたく感じられるだろう。


搭載されているLEDは14個
プラスチックのカバーで覆われており、光を和らげている

点灯させたところ
消費電力を測定すると、わずか2Wだった

 さて、肝心の明るさだが、アームを90度曲げた状態で机の上に照度計を置き、周囲を暗くして計測すると、約230ルクス(lx)あった。本も新聞も読める明るさだ。

 次に、一般的な使用環境での性能を確かめるため、オフィスデスクの上の補助照明として計測した。ライトなしの状態での照度は556lx、ライトを点けた状態で、774lx。ほぼ、元の明るさに、ライト単体の明るさを足した値になった。

 JISの照度基準表からすると、オフィスの事務室、製図室に最適な照度は750~1,500lxとある。ライトなしの状態では十分ではなかった明るさが、このライトによって基準をなんとか超えたことになる。見た目にも、手元を中心にかなり明るくなるので、紙の資料を読むときなど、細かい文字が見やすくなった。


真っ暗闇で点灯させたところを測定すると、231.6lxという数値だった
オフィスの明るさは556lx
デスクでライトを点灯させると、774lxになった。これでJISの照度基準をクリアする数値になった

 しかし、LEDの光は指向性が強く、この製品でも散光範囲が狭いのが弱点だ。90度にアームを曲げた場合、ライトの直下、直径40cmくらいの範囲しか明るくならない。たとえば、ノートPCを中心に照らしていたとしよう。キーボード周りは明るいのだが、その脇のスペースに紙資料をおいても、ほとんど光が来ない。手元で細かい作業を行なうだけならば、スポット的に照らせばよいが、机の上に資料を拡げて見比べながらレポートをまとめる、といった“面”の明るさを要求する作業には向かないように思う。

 逆に、寝室のダブルベッドの脇に置く読書灯としては、良い選択だと思う。活字を読むための明るさは十分にある上、散光しないのでパートナーに迷惑をかけることもない。万が一、消し忘れてもムダな電気の消費は、最小限のレベルに抑えられる。

 外観のデザインはいいだけに、質感をもう一歩追い込んでいれば、というのが正直な感想だ。購入を検討される方は、ぜひ一度、実物に触れてみることをお勧めする。


暗いところで使用してみたところ。キーボード周りは明るいが、その脇のスペースに光が届かない
補助照明としては十分に明るい




URL
  株式会社キシマ
  http://www.kishima.com/
  製品情報
  http://www.kishima.com/gallery/item/32

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2007/02/08 00:00

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