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家電製品ミニレビュー
泉精器製作所「INC-7000」

~たっぷり洗える据え置き型の鼻洗浄機
Reported by 本誌:伊藤 大地

INC-7000
 花粉の季節真っ盛りだ。私は軽度の花粉症で、風の強い日やことさら花粉の多い日に症状が出るくらいでまだ済んでいる。それでもやはり、一度、アレルギー症状が出てしまうと、鼻水が止まらなくなる。

 そんなときは、鼻から水を吸い込んで口から出すという、いわゆる「鼻うがい」をしている。本当は生理食塩水を使ってやると、水を吸い込んだときに痛くならないのだが、なにしろ、鼻うがいをするときは相当、症状がつらいときだから、水道水をいきなり、鼻に吸い込んで済ませてしまう。楽になる反面、鼻が痛くなり、涙が出てしょうがない。そんな私を見ると、たいていの人は「よくそんなことできるね」と言う。私もそう思う。とにかく、それくらいアレルギーの症状がつらいということなのだろう。

 そこで試してみたのが、泉精器の鼻洗浄機「INC-7000」だ。以前、当コーナーでご紹介した同じメーカーの「INC-7001」は、乾電池を使ったハンディタイプだったが、こちらは据え置き型。ハンディタイプは貯めておける水の量が160mlなのに対し、こちらは最大500mlになっており、たっぷりと水を使って洗浄できるのが特徴となっている。ヨドバシカメラでの購入価格は、6,980円だった。

 この機械は簡単に言うと、ぬるま湯で生理食塩水を作り、それを専用のノズルから噴射し、鼻孔を洗うというものだ。

 パッケージにはベースとなる本体、本体とコードでつながれた歯ブラシのようなノズルが1本、水を入れる容器と食塩を入れる容器、鼻に当てる取り外し式のノズルが2本付属する。誰のノズルか判別できるように、色分けするシールも同梱されている。


ノズル部のスイッチ
本体とはコードで繋がれている 鼻に当てるノズルの先端部

食塩を入れる容器
水温の目安となるサーモシート。左と真ん中が赤くなれば適温 ハンディタイプの「INC-7001」と比較

パッケージ
 それでは使ってみよう。

 まず、ぬるま湯を青いカップの中に注ぐ。目盛りは300mlと500mlのところと2つある。たっぷり洗いたいなら500ml、そうでないなら300mlを選ぶと良いだろう。

 注ぐ水は冷水でも熱湯でもダメで、適温は体温程度だという。感覚的にはぬるめのお風呂くらいの温度でちょうど良いようだ。適温かどうかはカップに付いたサーモシートの色で判断する。3つのシートが付いていて、一番左のシートだけしか色が変わらなければ、温度が低すぎ、左と真ん中が赤くなれば適温、3つすべて赤くなれば、熱すぎるという意味だ。

 次に、体液に近い浸透圧の生理食塩水を作る。さきほどカップに注いだぬるま湯に、食塩を入れる。塩の適量は、300mlの場合でスプーン3杯、500mlで5杯。カップの目盛りに塩を何杯入れればいいか書いてあるので、忘れるたびに説明書を繰る必要がないのはうれしい。

 本体の脇には塩をストックしておくための専用の容器と、スプーンが付いている。テーブルサイズの食卓塩であれば、まるまる一本入ってしまうくらいの容量があるので、ここにストックしておけば、当分は台所に塩を取りに行かなくても済むだろう。

 これで準備完了。本体側の電源スイッチを「入」に合わせると、ぬるま湯を入れた容器から、電動歯ブラシのような形をした棒状のノズルに、水がくみ上げられる。この状態でノズル側のスイッチを「止」から「出」へとずらすと、ノズルの先端から水が噴射される。これを鼻に当てれば、洗浄できる。

 噴射の強さは、本体にあるツマミで調節する。無段階で調節できるが、ツマミがかなり固く、ちょっと力をいれなければ動かない。一通り試してみたところ、「強」だと、鼻孔の奥に水が直撃し、むせてしまう。「弱」では奥まで届かない感じがして物足りない。私の場合は、ほぼ真ん中のところで現在は落ち着いている。ちなみに動作音はかなり大きめ。家族が寝静まった夜中の使用は控えたい。

 1分間に噴出される水量は最大350ml。水圧は最大1.25MPaとなっている。水を貯めておける量は、ハンディタイプと据え置きタイプで大きく異なるが、1分あたりの水量と水圧に関して両者に差はない。比べて使っても、洗浄力が違うようには感じられなかった。


【動画】「弱」で噴射したとき(WMV形式, 190KB)
【動画】「弱」と「強」の中間で噴射したとき(WMV形式, 150KB)
【動画】「強」で噴射したとき(WMV形式, 133KB)

 洗った後は、確かに鼻がすっきりするのが感じられる。もちろん、真水で洗ったときのような痛みも感じない。確実に効果は感じられる。

 気になるのは、使用時の本体サイズが183×106×160mm(幅×奥行き×高さ)とかなり大きいことだ。というのも、ハンディタイプと違い、電源をコンセントに繋がなければならない上に、水を噴射するので、水回りで使用しなければならない。一般家庭を考えると、使用する場所は自ずと洗面所や台所に限られてくる。そうした場所に、これだけのものを置くスペースを確保するのはなかなか難しいのではないか。ハンディタイプか、据え置きタイプかは、設置性と貯めておける水量を天秤にかけて選ぶことになりそうだ。

 理想を言うと、わざわざぬるま湯をくまなくても、本体で水を温めてぬるま湯にしてくれたり、食塩を容器に入れておけば、勝手に適量を投入してくれるなど、据え置き型ならではの付加機能が欲しかった。

 私の場合、左右の鼻孔にそれぞれ2回程度噴射すれば、だいたいすっきりする。据え置きタイプほどの水量も必要としないので、ハンディタイプの手軽さを選ぶだろう。ハンディタイプならば、使わないときでも洗面所に常駐させておける。

 据え置き型は、繰り返し洗わなければ効果が出ない重度の患者や、一家揃って花粉症、という人に勧めたい。洗浄そのものの効果は確実に感じられた。使用頻度や症状の重さによって、適した機種を選ぶと良いだろう。





URL
  株式会社泉精器製作所
  http://www.izumi-products.co.jp/
  製品情報
  http://www.izumi-products.co.jp/products/kaden/health/nose.html

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2007/03/07 00:00

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