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家電製品ミニレビュー
フィリップス「HQ8140」

~カミソリ負けしにくいシェーバー
Reported by 奥川 浩彦

HQ8140
 久々にシェーバーを新調しようと思う。

 これまでブラウンや、ナショナルの携帯用カードシェーバー「AITE(ES518)」を使ってきた。自宅では入浴時にヒゲ剃りをするので、普段、それほどシェーバーを使用する機会はない。泊まりで出張するときや、飲んで風呂も入らずに寝てしまった翌朝に限られていた。

 昨年末から東京で泊まるホテルを1カ所に決め、フロントに荷物を預けるようにした。ノートPCのACアダプタ、マウス、洗面道具、眼鏡、携帯充電ケーブル、Skype用のイヤホンマイク……それに古くなったブラウンのシェーバーだ。自宅で使っていたシェーバーをホテルに置きっぱなしにしたことが、久々にシェーバーを購入する理由だった。

 たまに使う程度だったので、これまでのシェーバーに特別不満もなかった。強いて言えば、しっかり剃ろうとするとカミソリ負けをして、点々と出血することがあったくらいだろう。ただ、これは製品の問題と言うより、筆者の肌の問題かもしれない。ともあれ、今回のテーマはカミソリ負けしにくいこと、持ち運ばないのでサイズの制約はないこと、この2点から検討を始めた。

 都内の家電量販店で、実際にシェーバーを試用できるところがあった。各社の製品をテストすることにした。


フィリップスのシェーバーは、太い棒状のデザインが特徴
 まず目に付いたのは、独特のデザインを持つフィリップスのシェーバーだ。多くのメーカーが平べったい長方形を基本としているのに対し、太い棒状のデザインは好みの分かれるところかもしれない。

 実際に試用して感じるのは、往復運動式を採用した他社の製品に比べ、回転運動式のフィリップスは、動作音が静かなことだ。剃れ味に関しては、店頭で試用した限りにおいては、特に問題なかった。

 次に、ナショナルの製品を試したところ、フィリップスにも増して、しっかり剃れる感じがした。ところが、剃れる分だけ肌にも負担があるようで、カミソリ負けをして2~3カ所に小さな出血が見られた。あれこれ試してみた結果、ブラウンと並ぶ世界ブランドのフィリップスを選ぶことにした。


ヘッド部は、刃が3列に並ぶ「トリプルトラックヘッド」仕様
 ラインナップで最初に気になったのは、F1のレーシングチーム「ウィリアムズ」のロゴが入った「HQ7290」だった。理由は単に筆者がF1好きというだけだが、仕様を確認すると、同社独自の機能である「トリプルトラックヘッド」は搭載されていない。この機能は、回転する刃を3列にすることで、外周だけ1列のタイプと比べ、シェービング面積を50%アップさせているというもので、同社のHQ9100/8100シリーズに搭載されている。さらに、バッテリーもニッケル水素電池と、価格の割にスペックが低い。トリプルトラックヘッドにリチウムイオンバッテリ、1時間充電というスペックは、譲れないところだ。

 バッテリに注目すると、9100/8100シリーズは全てリチウムイオン式を搭載し、1時間で充電が可能になっている。フル充電後のバッテリ持続時間は、9100シリーズが1カ月、8100シリーズは18日となっている。18日も持つのであれば充分だろうと判断し、8100シリーズの下位機種、「HQ8140」を購入することにした。価格はオープンで購入価格は10,100円、ポイント13%還元だった。

 パッケージには本体、充電スタンドACアダプタ、清掃用ブラシ、外刃の保護カバー、携帯ケースが含まれている。充電スタンドはデザインもスマートで洗面台に置いた際にも感じがいい。逆にACアダプタのデザインはイマイチな印象だ。ちなみに、充電時には本体のLEDが点灯し、フル充電になると、その上側のLEDが点滅する。また、充電交流式なので直接ACアダプタを挿せば、充電切れの場合も使用できる。

 トリプルトラックヘッドを採用したヘッドは、力を加えると内側に傾く構造になっており、使用時に肌への密着を高める効果がある。他社の形状と異なり、刃の面積はかなり広い。ヒゲ剃りの時間をあまり気にしたことはないが、朝の忙しいときには効率はよさそうな感じがする。内部は樹脂製の3つの軸があり、内刃を回転させる仕組みになっている。内刃をよく見ると、3列のうちの外周列は12枚、中間列は6枚、内周列は3枚備えられている。替え刃は1個2,000円程度で販売されており、3個交換すると6,000円になる。筆者としてはある程度の年数、使用しているのならば、刃だけ交換するより、本体ごと買い替えた方がいいと思っているので、この点はさほど気にならない。


付属品として、充電スタンドとACアダプタ、清掃用ブラシ、外刃の保護カバー、携帯ケースが付属する 上側のランプが点滅すると、フル充電となる 充電交流式なので直接ACアダプタを挿せば、充電切れの場合も使用できる。

本体形状に合わせた携帯用ケース ヘッド内部。3つの樹脂が刃を回転させる仕組みだ 動作中は、本体に青いLEDが点灯する

 動作時は、スイッチ回りが青色に点灯する。動作音は従来使ってきたシェーバーと比較すると静かだ。取扱説明書によると、使用するときはクルクル回転させながら軽く動かすのがコツと書いてある。

 また、注意書きには「フィリップス以外の電気かみそりをお使いになっていた方は、剃り方に慣れるまで2~3週間かかることがあります」と念を押してあるが、実際にはそれほどの違和感はなかった。普通にスライドさせても剃れないことはないが、一応メーカーの推奨する通り、らせんを描くように動かしている。

 剃り味は思った以上に快適だ。長時間使用しても、強く押し当てても、カミソリ負けはしていない。筆者にとっては、かなりしつこく剃っても出血しない、初めてのシェーバーということになる。これまで、シェーバーはたまにしか利用していなかったが、このシェーバーを購入してからは、お風呂でヒゲを剃らず、毎朝使っている。

 実際に使用前、使用後のヒゲの様子を撮ってみた。約24時間で伸びたヒゲをマクロ撮影しHQ8140で剃った後に、ほぼ同じ位置を撮ってみた。写っているのは右側の口元からアゴの辺りで微妙に位置はずれているが、参考にしていただきたい。


使用前のヒゲのようす
使用後はこのようになった。これだけ剃れれば満足。肌のシミや肌荒れが気になるが、シェーバーの性能とはもちろん関係ない

 微妙に剃り残しがあるが、筆者としては大満足している。更に時間をかければ細かな剃り残しも剃れるのだろうが、ささっと剃ってこの程度であれば充分だと判断している。

 ちなみに3日ほど使用すると、左下の写真の程度のヒゲが溜まったが、水洗いをすれば、簡単に洗い流せる。手入れが容易なのも、見逃せないところだ。


3日ほど使用すると、ヘッド内部にはこの程度ヒゲが溜まる。白髪が多いのが気になる ブラシは使用せず、ヘッド部を水で流してみた。水洗いでだけで、簡単に洗い流せる

 フィリップスのシェーバーは初めてだったが、かなりのお気に入りだ。シェーバーは、剃り味、肌への優しさ、デザインなど、各個人の好みが商品選びを大きく左右するジャンルだが、筆者には、フィリップスがフィットしていたようだ。筆者のように、カミソリ負けが気になる方に、試していただきたい製品だ。





URL
  フィリップス エレクトロニクス ジャパン
  http://www.philips.co.jp/



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2007/02/07 00:01

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