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東京企画販売「エコポカ」

~レンジでチンする省エネあんか
Reported by 本誌:伊達 浩二

東京企画販売「エコポカ」
 昔、湯たんぽという暖房器具があって、布団の中で暖を取るのに利用していた。本体は、単なるブリキ製の丸い缶で、中にお湯を入れて使う。亡くなった祖母が、低温やけどしないように、湯たんぽを入れた袋を、さらにタオルで厚くくるんでくれたものだ。

 東京企画販売の「エコポカ」は、現代版の湯たんぽというべき製品だ。購入は楽天市場で、購入価格は3,900円だった。

 本体はオレンジ色の円盤形をしている。本体は固く、ほとんど変形しない。使用時に使うポリエステルのカバーと、電子レンジに使うパックが付属する。

 エコポカの原理は簡単で、ポリプロピレンの本体に封入されたポリエチレングリコールという保温剤を、電子レンジを使って温めるというものだ。加熱時間は500W/600Wの電子レンジで6分、700Wで5分とされている。本体の耐熱温度は135度なので、あまり暖め過ぎない方が良い。また、自動モードは使わず、時間指定する方が安全だ。


パッケージは省エネ、エコなどを主に訴えている 右のCD-Rにくらべると二回りほど大きい

レンジ用のパックに入れた状態。本体の栓は封入時のもので、開けることはできない カバーに入れた状態。カバーの柄は“カワイイ”系で、男性が使うのは照れる

 電子レンジに入れるときは、付属するレンジ用のパックに入れるか、市販のラップでくるむように指示されている。本体そのままでも暖めるのに問題はないので、衛生面を考えてのことらしい。

 また、電子レンジから取り出す際は、キッチングローブなどを使って、やけどに気をつけるように記載されている。加熱後の本体を実際に計ってみると、一番熱いところは74.7度あったので、たしかに気をつける必要がある。付属しているカバーに入れると、一番熱いところでも約40度に下がるので、手で持っても熱くない。

 実際に使ってみると、人肌よりちょっと温かい状態なので快適だ。ただ、本体が割と固いものなので、ちょっと慣れが必要かもしれない。

 温度の保持時間は一応10時間とされている。布団の中では朝まで暖かいが、放置されている状態では、もう少し早く冷める。

 ただ、使い方は簡単だが、電子レンジに入れる際にパックに入れるのは面倒くさい。普通にラップを貼り付けてしまうか、気にならなければ、そのまま熱してしまってもよいだろう。

 また、通常の電気あんかが1,000円以下から購入できるのに、4,000円近い金額は高く感じる。電気代を考えても、コストの差はかなりある。用途をよく考えて、適材適所で使うべき製品だろう。

 たとえば、電気あんかの本体やケーブルを齧る可能性があるペット用の暖房などは、この製品に向いた用途だと思う。


レンジで熱した直後の温度は、最高で74.7度に達した カバーに入れると表面温度は約40度となる




URL
  東京企画販売
  http://www.to-plan.co.jp/

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2006/12/14 00:01

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