シャープは、プラズマクラスター技術搭載商品の世界累計販売台数が2,000万台を達成したことを発表した。
プラズマクラスター技術とは、同社が2000年から展開しているプラズマクラスターイオンを生成するもの。プラズマクラスターイオンは、プラズマ放電により生成するイオンの一種で、空気中でウイルスやカビ菌などの有害物質を除去する効果があるという。元々は、空気清浄機に搭載する技術として開発されたものだが、同社では、プラズマクラスターイオン技術を、エアコン、ドラム式洗濯乾燥機、冷蔵庫などの家電製品にも搭載し、除菌効果を特徴とした製品展開を行なってきた。
また、効果の見えにくいイオン効果を第三者学術機関と共同で検証、データを採取することで、効果を実証する「アカデミック・マーケティング」にも精力的に取り組んでいる。
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プラズマクラスターイオン技術が搭載された製品の売り上げ経緯
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プラズマクラスター技術の仕組み
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プラスとマイナスのイオンが浮遊ウイルスの表面を取り込んで、ウイルス表面のタンパク質を破壊するという
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2000年の同社の空気清浄機に初めてプラズマクラスター技術が搭載された
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その後、プラズマクラスター技術は同社の家電製品を中心に展開してきた
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効果の見えにくいイオン効果を第三者の学術機関にて実証する「アカデミック・マーケティング」を行なってきた
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現在では24社の商品にプラズマクラスター技術が搭載されている
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これらの取り組みにより、効果が異業種・他社にも認められ、2002年にはINAX株式会社のシャワートイレに同技術が搭載された。その後、リンナイのガスファンヒーター、トヨタ自動車の車載用空気清浄機、車載用除菌イオン発生機、カーエアコン、タカラスタンダードのミストサウナなど、現在では全24社の製品にプラズマクラスターイオン技術が搭載されている。
また、先月から運転が開始されたJR東日本の山形新幹線・E3系 2,000番台「つばさ」には、鉄道車両としては初めて、プラズマクラスターイオン技術を搭載した鉄道車両向け空気清浄機システムが採用されている。
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トヨタの車載用空調システムに採用されている
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リンナイのガスファンヒーターにも搭載されている
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先月から運転を開始した山形新幹線の「つばさ」には鉄道車両で初めてプラズマクラスター技術が搭載されている
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2008年からは、イオンの除菌・脱臭効果を更に高めた「高濃度プラズマクラスターイオン」を発表。さらに10月にはイオン発生専用機として「プラズマクラスターイオン専用発生機 IG-A100」を発表した。「目には見えないイオン専用の発生器は、従来では考えられなかった製品」(担当者談)だとしており、ユーザーにより効果が認められてIG-A100は発売約3カ月で売り上げ台数10万台を記録したという。
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プラズマクラスターイオン専用発生機 IG-A100
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プラズマクラスター技術が搭載されている製品には全てこのブドウのマークが記載されているという
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健康・環境システム事業本部 副本部長 兼 環境ソリューション統括 兼 環境システム事業部長、浅野豊氏
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シャープの健康・環境システム事業本部 副本部長 兼 環境ソリューション統括 兼 環境システム事業部長、浅野豊氏は次の目標について「商品はもとより、技術の認知を含めてシャープブランドを育成するコアの技術として育ててきた。累計売り上げ1,000万台達成までは5年、2,000万台までは3年だったので、次の3,000万台までは2年を目標とする」と述べた。
また今後の課題については「検証データの採取が実験室の中でにとどまっている傾向がある。鳥インフルエンザなども視野にいれて、これからは実空間での実験に精力的に取り組んでいきたい」とした。
■URL
シャープ株式会社
http://www.sharp.co.jp/
ニュースリリース
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/090116-a.html
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( 本誌:阿部 夏子 )
2009/01/16 15:29
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